【FMWE】故・西村修さんに10カウントゴング、大仁田厚が堺で電流爆破勝利「プロレスから立ち上がる強さを感じてほしい」

4月29日、堺市の大浜相撲場で「第2回・なくそうイジメ!FMWE地方応援プロレス電流爆破 in 堺」が開催された。
この大会は、大阪、堺の有志とFMWEがタッグを組み、大仁田厚が長年取り組んでいるいじめ問題への啓蒙と、地元堺を元気にする目的で企画され、今回が2回目となる。
試合前には、リング上で、今年2月28日に逝去した西村修さんの追悼セレモニーが行われた。
西村修さんは、昨年8月24日に富士通スタジアム川崎で開催された、FMWE主催・大仁田厚デビュー50周年記念大会に、師匠のドリー・ファンク・ジュニアとタッグを組み参戦。さらに12月18日に同団体の鶴見青果市場大会に参戦したが、この大会が生前最後のリングとなった。
大仁田は手を合わせ、祈るように10カウントゴングを聴いていた。
メインイベントは、大仁田厚、雷神矢口、櫻井匠 VS ミスター・ポーゴ、怨霊、崔領二の6人タッグマッチが、電流爆破邪道ロケット&有刺鉄線電流爆破バットの試合形式で行われた。
試合は立ち上がりから、ポーゴが凶行に出る。主催者を捕まえると、リングに引きずり上げ、有刺鉄線電流爆破へ押し込んだ。
次にポーゴ組が大仁田を捉え、怨霊が電流爆破バットを振り抜き大仁田が被爆。
大仁田の劣勢は続き、崔が櫻井の背中へ電流爆破バット振り下ろし、続け様にポーゴが火炎攻撃を浴びせる。
窮地に陥った大仁田組だったが、大仁田が怨霊を毒霧からギター攻撃、そして最後は矢口とのダブルバットでマットに沈め、大仁田組の勝利となった。
試合後大仁田は、「おかげさまでここ堺で、2回目の電流爆破プロレスができました。子どもも大人も、電流爆破で驚いて、笑って、感情揺さぶって、プロレスから何クソ!負けてたまるか!という立ち上がる強さを感じてもらえたら嬉しいです。」と話し、「ニタ?ニタは万博行こうか迷ってたから、その辺を泳いでるんじゃないかな?アイツは気まぐれだからなぁ」と、特別試合に参戦したグレート・ニタにも言及した。
主催した合同会社雅亜グループの伊藤雅彦代表は、「コロナ禍以降、活気がなくなってしまった堺に、元気を取り戻したい、という気持ちで始めて2回目の大会ができ感無量です。最後の大仁田劇場は会場が一体となって熱狂がすごかった。プロレスで街を元気にすることは、きっと出来ます。今日選手の熱いファイトを観て、自分も頑張ろう!と思ってくれた方が沢山いらっしゃると思います。ありがとうございます!」と興奮気味に話した。
〈写真提供:FMWE〉