スターダム鉄アキラ、入社式直後のプロレス観戦でデビューを決心!

「比較されるのは自分でも覚悟しています。ファイトスタイルはまったく違いますけど、プロレスに対する根っこの部分では、ハングリー精神とか、すごく似ているところもあるんですよ。ゆりあとはデビューしてから組んだり闘ったりしてますけど、対角にいた方が楽しいですかね。闘うときは思いっきり気持ちをぶつけられるけど、組んでるときはメチャメチャちぐはぐさを感じます(笑)。どっちも出たがりというか、ここは引いておいてほしいところで(ゆりあが)出てきたり(苦笑)」


「写真提供:スターダム」

 同期では、浜辺纏がいち早くデビュー。アキラ、ゆりあに続き、金屋あんねも初マットを踏んだ。が、浜辺と金屋が現在負傷欠場中。その一方で、アキラとゆりあは順調に試合をこなしている。となれば、ゆくゆくはどこかのユニット入りも期待されるだろう。

 では、ユニットについてはどう考えているのか。スターダムではユニット闘争がマッチメークの基本だが…。

「ユニットですか? やっぱり興味ありますね。たとえば玖麗(さやか)さんが先輩から叱咤激励されてる姿を見ていると、いいなって思いますもん」


「写真提供:スターダム」

 そんなアキラが行動に打って出た。4・24後楽園でデビューから28戦目を終えたアキラが、鈴季の新ユニット、ミ・ヴィダ・ロカ入りを直訴したのだ。ミ・ヴィダ・ロカはネオジェネシスを離脱した鈴季が外部から山下りな、青木いつ希を呼び寄せて結成。その初日に、アキラが加入を訴えた。彼女のデビュー戦の相手をつとめた鈴季はその行動力を認め、新ユニットの一員に加えたのである。

「ネオジェネにいたときから素敵だなと思っていたんですけど、脱退してから暴れてるすずさんがより一層魅力的だなと思って見ていました。というのも、プロレス界をひっくり返すということをおっしゃってて、自分でもすごくワクワクして目が離せなかったんですね。気がついたら目で追ってる感じ。だったらこっちから無理やりにでも入れてもらおうと思って。すずさんと組んだ2人(山下&青木)にはスターダムにない荒々しさ、力強さに惹かれたし、これまでのスターダムにない風を吹かせてくれる。2人とも命を懸けてプロレスしてると思うんですよね。自分は普通の人間ですけど、それでもプロレスに命を懸けて、全力で突っ走りたいんですよ」


「写真提供:スターダム」

 そんなアキラには、5・4後楽園で開幕するwaveのシングルリーグ戦「CATCH THE WAVE2025」出場も決まった。スターダムからのエントリーだけではなく、ミ・ヴィダ・ロカの一員としての参戦にもなるのだ。

「ド新人ですけど、ユニットに入らせていただいたからにはその名に恥じない闘いをしたいです。自分の闘いではあるけど、自分だけではないので、より一層気を引き締めて臨みたいと思います。見とけよって感じですね!」

 トレードマークの鋭い面構えとともに踏み出したアキラ。「戦闘的スタイルでリアルな感情を伝えられるレスラーになりたい」。そのための第一歩が、鈴季結成のミ・ヴィダ・ロカ入りに表れている。

インタビュアー:新井宏

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