【ノア】OZAWAがKENTAとの因縁決着でGHC王座V4 清宮海斗が次期挑戦を表明「お前のようなモンスターを倒すのはこの俺だよ」

プロレスリング・ノアは5月3日、東京・両国国技館で旗揚げ25周年記念大会を開催した。

『LINEヤフー Presents プロレスリング・ノア25周年記念大会 MEMORIAL VOYAGE 2025 in KOKUGIKAN』
日程:2025年5月3日(土)開始15:00開場13:30
会場:東京・両国国技館
観衆:4,521人

メインイベントで行われたGHCヘビー級選手権試合では王者OZAWAがKENTAを破り、4度目の防衛を果たした。

この両者の対決は単なる王座戦にとどまらなかった。かつて新日本プロレスで活動し、ノアに戻ってきたKENTAに対し、OZAWAはこれまでの前哨戦、記者会見、SNSに至るまで執拗な挑発を繰り返し、その応酬はファンの間でも話題となっていた。

4月の後楽園大会ではKENTAにピンフォールを奪われ、王者の威厳を揺るがされたOZAWAは、「俺にエクスタシーをくれよ」と言い残して姿を消した。その雪辱を晴らす戦いとなったのが、この記念大会であった。

試合開始直後から、OZAWAは場外エスケープやブレイクダンスなど奇抜な動きで揺さぶりをかけた。一方のKENTAも冷静に対応し、蹴りを中心に王者を追い詰めていったが、中盤に入りTEAM2000Xのモリスやヨシ・タツといったOZAWAの仲間が介入。レフェリーの注意が逸れた隙に、王者は体勢を立て直し、再びペースを掴む。


<写真提供:伊藤ミチタカ氏>

リング上は一時、制御不能な状態に陥った。KENTAのセコンドには拳王と佐々木憂流迦が控え、介入者を排除。リングには両陣営の緊張がぶつかり合い、観客の視線が一点に集中した。

終盤、OZAWAはKENTAの顔をなめるという挑発的な動きからドロップキックを浴びせ、最後はReal Rebelで試合を決めた。完璧なフィニッシュで因縁に終止符を打ったOZAWAは、「KENTA、エクスタシーを感じたぞ。しかし、やっぱりKENTAは口だけだったな。試合になると動けなくなったロートルでしかない」と厳しい言葉を放った。

<試合結果>

▼メインイベント(第9試合) GHCヘビー級選手権試合
<第46代王者>OZAWA 〇
vs
<挑戦者>KENTA ×
26分45秒 Real Rebel → 片エビ固め
※第46代王者が4度目の防衛に成功


<写真提供:伊藤ミチタカ氏>

勝利の余韻も冷めやらぬ中、次なる挑戦者として現れたのが清宮海斗であった。セミファイナルで丸藤正道を下した清宮は、「最近、随分と好き勝手やっているみたいだけど、俺はお前がやっていることもノアだと思ってる。こんなにもノアを盛り上げてくれてありがとう。でも、お前のようなモンスターを倒すのはこの俺だよ」と真っ向から挑戦を表明した。

その発言には観客からブーイングが飛んだが、OZAWAは笑いながら「おい、コイツ目に涙めっちゃ溜めてるぞ。しかし、お前も物好きだよな。絶対にブーイングされる状況で出てきたんだからな」とあざけりつつも、「でも、清宮の気持ちわかる。ブーイングって気持ちいいよな。いいよ。次の後楽園でベルトかけて試合してやるよ。お前にエクスタシーを感じさせてやる」と挑戦を受諾した。


©プロレスリング・ノア

試合後、OZAWAは解説席に座っていた蝶野正洋と握手を交わした。黒を基調としたコスチュームと毒舌、そして破天荒な振る舞い。その姿に“黒のカリスマ”との共鳴を見たファンも少なくなかったはずである。

KENTAとの決着をつけ、次なる敵として清宮を迎えるOZAWA。ノアのリングにおいて、善悪を超越した“異端”の存在が、今後も中心に居座り続けることは間違いない。GHC王者・OZAWAの“次なるエクスタシー”は、5月18日、東京・後楽園ホールで訪れることとなる。

■試合後バックステージコメント

【OZAWA】「KENTA、今日もバックステージでペラペラペラペラ喋ったのか? あいつ口だけでこの業界でやってきたから、負けてもすごいんじゃない? 今日どうだったの。まだ? まだかな。まあ、やっぱりリングの上になるとさ、出ちゃうんだよね。動けないところが。まあまあ、これからもさ、口だけは立派だから。バックステージでみんなを喜ばせてやってください。あと、次の挑戦者、清宮。お前、また暴露されたいのか? まだあるぞ、お前のネタ。楽しみだな。まあでも、時間ないけどな、次の後楽園まで。次はどんな暴露しちゃおうかな。The Real Rebel」

【KENTA】「こういう結果になって、応援してくれた人を残念な気持ちにさせてしまったことは本当に申し訳ないなと。ただ、あいつの言うようにもう間違いなく口だけの男になってしまったけども、俺自身まったく心は折れてないし、今日こうやってメインイベントという舞台に帰ってこれたこと、それだけは嬉しく思っているし。またこれから心折れることなく、またもう一度上を目指してやりたいと思ってます。次あいつを口だけの男にするのは俺だよ」

【清宮】「来るんじゃないかなとは思っていたんですけど、思ったよりも来ましたね、ブーイングが。自分はエクスタシーを感じたりはしないんですけど、ブーイングも声援もすべて受け止めて、OZAWAの前に立ちたいと思ってます。それと最近…今日もですね。ちょっと思いましたが、OZAWA疲れてきてるんじゃないかな。疲れが見えて来てるんじゃないの。GHCのベルトって重いでしょ。OZAWAからベルトを取り返すのは自分ですよ。これは自分のための戦いでもあります。OZAWAを倒してからが箱舟継承の旅のスタートだと思っているんで。一発で獲りますよ」

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