【スターダム】Sareeeが電撃来場し、IWGP女子王者・朱里の“初”防衛戦での挑戦を迫るも、“割り込み”チャレンジャー出現で怒り心頭!「約束ひとつ守れねぇチャンピオンなのかよ」

女子プロレス団体スターダムが5月11日、東京・後楽園ホールで「STARDOM in KORAKUEN 2025 May.」を開催。Sareeeが電撃来場し、IWGP女子王者・朱里に改めて“初”防衛戦での挑戦を迫るも、“割り込み”チャレンジャー出現で怒り心頭となった。
4・27横浜アリーナで朱里が岩谷麻優を下し、同王座戴冠を果たしたのを見届けたSareeeは初防衛戦での挑戦を表明し、朱里も受諾。しかし、その後、スターダム側から具体的な発表はなされていなかった。
この日の第4試合で朱里はさくらあやと一騎打ち。さくらの奮闘でなかなか勝負を決められなかった朱里だが、グラウンド式朱雀でギブアップを奪った。
試合後、Sareeeが登場し、5・31大田区総合体育館でシングル戦を行うさくらに「今の試合見てたけど、私、朱里みたいに甘くないからね。5月31日、アンタと戦うの楽しみにしてるから」と発言。そして、朱里に「私との試合、いつになったら決まるんですか?横アリで初防衛戦の相手、私の挑戦受けるって、オッケーしましたよね?」と問いただす。朱里は「した。いつでも準備はできてるよ」と回答。Sareeeが「そこから何の音沙汰もないし、だから今日来たんですけど…」と言うと、朱里は「来てくれてありがとう。めっちゃうれしい」と答えた。業を煮やしたSareeeが「じゃあ、スターダムの次のビッグマッチ、6月21日、代々木で私とやれよ」と迫ると、朱里は「オッケー、もちろんやってやるよ」と返答。
すると、ビジョンに映像が流れ、英国の女子プロレス団体EVEの実力者アレックス・ウィンザーが6月6日、英国ロンドンでのIWGP王座への挑戦をアピール。
Sareeeが「誰だよ、アイツ。私と初防衛戦やるんだよね?」と問うと、朱里は「いきなり来たから自分でもビックリしてて。私はいつでも、このIWGPを懸けて試合したいし、世界でも試合がしたい。いつなんどき誰の挑戦でも受けたい」と英国での初防衛戦に心が傾いたもよう。
これを聞いたSareeeは「いつなんどき誰の挑戦でも受ける。それは分かるけど、私と初防衛戦やるって言っただろ。約束ひとつ守れねぇチャンピオンなのかよ。オマエは!」と怒りが増幅。朱里は「そこはごめんなんだけど、6月21日、しっかり勝ってやるから楽しみに待っててよ。このIWGPの価値を高めてくるから。いいかな?」と同意を求める。Sareeeは「やるやる言って、何の発表もされないし、岡田(太郎)社長、誰が決めてるのか分かんないですけど、しっかり正式に6月21日、決めてください」と詰問。岡田社長は「今の挑戦VTRもあるので、来週中に発表します」と即決は回避。朱里が「6月21日、お願いしますね。このIWGPのベルト懸けて、6月6日、防衛してくるから、安心して楽しみに待ってろよ」と言えば、Sareeeは「約束破んじゃねぇぞ!」と吐き捨てた。
バックステージでSareeeは「私と初防衛戦やるって言ったのに、約束ひとつ守らないチャンピオンなんだなと思って、ちょっとガッカリしてますけど。6月21日、代々木で朱里としっかりと戦いたいと思ってます。そして、あのベルトを私の腰に必ず巻きます」と気を取り直した。
朱里は「アレックス?IWGPやりたいって言われたんですけど、世界でこのIWGPの価値を高めていきたい思いもあるので、すごくうれしいです。6月6日、防衛して、6月21日、Sareeeとしっかり強さ、証明して防衛して、IWGPチャンピオンとして、私が新たな歴史を作っていきます」とコメントした。
また、敗れたさくらは「自分の力不足をすごく身をもって感じた、教えられた戦いでした。でも全然まだまだ心折れてないです。5月31日にSareeeさんとシングルさせていただきます。 今の自分にとっては強敵すぎる人がずっとシングル続くんですけど今日のことを反省してもっともっと練習してSareeeさんに今日よりも強くなった私でぶつかっていきます」とSareeeとのシングルマッチに向けて意気込んだ。
6・6での挑戦が事実上決まったウィンザーは日本国内では東京女子マットで活躍。2022年7月には伊藤麻希を破り、インターナショナル・プリンセス王座を戴冠した実績もあるだけに、朱里にとっては侮れない挑戦者。敵地でのタイトル戦を無事クリアしなければ、Sareeeとの防衛戦は露と消えてしまうのだが…。
「STARDOM in KORAKUEN 2025 May.」
日時:2025年5月11日(日)11:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,503人
◆シングルマッチ
○朱里(12分19秒、グラウンド式朱雀)●さくらあや
<文:ミカエル・コバタ>
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