【新日本】『BOSJ』田口隆祐が石森太二を執念のアンクルで下す!“PR大使”が岩沼で魂のマイク「みんなの趣味の一つにプロレス、プロレス観戦、入れてください!」

新日本プロレスは5月11日、宮城・岩沼市総合体育館(ビッグアリーナ)にて『BEST OF THE SUPER Jr.32』第2戦を開催した。

『BEST OF THE SUPER Jr.32』
日時:2025年5月11日 (日) 16:00開場17:00開始
会場:宮城・岩沼市総合体育館(ビッグアリーナ)
観衆:1,369人

メインイベントでは、Bブロック公式戦として、地元・岩沼市のPR大使である田口隆祐と、同じ宮城県多賀城市出身の石森太二が激突。ジュニアヘビー級の祭典でありながら、地元の名誉を懸けた一騎打ちでもあった。

2023年は交通事故により『BOSJ』を欠場していた田口にとって、この大会は復帰の象徴であり、観衆の期待も高まっていた。会場には「田口」コールが響き、子どもから大人まで多くの地元ファンがその背中を押した。田口は「いわぬまPR大使」のベルトを肩に下げて入場。観衆の声援に応えるように、開始直後から積極的に攻勢をかけた。

一方、石森は2023年準優勝の実績を持ち、ジュニアの中心に君臨し続けてきた存在。これまで田口に対し3勝1敗と優位に立っており、今回も冷静かつ狡猾な試合運びで主導権を握りにかかった。特に田口の左肩に的を絞った攻撃は執拗であり、鉄柱や金具むき出しのコーナーへの叩きつけなど、ラフな一面も見せた。

だが田口は、たびたび技を切り返し、必死に流れを呼び戻す。観衆の声援を背に受けることで粘りを見せ、持ち味であるヒップアタックや飛び技を的確に繰り出した。さらにはお馴染みの「オーマイアンドガーアンクル」も何度も仕掛け、勝機を探り続けた。

終盤には、石森がレフェリーの死角をついて急所を蹴り上げるなど非道な手段も用いたが、田口は執念でこれを耐え、逆にアンクルホールドを極め返す。最後は必殺の「どどん」で試合を決定づけ、再びアンクルホールドで締め上げてタップアウトを奪取。地元凱旋試合で、ジュニアの強豪・石森を破る金星を挙げた。

<試合結果>

▼メインイベント(第8試合) 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr.32』Bブロック公式戦
田口 隆祐 〇(1勝=2点)
vs
石森 太二 ×(1敗=0点)
16分48秒 オーマイ&ガーアンクル

試合後、田口は勝ち名乗りを受けると、集まった地元ファンに感謝の意を述べた。

「田口コール、ありがとうございます! 岩沼にこんなにたくさんのお客さまに集まっていただき、あらためて感謝申し上げます、ありがとうございます!」

さらに、観戦に訪れた市内の子どもたちに向けて、プロレスへの関心を呼びかけた。

「今日は市内に住む小学生中学生は無料ということで、たくさん子どもたち、観戦に来てくれました。みんなのね、楽しみの一つにプロレスというものが加われば、それは一番の喜びです。ぜひ、みんなの趣味の一つにプロレス、プロレス観戦、入れてください!」

復帰戦の舞台を地元で迎え、かつ勝利で飾った田口。単なる勝敗を超えた、地域との結びつきとプロレスの力を示した一戦となった。ジュニアの祭典は始まったばかりだが、この日の田口の姿は、地方から広がるプロレスの未来を確かに照らしていた。

 

■試合後バックステージコメント

田口「地元・岩沼でこうやって多くのファンの皆様、地元の皆様の前で勝てたことは何より嬉しいです。優勝です。今日の1勝は、9勝分の価値があります。9勝で予選通過です。大丈夫ですか? なんてことはない。次の試合、これで浮かれないように、浮かれて黒星を重ねないように、しっかり白星積み重ねて決勝まで辿り着きたいと思います。ありがとうございました」

──残りは消化試合にはならないということですか?

田口「はい、そうです。優勝したつもりでいたら消化試合になってしまいますんで、一戦一戦をしっかり課題を持って乗り越えていきたいと思います。ありがとうございました。最高ですね。仙台でやるのとまた違う、やっぱり岩沼は地元ですね」

──田口選手にとっては正真正銘の凱旋試合は初めてですか?

田口「そうですね。仙台、宮城県っていう大会はありますけど、岩沼は初めてです、はい。(※岩沼市の佐藤淳一市長がコメントスペースにやって来たのを見て)あっ、市長ありがとうございます」

佐藤市長「どうもお疲れ様でした(※と言って、田口と握手)」

田口「ありがとうございます」

佐藤市長「素晴らしい試合でした」

田口「ありがとうございます。良かったです、勝てて。どうですか、プロレスは?」

佐藤市長「最高ですね。スピーディーで迫力があって凄い盛り上がっていました」

田口「100kgより軽い選手たちの世界で一番のリーグ戦です、これは」

佐藤市長「凄いですね。さすが『THEは田口のT』でした」

田口「そうですね。『SUPER Jr.』の『S』は佐藤の『S』です」

佐藤市長「出てないです、私(笑)」

田口「本当に協力をいただいて、横断幕から幟からいろんなところにパネルも設置していただいて」

佐藤市長「そうですね。今日は小中学生が本当にたくさん来ていたので、本当に岩沼の小中学生にとってはいい1日になったと思います。ありがとうございました」

田口「ありがとうございました、はい。またこれだけで1回で終わらないように2回、3回と続けていけるように、私もスキャンダルを起こさないように、普段の行動からしっかりしていきたいと思います」

佐藤市長「女優ですか?(笑)」

田口「いろいろ……」

佐藤市長「名前は出さない方がいいですね(笑)」

田口「二股、三股、いろいろありますから気をつけたいと思います」

佐藤市長「おたがい気をつけましょう」

田口「そうですね。市長もいろいろ」

佐藤市長「ないです、私は(笑)。結婚したてなので」

田口「いろいろなパワハラとか大丈夫ですよね?」

佐藤市長「パワハラとか大丈夫です。どちらかと言えば、されてる方のような気がします(笑)」

田口「はい(笑)。これからもよろしくお願いします」

佐藤市長「いいんですか、こんな話で(笑)。素晴らしい試合でした、本当に。おめでとうございます」

田口「はい、ありがとうございます」

佐藤市長「また次もこのビッグアリーナで、岩沼市総合体育館で是非お願いします」

田口「よろしくお願いします」

佐藤市長「ありがとうございます」

田口「ありがとうございました」

──今回の成功を実績として係長から昇進というのは? 

佐藤市長「そうですね。今日負けたら係長はちょっと格下げかなと思っていたんですけども、勝っていただいたので、課長補佐ですか?」

田口「いえ、係長がそんな大きな役職はいらないです。係長で。係長としての務めをしっかりします」

佐藤市長「実は岩沼係長というのは、市長より上じゃないかという噂があります。田口係長というのは岩沼市長より上じゃないかという噂がありますよ」

──じゃあ次は大係長か何かで。

佐藤市長「大係長(笑)」

田口「シン・係長ですかね、大係長ですかね……。まぁ分かんない(笑)」

佐藤市長「大とシンの違いはなんですか?」

田口「『シン・ゴジラ』とかあるじゃないですか」

佐藤市長「スーパー係長ですか? THE係長ですか?」

田口「じゃあ、それは次回のお楽しみということで。ありがとうございました」

佐藤市長「ありがとうございました。いいんですか、こういう締め方で(笑)」

田口「いいと思います(笑)」

石森「(※左のシューズを脱いだ状態でコメントスペースに現れると座り込み)アイツ、岩沼だからって変に気合い入れてきやがって。普段からこんくらいやれよ。でもまぁややこしい相手は最初にやった方がいいからな。まぁいい。俺の『SUPER Jr.』はここからだ。ヨーシ(※と言って、這いながら引き上げる)」

<写真提供:新日本プロレス>

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