【新日本】『BOSJ』地元・宮城で痛恨の黒星 YOH、ロビー・イーグルスに屈す「アイツは俺のトラップに引っかかった」

新日本プロレスは5月11日、宮城・岩沼市総合体育館(ビッグアリーナ)にて『BEST OF THE SUPER Jr.32』第2戦を開催。

『BEST OF THE SUPER Jr.32』
日時:2025年5月11日 (日) 16:00開場17:00開始
会場:宮城・岩沼市総合体育館(ビッグアリーナ)
観衆:1,369人

セミファイナルではBブロック公式戦として、地元・栗原市出身のYOHがロビー・イーグルスと激突した。昨年は肩の負傷で不出場となったYOHにとっては、2年ぶりの「SUPER Jr.」の開幕戦であり、凱旋の大一番でもあった。

一方のイーグルスは、4月29日の佐賀大会でYOH&マスター・ワト組にIWGPジュニアタッグ王座を奪われたばかり。リベンジの舞台を迎えた形となるが、互いの意地と意地がぶつかり合うこの一戦は、ジュニアならではのスピードと技巧に満ちた濃密な攻防となった。

試合序盤、軽妙な仕掛けと挑発を交えながら、心理戦が展開された。イーグルスは序盤から場内の空気を掌握しようと観客とのコール&レスポンスを誘発し、YOHも地元ファンの声援を背に応じる姿勢を見せた。両者の間に漂う余裕と遊び心は、かえってこの試合がいかに緊張感に包まれているかを物語っていた。

その後の攻防では、イーグルスがYOHの左足を集中的に狙い、試合の流れを巧みに自分の土俵に引き込んだ。ジュニア戦線で名を馳せるイーグルスの持ち味である的確な部位攻撃は、YOHの機動力を徐々に奪っていく。YOHもまた、地元ファンの声援を受けて気迫の反撃を見せるが、終始イーグルスの仕掛けの一手先を読まれていた印象は否めなかった。

終盤、両者は目まぐるしいカウンターの応酬を繰り広げ、スタミナと集中力を限界まで削り合った。YOHは得意のDIRECT DRIVEを狙うも、イーグルスはそれを徹底的に警戒。最後はロン・ミラー・スペシャルにYOHを絡め取り、絞り上げると、YOHはたまらずタップ。イーグルスが熱戦を制し、開幕戦で白星発進を果たした。

試合後、イーグルスは「YOHのケツに火が付いたようだ。でも、アイツは俺のトラップに引っかかった。イチバンヘンタイセンシュが誰か、疑問に思い始めたはずだ。俺の方だ」と不敵に語った。

さらに「俺は17年の経験を持つベテランだぞ。17歳のときからレスリングをやっているんだ」と誇らしげにキャリアを語り、自信をのぞかせた。

地元の声援を力に変えようと奮闘したYOHだったが、勝負の流れを引き寄せるには至らず。ジュニアタッグ王者としての誇りを懸けた闘いは、シングルマッチでの課題を露呈する形となった。

だが、トーナメントはまだ始まったばかり。2年ぶりの出場となるYOHが、この敗北をどう受け止め、次戦へつなげていくのか。その姿勢こそが、プロレスラーとしての真価を問われる局面となる。

■試合後バックステージコメント

イーグルス「IWGPジュニアタッグ王座を(4.29)サガで勝ち取ったのはアイツらだが、YOHのケツに火が付いたようだ。それに、キノウ言った通り、アイツは俺のトラップに引っかかった。ニュージャパンプロレスリングでイチバンヘンタイセンシュなのが自分か、疑問に思い始めたはずだ。なぜなら俺がチュッチュッと先に始めたんだからな。俺の方だ。俺は17年の経験を持つベテランだぞ。17歳のときからレスリングをやっているんだ。ニック・ウェインと2歳しか違わない……」

※ここで、呻きつつ這いながらYOHが登場。ロビーの足元に仰向けに横たわって話しかける。

YOH「(※英語で)ロビー、とても痛い。キスを……」

イーグルス「医者にそう言われたのか?」

YOH「ああ、次の試合……」

イーグルス「キスで治せと?」

YOH「そうだ……」

イーグルス「わかった。もう一度だ。最後だぞ(※近くで短く投げキス)。だが次は唇だ。イチバンヘンタイね。いい加減にしろ!」(※先に控室へ)

※YOHはゆっくりと上体を起こす。

YOH「ハアハア……。次は…………。(何度もうなづきながら)次は…………、“完全にNEXT”だ、コノヤロー」

<写真提供:新日本プロレス>

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