【ドラゴンゲート】6・4後楽園ホール2連戦・初日 決定分対戦カード情報

プロレス団体ドラゴンゲートは6月4日(水)に開催する東京・後楽園ホール大会(RAINBOW GATE 2025)初日のカードを発表した。今回は3大タイトルマッチがラインナップされ、団体の中心を占める王座が大きく動く可能性をはらんでいる。
メインで行われる「オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合」では、現王者・YAMATOが望月成晃を迎え撃つ。YAMATOにとっては象徴的なタイトルでの再起となる中、今回の挑戦者となる望月は、直近でモンスター外国人ギアニー・ヴァレッタを撃破し、その勢いのままタイトル挑戦へと名乗りを上げた。
40代半ばを超えてもなお第一線を維持する望月は、近年も戦略とフィジカルの両立に磨きをかけており、YAMATOにとっては“熟練の壁”を乗り越える重要な防衛戦となる。両者の対戦は、DRAGONGATEの根幹を担ってきた歴史同士の衝突とも言える。世代交代の進む中で、この一戦がリングに何を残すのか注目される。
ツインゲート戦では、王者組・箕浦康太&ジェイソン・リーが、ドラゴン・キッド&土井成樹のチーム「NOT HUG」の挑戦を受ける。技巧派と爆発力を兼ね備えた若手コンビに対し、ベテラン同士の緻密な連携を武器にする挑戦者チームの構図。再結成から間もない「NOT HUG」が王座奪取を果たせば、ユニットとしての存在感も一気に増すことになる。
特に土井にとっては、長年ツインゲート戦線を彩ってきた自負がある。ジェイソンとの技術合戦、箕浦との身体能力勝負。あらゆる要素が交錯するタッグ戦に期待が集まる。
さらに、若手台頭の象徴ともいえるブレイブゲート戦線も動きを見せた。王者・U-Tに挑むのは、望月ジュニア。先日行われた「豹・コントラ・豹」マッチで、NATURAL VIBESを退けたGOLD CLASSの一員として台頭したばかりだ。
その試合で、ジュニアはU-Tから直接フォールを奪い、豹を自軍へと導く結果を残した。その直後、ブレイブゲートへの挑戦をアピールした姿からは、自らの力でポジションを切り開くという強い意思が見えた。
一方のU-Tも、技巧派としての地位を確立しつつある最中で、勢いに乗る若手を迎え撃つ構えを崩していない。両者の一騎打ちは、軽量級ならではのスピード感と緻密な攻防が交差するハイレベルな試合展開となりそうだ。
後楽園ホール2連戦の初日を彩るこの3大タイトル戦。それぞれの闘いには、ただの勝敗を超えた意味が込められている。成熟と若さ、過去と未来、守る者と挑む者。それぞれの立場が交錯することで、今大会はDRAGONGATEという団体の「今」を映し出す鏡となるだろう。
『RAINBOW GATE 2025』
日時:6月4日(水) 18:30試合開始
会場:東京・後楽園ホール ※2連戦・初日
《決定分対戦カード》
■オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合
《王者》
YAMATO
vs
《挑戦者》
望月成晃
■オープン・ザ・ツインゲート選手権試合
《王者組》
箕浦康太
ジェイソン・リー
vs
《挑戦者組》
ドラゴン・キッド
土井成樹
■オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合
《王者》
U-T
vs
《挑戦者》
望月ジュニア
<写真提供:DRAGON GATE>