【全日本】世界ジュニア戦5.18大田区で再激突へ 王者MUSASHI「万全です!」挑戦者・吉岡世起「これは運命」

全日本プロレスは5月18日に開催される東京・大田区総合体育館大会を前に、世界ジュニアヘビー級選手権試合に出場する第70代王者・MUSASHIと挑戦者・吉岡世起による記者会見を行った。
本来この一戦は3月29日の大田区大会で実施される予定だったが、MUSASHIが急性胃腸炎で急遽欠場。タイトル戦は延期となり、王者の責任感を問う声が一部から上がる事態となっていた。
そうした経緯を踏まえ、報道陣から体調を問われたMUSASHIは「万全です!」と大声で即答。「むーちゃんせーちゃんの戦いを今度こそ実現させる」と力強く語り、「世界ジュニア王者としての強さ、タッグパートナーであるせーちゃんへの思い、そして前回欠場時に出た様々な声に対する気持ちもすべてリングでぶつける」と宣言した。
一方、挑戦者の吉岡も気迫十分。「これは運命だと思ってます。100%のむーちゃんと戦って、勝ってベルトを巻きたい」と強い意気込みを語った。ただし3月の欠場を受けて「選手会副会長としての人望を不安視している」と冗談交じりに指摘し、「これがあれば次は欠場しない」として、腹巻きと正露丸をMUSASHIにプレゼントする一幕も。腹巻きには“変なおじさん”柄があしらわれており、報道陣の笑いを誘った。
タッグパートナーとして「むーちゃんせーちゃん」名義で活動してきた両者だが、今回は真剣勝負のシングルマッチ。吉岡は「試合で溝ができるとは思っていない。拳で語り合えば、より理解し合えるはず」と語れば、MUSASHIも「この戦いは、絆をさらに深めるための戦い」と応じ、対戦後も関係が揺らぐことはないと強調した。
吉岡にとって世界ジュニア王座は特別な存在だという。練習生時代に全日本で運んでいたベルトでもあり、「たった2カ月だったが、当時からの思い入れが強い。いまはそれを獲ることしか考えていない」と語る。全日本マットに久々の登場となるが「2カ月ぶりのリングで、世界ジュニアを巻くことだけが目標」と視線はベルトのみに向いている。
大会は「チャンピオン・カーニバル2025」優勝決定戦と併催。タイトルマッチは60分1本勝負で行われ、MUSASHIにとっては3度目の防衛戦となる。約2カ月の時を経て実現する因縁の一戦。タッグパートナー同士の激突が、大田区のリングでどのようなドラマを生むのか、注目が集まる。
「チャンピオン・カーニバル2025」【優勝決定戦】
2025年5月18日(日)14:45FC先行入場/15:00開場/16:00開始
東京・大田区総合体育館
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第70代王者】MUSASHI vs 【挑戦者】吉岡世起
※第70代王者・MUSASHI、3度目の防衛戦
<写真提供:全日本プロレス>
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