【全日本】CC制覇の斉藤レイが兄ジュンに三冠挑戦表明「地元・仙台でベルトを奪る」6.1三冠戦は史上初の兄弟対決に

全日本プロレスは5月19日、都内・湯島の事務所にて記者会見を開き、「チャンピオン・カーニバル2025」優勝者・斉藤レイが、三冠ヘビー級王者である兄・斉藤ジュンに対し、6月1日宮城・仙台大会での挑戦を表明。ジュンもこれを承諾し、地元・宮城で史上初となる兄弟による三冠ヘビー級選手権試合が正式決定した。

18日に開催された「チャンピオン・カーニバル2025」優勝決定戦で、レイは準決勝で鈴木秀樹、決勝戦で宮原健斗を下し、激戦を制して初優勝。会見で大きなトロフィーを掲げたレイは、次なる標的を兄・ジュンが持つ三冠王座に定めた。

「斉藤ブラザーズ弟の、そして『チャンピオン・カーニバル2025』覇者の斉藤レイだ。今回のチャンピオン・カーニバル、本当に色々な強敵たち、レスラーたちとの対戦を経て、こうしてこのドでけえトロフィーを手にできたことを大変光栄に思うぜ。そして俺はしっかりとシングルで実績を作った。6.1仙台大会でここにいる兄、斉藤ジュンを、三冠チャンピオンをぶっ倒して今度はここにある三冠のベルトをこの手に収めてやるぜ!全員楽しみにしてろ!フォー!!そして、この俺が勝った暁には、俺が間違いなく勝つんだが、勝った後にリング上で、キンキンに冷えたビール、そして(ジュンが)食べようとするスイーツがあるだろうから、そのスイーツを目の前でむしゃむしゃ食ってやるぜ」

ジュンも弟の快進撃を称賛しつつ、王者としての矜持をにじませた。

「斉藤ブラザーズ、兄の斉藤ジュンだ。まずは今年のチャンピオン・カーニバルを優勝できたことを、おめでとうと言いたい。レイ、よくやったな。今年に入ってから、俺は弟の斉藤レイから、この俺が持つ三冠ベルトに挑戦させろと、挑戦したいと言われて何度も断ってきたわけだが、最初に実績を作れとな。そして、俺が優勝できなかった、今年のチャンピオン・カーニバルを見事に優勝して結果を出したわけだ。それを断る理由はどこにもないだろう。史上初の兄弟での三冠戦を地元の宮城でできる。これ以上に嬉しいことはないぜ。今一度、改めてお兄ちゃんの方が、弟より強いんだというのをみんなに見せてやる。斉藤レイ、DOOM」

兄弟が生まれ育った宮城県での決戦についても、両者はそれぞれに強い思いを語った。

「いままで、兄斉藤ジュンと三度の対戦があったんだが、前回も宮城で、昨年のチャンピオン・カーニバルだな、仙台で対戦したんだが、その時は俺が勝った。だがあれから、兄は三冠チャンピオンとして一回りも二回りも大きく成長した。だがそれは俺も一緒だ。こうしてチャンピオン・カーニバルを優勝したことによって俺も大きく成長した。そしてそれを地元の宮城でできることになったのは大きな意味を持つ。当日はな、たくさんの人が来てくれるんじゃねえかなと楽しみにしてる。ただはっきりと言いたいのは、おそらく、普段俺たちをテレビで見たことがある人たちが、見に来てくれると思うんだけども、リング上の俺たち2人は、またテレビの俺達とは全然違うんだってところをしっかりとしっかりと宮城の皆さんにもみせてえな」(レイ)

「素直に、この三冠ベルトを獲ってから俺は負けるつもりはみじんもないから永遠に防衛すると思ってたし、遅かれ早かれ弟の斉藤レイとも史上初の三冠戦を実現したいと思っていたんだが、それを地元の宮城でできるというのは、これ以上、嬉しいことはないな。日本中どこでやっても嬉しいんだけど、地元の宮城でできるのは最高に嬉しい気持ちだ。そして、弟の斉藤レイとシングルをやってきたのが、今度で4戦目になるんだろうが、去年やった時は俺は負けているからな。いくら俺が今三冠チャンピオンだろうと、弟のレイが今年のチャンピオン・カーニバルを優勝したといえど、最後にお互いにやったシングルでは俺が負けている。この借りを早くきっちりと返したいという気持ちで今はいっぱいだ」(ジュン)

記者からの質問に答える形で、ジュンは弟の成長を以下のように分析した。

「今年のチャンピオン・カーニバルが始まって、レイは初戦から三連敗したのかな。戦いぶりを見てると、ちょっと勝ちたいという気持ちが強すぎたというか、空回りしてるような感じに見えたんだが、途中からしっかりと気持ちと体が合わさっていったというか。途中から弟のパワーが100パーセントも120パーセントも爆発して、それが相手を踏みにじったということだな。それが優勝につながったというわけだ」

さらに、激戦となった鈴木秀樹戦についての印象を問われると、レイはこう語った。

「リミッターが外れるも何も、気づいたらああいった感じになってたな。最初にスリーパーもらったのもそうだったんだけど、俺もかっとなっちまった部分もあったからな。俺は元力士だからな。ああやってバチバチに張り合うのも普段からやっていたし。それに対して特にどうとは思わねえけど。ただ、あれ以上に激しくしっかりやっていくだけじゃねえのかな」

それに対してジュンも、弟の激しさに警戒を強める様子を見せた。

「脅威というか持っている力を十分に発揮できたという感じだろう。まあそこは俺も迎え撃つつもりだ。レイが120パーセントで来るなら俺も120パーセント、いや130パーセントでバチバチと迎え撃つだけだな」

かつてない兄弟対決という大舞台。史上初の三冠兄弟戦が、両者の地元・仙台でどのような結末を迎えるのか。6月1日、全日本プロレス「スーパーパワーシリーズ2025」仙台大会は、その歴史の1ページを刻むことになるだろう。

<写真提供:全日本プロレス>

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