【全日本】吉岡世起が世界ジュニア初防衛戦へ!挑戦者・田村男児と6.1仙台で激突「この熱い気持ち、断るわけないでしょ」

全日本プロレスは5月19日、前夜の大田区総合体育館大会で世界ジュニアヘビー級王座を戴冠した吉岡世起の記者会見を行い、次期防衛戦を6月1日の仙台サンプラザホール大会にて行うことを発表した。挑戦者は田村男児。5.18大田区大会の試合直後にリング上で直接挑戦を表明し、吉岡が即座に受諾した。
大田区での王座戦では、吉岡とMUSASHIによる激しいタッグパートナー対決が実現。削り合いの末に吉岡が勝利を収め、第71代世界ジュニア王者となった。試合後のリングには田村が登場し、「熱い気持ちと闘いぶりに込み上げてくるものがあった」と語り、挑戦を直訴。吉岡も「こんな熱い気持ち、断るわけないでしょ」と即答し、新王者の初防衛戦が決定した。
■記者会見コメント
挑戦者の田村は、今回の挑戦に至る思いを次のように述べた。
「昨日言った通り、その試合ぶりと、経緯とか含めてそれを踏まえたうえで熱い気持ちになったっていう、それが挑戦の理由でしたね。僕が表明した理由は。世界ジュニアというベルトは特別なもので、それは僕が特別だからじゃなくて、みんなが特別なことを思ってるだろうし、ファンもそう思っていることだろうし。その中で印象的なのが、全日本の先人たちが守ってきたベルトなので、重みのあって、責任感が強くて厳しく戦っているベルトなので、そういう想いが強かったですね。」
また、「このベルトは、なかなか言葉では言い表せないんですけど、目を細めて不満を言ってる、ネチネチネチネチ厳しくて面倒くさい人がずっと守ってきたベルトですし」と全日本ジュニアの歴史と伝統を語り、「吉岡さんが思っている、そのジュニアの気持ちを一緒にぶつけてバチバチにやり合いたい」と宣言した。
一方、新王者の吉岡も田村のまっすぐな思いに応じる姿勢を見せた。
「昨日タイトルマッチ後に出てきてあんな熱い気持ちをぶつけられたら断るわけにはいかないので受けましたけど、田村男児という選手は、僕がむーちゃんせーちゃんで楽しくやってたりすると怒られたりしますけど、誰よりもまっすぐな気持ちを持ってる選手なんだなと思ってますので、その気持ちに応えたいという気持ちもあります。」
吉岡は、12年前に全日本プロレス練習生として在籍していた過去に触れ、「いまの全日本プロレスに上がり始めて1年くらい経ちますけど、改めてチャンピオンとして、シングルで田村男児を筆頭に今の全日本ジュニアを肌で感じたい」と語った。
■質疑応答より
--互いのファイトスタイルについて
田村は「相手は速くて、トリッキーな動きをして、相手をかく乱して翻弄するスタイル」と分析したうえで、「僕は真正面から行くしかない」と自らの信条を明言。
吉岡も「相手のスタイルというのは、ジュニアにあるまじきパワー。野球で言えば剛速球を投げるような選手だと思っている」と語りつつ、「うまくかわす変化球の大事さっていうのもちょっと教えたい」と技術戦への意欲も見せた。
--チャンピオンとしての今後のビジョン
吉岡は「まだ実感…体の痛みとSNSとかで祝福の言葉を頂いているので、それを見て今朝実感しましたね」と初戴冠の心境を語り、「誰よりも体を張って最前線で戦うようなチャンピオンでいたい」と今後の意気込みを口にした。
また、前夜の試合後の反応については「ベルトを獲ったことで、獲った時の全日本プロレスファンのお客さんの反応で少しそれは取れた気はします」と、長年抱えてきた心の引っかかりが癒えたことを示唆した。
--田村の意識の変化について
田村は、かつて世界ジュニア王者として活動していた頃を振り返り、「必死に必死に戦うっていうイメージだった」と語った。その後、王座を失ってからは「ちょっとずつ気持ちに余裕があるというか、色んな事を考えながらやっていましたね」と、精神面での成長を強調した。
--再戴冠への展望
最後に田村は、「今度仮にまた獲ることがあれば、他団体でもいろんなところで体張って、これが全日本ジュニアだっていうのを僕なりにみせていきたい」と意気込みを語った。
《大会概要》
「スーパーパワーシリーズ2025」
日時:2025年6月1日(日)13:00開場/14:00開始
会場:宮城・仙台サンプラザホール
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合
【第71代王者】吉岡世起 vs 田村男児【挑戦者】
※吉岡世起にとっては初防衛戦
全日本プロレスのジュニアヘビー級を巡る新たな闘争が、仙台で火を噴く。かつての練習生から王者へと駆け上がった吉岡と、ストレートな信念を持つ田村。6月1日、両者の思いが交錯する闘いが幕を開ける。
<写真提供:全日本プロレス>
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