【スターダム】スターライト・キッドが身長差31cmのHANAKOを下しV4達成「小さい私の方が強かったな!」

女子プロレス団体スターダムは5月21日、東京・後楽園ホールにて『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN May.』を開催した。

『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN May.』
日時:2025年5月21日(水)
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,176人


©STARDOM

メインイベントではワンダー・オブ・スターダム選手権試合が行われ、王者スターライト・キッドが挑戦者HANAKOを破り、4度目の防衛に成功した。

試合は身長150センチ、体重48キロの王者に対し、挑戦者は181センチ、80キロという圧倒的な体格差を誇るHANAKO。女子プロレス界でも異例のサイズ差対決となった。


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キッドは、9年かけてたどり着いた白いベルトを、今や小柄な身体で堂々と守る存在である。対するHANAKOは、デビュー3年目にしてその頂を狙う逸材。

「プロレスはデカい方が強い」と思わせるだけのパワーと風格を携えてリングに立った。


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序盤から試合はHANAKOのパワーが支配した。雪崩式の技でキッドの身体をリングに叩きつけ、ラリアットで何度も吹き飛ばすたびに、場内の空気が張り詰めた。

しかしキッドは怯まない。幾度となく蹴り飛ばされても、執拗に足元を攻め、身長差を覆す術を探り続けた。


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一進一退の攻防の末、試合は20分を超える長丁場に突入。HANAKOは白鷺やJPコースターといった強烈な技を放ち、勝利まであと一歩に迫ったが、キッドは粘り強くカウント2で返し続けた。

その姿には、小さな身体に宿る「女子プロレスの可能性」を背負う意志がにじんでいた。


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そして21分過ぎ、HANAKOのラストライドを切り返したキッドが、渾身の黒虎脚殺で関節を極め切り、ギブアップを奪った。

場内は驚きと歓声に包まれた。体格もパワーも押し切られていた王者が、最後に示したのは「サイズを超える術」であった。

<試合結果>

▼メインイベント ワンダー・オブ・スターダム選手権試合
<王者>スターライト・キッド 〇
vs
<挑戦者>HANAKO ×
21分25秒 黒虎脚殺
※スターライト・キッドが4度目の防衛に成功


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試合後、キッドはリング上でHANAKOを見つめながら叫んだ。

「1年前と1週間前とは比べ物にならないぐらい恐ろしいじゃねーか!でも、小さい私の方が強かったな!」

敗れたHANAKOも、言葉に力を込めた。

「チビで白を取るのに9年もかかったスターライト・キッド!前哨戦で勝ったから今日お前からそのベルトを取るのは簡単だと思ってた。でも、アンタは高くてデカい壁やったわ。プロレスはデカいだけじゃない。今日は大事なことに気づかされた。ありがとう」


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キッドはリングからHANAKOを見送りながら、ファンに向けてこう語った。

「小さくたって強い。小さくたってデカいヤツを倒せる。これがあるから無差別級の女子プロレスは面白いよね。この面白さで固定観念をぶっ壊して、まだまだ引っかき回してやるから!」

体格の差は、時に勝敗を大きく左右する。だがこの日、リング上でそれを否定する説得力が確かにあった。

スターライト・キッドの防衛戦は、勝敗以上に「プロレスが体格だけでは語れない戦い」であることを改めて証明するものとなった。

試合が終わった後、残ったのは小さな体で大きな壁を乗り越えた王者の姿と、それを全身で受け止めた挑戦者の成長の予感であった。

■試合後バックステージコメント

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