【マリーゴールド】高橋奈七永、情熱と覚悟の28年に終止符!引退試合で青野未来と最後の闘いへ

“女子プロレス界の人間国宝”として長きに渡りトップを走り続けてきた高橋奈七永が、ついにリングに別れを告げる。

マリーゴールドの旗揚げ1周年記念大会(5月24日、東京・代々木第二体育館)で、青野未来を相手に現役最後の試合に臨む。

「代々木第二体育館という自分的には全日本女子プロレス時代、ライオネス飛鳥選手と初めてシングルマッチをしたり、初めて金網デスマッチをして大流血したり、対抗戦があったり、色んな思い出がある。そんな代々木第二体育館で最後を迎えられるのを本当に感謝しています」奈七永は静かに語った。

その言葉からは、覚悟と感謝がにじんでいた。

1996年7月14日、後楽園ホールでの中西百重戦でデビュー。高校を中退し、アニマル浜口ジムで鍛え上げた心身を武器に、全女のリングに飛び込んだ。

当時、女子プロレスは“氷河期”とも言われる時代。だが、そんな風向きに逆らうように、奈七永は常に熱く、前へ前へと突き進んだ。

振り返れば、数々の団体を渡り歩き、幾多の修羅場をくぐり抜けてきた。

プロレスリングSUNの旗揚げ、パッション・レッドの結成、そしてスターダム初代赤いベルト戴冠――女子プロレス界に新風を吹き込んだ立役者である。

また、自ら設立したSEAdLINNNGでは、団体の象徴として、若手育成と興行運営に尽力。リング内外で“女子プロレスの未来”に身を捧げた姿は、同業者からの信頼も厚い。

「女子プロレスの火を絶やさない」。それが奈七永の信念だった。

幾多の怪我、団体運営の苦悩、時代の変化。それでも奈七永はリングに立ち続けた。

アイスリボン、JWP、我闘雲舞など他団体にも積極的に参戦し、ジャンルや世代の垣根を超えて闘い続けた姿は、まさに“パッションの体現者”だった。

その情熱が再び燃え上がったのが、2024年春。

新たな団体・マリーゴールドに加わった奈七永は、初期メンバーとして参戦選手それぞれにパッションを注ぎ込んだ。

そして、自らの「終着点」として、マリーゴールド1周年大会を選んだ。

そして最後の対戦相手に名乗り出たのは青野未来。

その意思表示に対し奈七永は「私は青野のすべてを受け止めるつもりでいる。青野は高橋奈七永のすべてを受け止める器があんのか?それがこの私の引退試合。最後の最後にお互いが試されるんじゃないかなと、そんなドキドキする試合を最後の最後にできること、これも私の運命であり宿命であると思っています」

青野は、奈七永がその将来に大きな可能性を託す存在だ。光栄であると同時に、極限の重圧を背負う一戦となる。

だが、この引退試合は、単なるセレモニーではない。世代を超え、魂をぶつけ合う“情熱の継承”である。

引退を目前にした奈七永は、心の内をこう語っている。

「人生は選択の連続です。そして人生は夢の旅だと思ってます。プロレス界に入って約30年になります。山あり谷あり、色々な事がありましたが、すべてが宝物のような出来事で、大事な思い出が沢山あります」

これまでの長き道のりは、決して平坦ではなかった。それでも彼女は“熱”を絶やさなかった。まさに“パッション”そのものの人生。最後の相手が“未来”であることも、奈七永らしい選択だ。

マリーゴールドという新たな土壌に、引退という名の“情熱の種”を蒔く。それは、次世代が必ず花を咲かせてくれるという確信の証である。

5月24日、代々木第二体育館。最後の「パッション爆発」が、女子プロレスの歴史に刻まれる。

『Marigold SHINE FOREVER 2025 A Glorious Celebration』
日時:2025年5月24日(土)2:30PM
会場:国立代々木競技場第二体育館

◆高橋奈七永引退記念試合〜forever Passion〜
高橋奈七永vs 青野未来

<写真提供:マリーゴールド>

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