【ノア】“狂乱のプリンス”清宮海斗が鈴木みのる戦で解き放たれた本能「狂乱っていうのは鈴木さんと試合して、その時に学んだもの」

プロレスリング・ノアの定例興行「MONDAY MAGIC」新シリーズが5月26日、新宿FACEで開幕。
MONDAY MAGIC PRIME TIME season Ep1
日程:2025年5月26日(月)開始19:00開場18:15
会場:東京・新宿FACE
観衆:412人
メインイベント(第7試合)では清宮海斗&タイタス・アレクサンダー組が、DDT UNIVERSAL王者・鈴木みのる&ライアン・クランシー組と激突。シリーズの幕開けメインイベントにふさわしい、濃密な時間が展開された。
先発を務めたのは清宮と鈴木。清宮が切り込むも、鈴木は微細な動きと間合いでじわじわと圧力をかけ、前に出るごとに清宮のテンションを引き上げていった。エルボーの打ち合い、ネックロックの攻防。ひとつひとつの攻防が、まるで“狂気”への導入のようであった。
リング内では終始、鈴木のペースが続く場面も多かった。隙あらば関節技に持ち込み、間合いを見ては打撃を挟む。クランシーも清宮、タイタスの勢いを受け止め、逆回転のドラゴンスクリューや変形バックブリーカーで応戦。清宮も苦戦を強いられた。
しかし、清宮は鈴木とのエルボー合戦で一気にリミッターを解除したかのように覚醒。自らを奮い立たせ、激しい打撃戦に踏み込んでいった。追い詰められた状況にあって、笑みを浮かべながら向かっていく姿こそ、「狂乱のプリンス」の所以といえる。
終盤、清宮はジャンピング・ニー、シャイニング・ウィザードと畳みかけるも、鈴木が場を制してカット。再び均衡に戻るかに思われたが、タイタスが場外の鈴木を排除し、清宮が最後に繰り出したのは、新技スカイウォークエルボー。まさに空を歩くかのような一撃がクランシーに突き刺さり、スリーカウントを奪取。観衆の大歓声とともに決着がついた。
<試合結果>
▼メインイベント(第7試合)タッグマッチ
清宮海斗 〇
タイタス・アレクサンダー
vs
鈴木みのる
ライアン・クランシー ×
14分06秒 スカイウォークエルボー → 片エビ固め
試合後、清宮と鈴木がリング上で向き合い、互いの襟元を掴み合う緊張感漂う一幕もあった。無言のやり取りの中に、次なる闘いの気配が濃厚に残された。
バックステージで清宮は、「いやあ、MONDAY MAGIC始まりましたね。さっそく魔法の扉が開いちゃいましたね」と満面の笑みを見せつつ、「いやあ、鈴木さん…いや、鈴木選手。途中メチャクチャいいの入っちゃって。でも、あれぐらい来てもらわないと自分もリミッター外れないんでね。もっともっとやりたいなあ」と語った。さらに「最近なんか狂乱とか、知らない間に“狂乱のプリンス”というニックネームが付いてるんですけど、自分の中では1つ理解しているものがあって。狂乱っていうのは鈴木さんと試合して、その時に学んだものだと思っているんで。狂気、狂乱、もっと味わいたいなって。またMONDAY MAGICが来たらやるんですかね?その時は鈴木みのる選手、(笑顔で)ぶっ倒します!」と、すでに再戦への意欲を口にしていた。
<写真提供:プロレスリング・ノア>
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