【新日本】「死と痛みの招待状」葛西純、デスペラードに真っ向勝負を要求!6.24後楽園で宿命の一戦へ「サシでお前に勝たなきゃ意味がねぇんだよ!」

新日本プロレスは6月1日、東京・大田区総合体育館にてジュニアの祭典『BEST OF THE SUPER Jr.32』最終戦を開催した。
『BEST OF THE SUPER Jr.32』
日時:2025年6月1日 (日) 17:00開場18:30開始
会場:東京・大田区総合体育館
観衆:3,044人
第6試合終了後のリングで予期せぬ展開がファンを騒然とさせた。ジュニアの頂点を競う熱戦の合間を縫って、場内に突如として鳴り響いたのは、あの“デスマッチの申し子”葛西純(プロレスリングFREEDOMS)のテーマ曲「DEVIL」であった。
棚橋組との6人タッグマッチを終えたエル・デスペラードがリング上で観客の歓声に応える中、葛西純が赤い封筒を手にリングへと歩み寄った。マイクを手にした葛西は、穏やかな語り口の中にも、確固たる覚悟をにじませて語り始める。
「うまくいくこともあれば、うまくいかないこともある。それが人生だ」と口にした葛西は、自身の歩みを「うまくいかないことばかり」と振り返りながらも、「だからこそお前のケツを蹴りに来た」と、デスペラードへの真っ向勝負を求めての登場であったことを明言した。
続けて「俺っちが闘いたいのは、“男の中の男”エル・デスペラードだ」と語り、過去の3WAYマッチやタッグ戦での因縁ではなく、あくまで“サシ”での一騎打ちに意味があると強調。「サシでお前に勝たなきゃ意味がねぇんだよ!」という叫びに、場内は大歓声に包まれた。
赤い封筒の中には、6月24日に後楽園ホールで開催される自身の自主興行『“DEATH PAIN” invitacional』への招待状が収められていた。「訳して“死と痛みの祭典”だ」と語るその大会名に、場内はどよめきと喝采に包まれる。葛西はその招待状をデスペラードに差し出し、「受け取れ」と一言。デスペラードは一拍置いてそれを静かに受け取り、2人は無言のフィストバンプで互いの覚悟を確かめ合った。
試合後、バックステージに現れたデスペラードは、自身の心の内を率直に吐露した。
「SUPER Jr.を優勝して、タイトルマッチをやる。その風呂敷すら畳めず、どうしようかと思っていた」と苦悩を明かす。シリーズ中は対戦相手への敬意から私情を持ち込まず戦い抜いたと語るも、「あの人の『DEVIL』が鳴った瞬間に、言われた通りだって思った」と、葛西の登場が胸を突いたことを認めた。
デスペラードにとって葛西は、ただの対戦相手ではない。「その時、俺が欲しくないと思っていても、必要な言葉を投げかけてくれる」と語るその存在は、常に背中を押してきた“追いかけるべき男”である。だからこそ、「あの人に俺は勝ちたい」と、抑えていた想いを口にした。
そして、意を決したように「せっかく会場も押さえてもらったし……決めました」と、6.24後楽園でのシングルマッチを受諾する決意を表明。「俺がチャンピオン様だから。いつまでもグジグジしてないで、ちゃんと葛西純と正面切って向き合おうと思います」と語り、迷いを断ち切るように言葉を締めくくった。
葛西が差し出した“死と痛みの招待状”は、単なる試合の申し出ではない。デスペラードが“チャンピオン”としての矜持を取り戻し、再び歩み出すための大きな一歩となった。
6月24日の後楽園ホールは、闘志と覚悟が交錯する“本音と本気”の場となることだろう。
<写真提供:新日本プロレス>
Pages 1 2