【全日本】宮原&青柳のビジネスタッグがHAVOCの猛攻を退け世界タッグ初防衛成功!青柳がドラゴンゲート菊田へ挑戦要求「君が好きな選手を連れてきなさい」

全日本プロレスが誇る伝統の王座、世界タッグ選手権にて、第100代王者組である宮原健斗と青柳優馬が、挑戦者組の芦野祥太郎&ザイオンを迎え撃った。仙台サンプラザホールを舞台に繰り広げられたこの一戦は、王者組が持つ経験と連携が試される初防衛戦でもあった。
「スーパーパワーシリーズ2025」宮城・仙台サンプラザホール
日時:2025年6月1日(日)開場時間13:00開始時間14:00
会場:仙台サンプラザホール
観衆:2,239人
かたや、芦野とザイオンはチャンピオン・カーニバルでの激闘を経て結成された新チーム「HAVOC」として初のタイトル挑戦に臨んだ。目の下にお揃いのフェイスペイントを施し、異様な闘志とともにリングに現れた両者は、開始直後から躍動。ザイオンは宮原に、芦野は青柳に対し、序盤から激しい圧力を加え、観客の視線を一気に奪った。
その勢いは、場外戦に突入しても衰えることはなかった。王者組が攻勢に転じる時間帯もあったが、HAVOCは徹底して宮原を分断し、芦野が集中攻撃で足を破壊。場内に緊張感が漂う中、宮原が冷静にヒザの一撃で突破口を開くと、流れは徐々に王者組へと傾き始める。
青柳はパートナーの劣勢を見事にカバー。勢いよく試合に戻ると、連続攻撃で主導権を握り、芦野とのスリリングな技術戦を繰り広げた。芦野も執念で反撃し、アンクルロックを繰り返し仕掛ける粘りを見せたが、青柳は逆にその技を“掟破り”で切り返すなど、柔軟な対応力を発揮した。
終盤、試合は混沌を極める。ザイオンは豪快なスピアーやダイビング・ヘッドバットで宮原をあと一歩まで追い詰めた。だが、青柳がコーナーで巧みに動きを封じ、ロックスターバスターを炸裂させて王者組が再び優位に立つ。そして、宮原が決定打となるシャットダウン・スープレックスを決め、ザイオンから完璧なスリーカウントを奪取。初防衛に成功した瞬間、場内は大きな拍手に包まれた。
<試合結果>
〈第6試合〉
世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
【第100代王者組】
宮原健斗 〇
青柳優馬
vs
【挑戦者組】
芦野祥太郎
ザイオン ×
21分52秒 シャットダウンスープレックスホールド
※第100代王者組・宮原健斗&青柳優馬が初防衛に成功
試合後、青柳は早くも次なる防衛戦に言及。自身がチャンピオン・カーニバル開幕戦で敗れたドラゴンゲートの菊田円に向け、「このベルトに挑戦させてあげなくもないけど」と挑発的に発言。「君が好きな選手を連れてきなさい」と続け、次なる挑戦者に自由な裁量を与える姿勢を見せた。宮原が「団体は問わないのか?」と問いかけると、青柳は「問わない。ドラゴンゲート外でもかまわない」と言い切り、対戦の舞台も6月18日後楽園ホールに決定。100代王者としての強気な姿勢が際立つやり取りとなった。
一方で、敗れた芦野は「この1回じゃ終われねぇ。NEXT!」と語り、次なる再戦を強く示唆。短期間で結成されたHAVOCというユニットが、王座戦線に波紋を広げる可能性を大いに残す結果となった。
伝統と実力の王者組が格の違いを見せつけた防衛戦。一方で、挑戦者側の勢いも無視できない存在感を放ち、今後のタッグ戦線の行方に新たな火種を落とした一戦であった。6月18日、次なる防衛戦ではどのようなタッグが姿を現すのか。全日本プロレスのタッグ戦線が、さらに混沌としていくことは間違いない。
<写真提供:全日本プロレス>
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