【ドラゴンゲート】YAMATOが望月成晃との熱闘制し、ドリームゲート王座V8!シュン・スカイウォーカーが7・13神戸ワールドで“退団”懸けて挑戦へ

ドラゴンゲートが6月4日、東京・後楽園ホールで『RAINBOW GATE 2025』を開催した。オープン・ザ・ドリームゲート王者のYAMATOがベテランの望月成晃との熱闘を制し、8度目の防衛に成功。年間最大のビッグマッチとなる7月13日の神戸ワールド記念ホールで、シュン・スカイウォーカーが“退団”を懸けて挑むことが決定した。
望月は「これがYAMATOとの最後のドリームゲート戦」と期して、2022年12・6後楽園で当時王者の吉岡勇紀に挑んで以来、2年半ぶりに同王座に挑戦した。ゴングと同時にフロントハイキックを仕掛けていった望月はローキック、関節技で徹底した足狙い。一方のYAMATOもヒザ固め、足4の字でこちらも足攻め。望月はツイスター、ファルコンアローと猛攻もフォールは奪えず。
望月の三角蹴りをキャッチしたYAMATOはアンクルホールド、全知全能のフランケンシュタイナーもカウントは2。YAMATOはギャラリアを決めるも、望月はカウント1で返す。張り手の応酬で、望月がダウンを奪う。望月のスリーパーを脱出したYAMATOは足をロックして締め上げる。さらに、YAMATOは逆片エビ固めの体勢に入ると、望月の腰にヒザを立てる拷問技。耐えた望月だが、セコンドの柳内大貴がタオルを投入し、YAMATOのTKO勝ちが宣せられた。
©DRAGONGATE
試合後、シュンが現れ「シュン・スカイウォーカーが7月13日、ドラゴンゲート最大規模のビッグマッチ、神戸ワールド記念ホール大会で、最高王座のドリームゲートを前チャンピオンのYAMATOから受け継ぎ、新ドリームゲート・チャンピオンになることが今ここで決定した。シュン・スカイウォーカーはドリームゲート王座なるものよりももっと高く、天空に位置する存在だ。そんなシュン・スカイウォーカーがこのリングに舞い降りて、ドリームゲート王座を巻いてやると言ってるんだ。シュン・スカイウォーカーにも相応の思いと覚悟がある。シュン・スカイウォーカーがもしもこのYAMATOからベルトを獲る、新王者誕生という、その手続きを失敗した際には、万が一、天変地異が起こりYAMATOに負けた場合は、シュン・スカイウォーカーはドラゴンゲートを退団する」と爆弾発言。
さらにシュンは「2021年、メキシコから帰って来て、絶対王者として、ドリームゲート王者として君臨し続けた。その希望を打ち砕いたのはYAMATOだ。あの日(同年8月1日)以来、シュン・スカイウォーカーは勝ち続けた。1度も敗北を味わっていない。シュン・スカイウォーカーを更新し続け、今のシュン・スカイウォーカーが出来上がった。YAMATO、オマエ断る理由ないよな。さっさと、(斎藤了)GM、試合を決めてくれ!」と主張。
斎藤GMは「何でも、自分の望み通りになると思うなよ。これはドラゴンゲートとシュン・スカイウォーカーの戦いだ。YAMATO、行ってくれ。7月13日、年間最大の舞台、神戸ワールドでドリームゲート決めてやるよ」と即断。
1・15後楽園でのシングル戦でシュンに敗れているYAMATOが「1月の後楽園で俺はシュンに完膚なきまで叩きのめされて3カウント取られた。ドリームゲート・チャンピオンとして、あるまじき失態だ。あの時点でオマエを挑戦者に指名したところで、オマエはイエスとは言わないよな。オマエが思い描く舞台は神戸ワールド記念ホールだ」と言えば、シュンは「神戸ワールドにもドリームゲート王座にも何の意味もない。その王座を懸けて、オマエを倒すことに意味を見出してるんだ。オマエはそれをしっかり理解してくれ。そのうえで俺の前に立ってくれ。俺の覚悟を受け止めてくれ」と迫った。すると、YAMATOは「この俺がドラゴンゲートで最強だからこそ、ベルトが俺の腰にある。だけど、どこかで俺に取って代われる人間を求めてるのかもしれない。それはオマエじゃない。だから、神戸ワールド、オマエに負けるわけにはいかない。オマエの挑戦はこの俺がこの胸で受け止めてやる」と通告した。
「写真:ミカエル・コバタ」
バックステージでYAMATOは「モッチーとドリームゲート争うのは4度目になりますけど、じいさんに片足突っ込んでるようなオッサンのさらにオッサンだけど。それでも衰えるどころか、どんどん進化してて。ああいう人がまだまだ上にいるから、俺も泣き言言ってられないなと。あの世代が俺らが新世代だったときに俺たちの前に立ちふさがったように、俺らの世代もまだまだ若い奴らの前に立ちはだかって、あいつらの勢い、波を食い止めなきゃいけない」と試合を振り返った。そして「次の挑戦者決まりましたけど、去年の神戸ワールドでこのベルト奪還して、俺が1年間このベルトを守ってきたわけだけど。俺に取って代われる奴が誰なのかって。そいつがこのベルトを俺の腰から奪って、そいつがドラゴンゲートを背負ってくれる。本心ではそれを俺は願ってるけど、まだまだ若い奴らに俺は全部任せることはできない。改めて俺はもっともっと体張って、命削って若い奴らの前に立ちはだかっていかなきゃいけない。7月、神戸ワールド、あれから1年だから。あれから1年経っても、YAMATOはまだまだ死にませんよと。そういう姿を皆さんにお見せできたらと思います」と王座死守を誓った。
ドラゴンゲート 6月4日(水)東京・後楽園ホール
『RAINBOW GATE 2025』
▼第7試合 オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合
《王者》〇YAMATO vs《挑戦者》望月成晃●
(22分31秒: セコンドのタオル投入によりTKO )
※王者が8度目の防衛に成功
<文:ミカエル・コバタ>
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