【スターダム】Sareeeが朱里の愛弟子・八神蘭奈に完勝し、IWGP女子王座獲り宣言!「あのベルトを必ずこの腰に巻いて、スターダム、プロレス界を盛り上げる」

女子プロレス団体スターダムが6月8日、東京・後楽園ホールで『STARDOM in KORAKUEN 2025 Jun.』を開催した。Sareeeが朱里の愛弟子であるゴッズアイの八神蘭奈に完勝し、6・21代々木でのIWGP女子王座獲りを宣言した。
4・27横浜アリーナで朱里が岩谷麻優を下し、同王座戴冠を果たしたのを見届けたSareeeは初防衛戦での挑戦を表明し、朱里も受諾した。5・11後楽園に来場したSareeeは6・21代々木で行なわれるビッグマッチでの挑戦を迫るも、6月6日(現地時間)、英国の女子プロレス団体EVEのロンドン大会でアレックス・ウィンザーがチャレンジすることが電撃決定しまう。“初”防衛戦でないことにSareeeは「約束を守れない」と激怒も、朱里は「6月6日、防衛してくるから」となだめて、その場を収めた。そして、朱里は6日のロンドン大会で、東京女子プロレスのインターナショナル・プリンセス王座を巻いたこともある実力者のウィンザーを破り初防衛に成功。かくして、6・21代々木での王者・朱里vs挑戦者・Sareeeの王座戦がようやく正式に決まった。
この日、Sareeeと対戦した八神はドロップキックで奇襲をかけるも、場外でボディスラムで叩きつけられる。リングに戻り、Sareeeが逆エビ固め、インディアン・デスロック、鎌固めで締め上げる。脱出した八神はサッカーボールキック、エルボー、ミドルキックの連打で必死の反撃。Sareeeはドロップキックで流れを変えると、フィッシャーマンズ・スープレックス、ダイビング・フットスタンプ2連発でトドメを刺した。
マイクを持ったSareeeは「八神、スターダムの若手って…オマエはなかなかやるじゃん。アンタの朱里の代わりに戦ってやるよって気持ちはほんのちょっとだけ伝わったよ。でもな、まだまだだよ。アンタがこの現状に満足して、このままただ単に普通にリングに上がり続けるのか。何か変わりたいってガムシャラにもがいて、死に物狂いで上がってくるかはオマエ次第なんだよ。頑張れよ!」と評価した。
八神は「私はこのスターダムのリングが世界で一番のリングだと思ってる。だからこそ、今日、あなたに負けたのがめちゃくちゃ悔しい。私はここにいる誰よりも、もっともっと努力して、強くなるから。絶対次はオマエを倒す!でも、今日こうやって戦えたことを本当に感謝しています。ありがとうございました」と礼を述べた。Sareeeが近付くと、八神は突き飛ばし、張り合いに。最後はSareeeが八神を場外に放り投げた。
ここで、この日の朝に帰国した朱里が登場し「Sareee、待たせたね。IWGPのベルトを防衛して、ロンドンから今日、日本に帰ってきたよ。改めて、6月21日、代々木、IWGPを懸けてタイトルマッチ。よろしくお願いします」と握手を求めた。Sareeeが「朱里、また約束破られたら本当にどうしてやろうかと日々考えてたんですけど…」と言い出すと、今回も言い争いに発展。
それでもSareeeは「今回はロンドン行って、防衛してくるという約束を守ったよね。6・21代々木、正々堂々ホンモノの戦いを朱里とだったらできると思ってる。私たちのドローで終わっているあの戦いの続きをしっかりやって、完全決着つけましょう!」と投げ掛けると、朱里とガッチリ握手を交わした。
バックステージでSareeeは「今日、朱里の弟子・八神蘭奈とシングル組まれて。すごい勢いよかったんじゃないのかな?スターダムの若手、全然だなっていつも思ってましたけど、八神蘭奈はよかったんじゃない?これからが楽しみだなと思います」と八神の健闘を称えた。そして「朱里、会場に来れんだったら、今日試合に間に合ったでしょ?何で来れるのに試合してないのって思いますよ。それぐらいの気持ちないのかなって。ああやって最後出てこれるんだったら、(試合をすれば)お客さんももっと喜んでくれたんじゃないですかね。私がしっかり6月21日はあのベルトをこの腰に必ず巻いて、もっともっとスターダム、そしてこのプロレス界を私が盛り上げなきゃダメだなって、改めて今日思いました。朱里と私でホンモノの女子プロレスを、しっかり戦いをリング上で見せたいと思います」と力を込めた。
『STARDOM in KORAKUEN 2025 Jun.』
2025年6月8日(日)東京・後楽園ホール
◆シングルマッチ
○Sareee(9分20秒、ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め)●八神蘭奈
<文/写真:ミカエル・コバタ>
Pages 1 2