【全日本】王者・吉岡世起が土井成樹を逆指名!因縁のリマッチで世界ジュニア戦再び実現へ

全日本プロレスは6月18日(水)後楽園ホール大会にて行われる「世界ジュニアヘビー級選手権試合」に向け、王者・吉岡世起と挑戦者・“ミスター斉藤”土井成樹による記者会見を開催。昨年の苫小牧大会以来となる両者のタイトル戦が、今再び動き出す。
6月1日・仙台大会で初防衛に成功した第71代王者・吉岡は、試合後のマイクで「ゼンニチジュニア始めるために1個、1つ乗り越えないといけない壁があるよね。オレ、世界ジュニア1度逆指名されて挑戦して負けてるんだよ。土井成樹、オレともう一度やろうぜ」と、雪辱を期して土井を次期挑戦者に逆指名。昨年10月、当時土井が王者として迎え撃った一戦では惜しくも敗れた吉岡にとっては、まさにリベンジの舞台となる。
対する土井は、5月にデビュー25周年を迎えたばかり。「世界ジュニア挑戦って誰でもできるもんちゃうし、簡単にできるもんちゃうし、タダでもらったようなもんやから、俺もラッキーだと思ってるし」としながらも、「去年10月か11月くらいかな。俺がチャンピオンで吉岡選手がチャレンジャーで、タイトルマッチやってんねん、苫小牧で。誰も知らんやろ!なかったことになってへんか?逆に俺がリベンジしたいわ」と、自らもタイトル戦の舞台で意地を見せる構えだ。
土井「今までな、俺、土井成樹ってやってたやん。成長の成に樹木の樹、セイキよ。見て、漢字見て。俺もせーちゃんや」
吉岡「なるちゃんじゃなくて?」
土井「なるちゃんちゃうねん、せーちゃんや。せーちゃん対決や、実は」
さらに吉岡の兄・祐希氏の存在に土井が驚くなど、話題は予想外の方向へ。
土井「ドラゴンゲートの吉岡勇紀がお兄ちゃん?え、ちょっと待って下さい。世起は37歳、勇紀は30歳くらいで、30歳のお兄ちゃん。どういうことですか」
吉岡「2つ上の兄が祐希。ドラゴンゲートでプロレスラーじゃなくて、岡山で心臓外科医してます」
この掛け合いの末、土井が「吉岡世起って言ってるけど俺もセイキやからな」と告白し、まさかの“セイキ対決”宣言も飛び出した。
会見終盤では、昨年の逆指名に対し“仕返し”を受けたことに気づいた土井が苦笑い。
吉岡「前回の苫小牧でのタイトルマッチの時、挑戦者を指名したのは誰でしたっけ」
土井「私です」
吉岡「その時(自分は)その大会にいませんでした」
土井「なるほどね、目には目を。そういう感じで来た」
吉岡「やり返しです、完全に」
土井「参りました。ギブアップ」
試合そのものについては両者とも自信を見せた。
土井「この前の仙台のタイトル戦とか、その前の大田区のベルトを獲った試合とかも見てたんで。僕的にはいい研究材料にできたかなと思ってるし。今回はデビュー25周年、ご祝儀やご祝儀」
吉岡「技や動きは頭に入ってるんで。研究はいくらでもできるし、ある程度できてるかなと」
土井「できてんの?」
吉岡「なんとなく」
また、7.17後楽園で開幕するジュニアリーグ戦を見据え、両者ともこの一戦を重要な“試金石”と捉えている。
土井「ジュニアリーグが始まるんであれば、この試合がキーポイントになるんじゃないかなと思うし。所属選手が嫉妬するような試合をして、俺のベルトを目指して来いよみたいなスタンスで行きたい」
吉岡「防衛して、ジュニアのリーグにチャンピオンとして出るのは僕です。所属外の選手がチャンピオンとして出場することへの悔しさを刺激していきたい」
所属外同士の世界ジュニア戦ながらも、団体内外へ大きな意味を持つ一戦となることは間違いない。6.18後楽園、ジュニアの未来を占う“セイキ対決”から目が離せない。
<写真提供:全日本プロレス>
Pages 1 2