【SSPW】ディック東郷が新間寿氏追悼興行でテクニックを見せ勝利「この先も上から見守ってください」

プロレス界の「過激な仕掛人」として知られた故新間寿氏(享年90)の追悼興行が6月12日、ストロングスタイルプロレス『THE 20th ANNIVERSARY』THE 20th ANNIVERSARYー “過激な仕掛人”新間 寿 追悼興行ーとして後楽園ホールで開催された。

この日の第2試合で、ディック東郷&日高郁人組がザ・グレート・サスケ&阿部史典組が激突し、東郷が阿部をジャックナイフ式エビ固めで丸め込み、11分3秒で勝利を収めた。

この一戦は、1990年に新間寿氏が旗揚げした「ユニバーサルプロレス」出身の東郷とサスケが対峙する追悼興行で特別な意味を持つ試合となった。

ベテラン同士の高度な駆け引きに若手が食らいつき、スピードと技巧が交差する熱戦となったが、最後は老練な東郷の一瞬の隙を突く技が光った。

試合後、東郷は「デビュー前からお世話になった新間さんの追悼興行ということで出場させてもらったんだけれども。今日の試合を天高く上から見守ってくれたと思う」と語り、「あなたが名づけてくれた巌鉄魁、今ディック東郷。まだまだ現役バリバリでやってますから、この先も上から見守ってください」と天を仰いだ。

また、パートナーの日高は「ストロングスタイルプロレスのコーチをやるまで、すごく気にかけていただいたので。今日は大将がここまで新間会長と深い関係だとも知らなかったのに。でも今日の久々にFEC組めて、今日の我々の試合は会長に怒られないで済むんじゃないかと、喜んでいただけたんじゃないかと思ってます。これからもプロレス道を邁進して参ります。見守ってください」と思いを述べた。

新間氏の追悼興行は、過去と現在、団体の垣根を越えた絆と闘魂が交錯する舞台となった。リングに立つ者たちがその思いを継承し、次代へとつなげる姿に、プロレスの真髄が垣間見えた一夜であった。

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