田中きずな マリーゴールドの1年と大向美智子の娘デビューのこれから
父が3大メジャーのジュニア王座を制覇したGLEATの田中稔で、母が全日本女子プロレス、アルシオンでアイドルレスラーとして活躍した府川唯未。その遺伝子を継ぐ長女の田中きずなも2023年4月にプロレスデビューを果たし、2世レスラーとして注目を集めた。両親とも複数の団体で闘ってきたが、きずなもデビュー1年3カ月で初めての移籍を経験。マリーゴールドで闘うようになってから間もなく1年が経過しようとしている。

「昨年の今頃(6月)はプロレスしたいけどできないという、いままでで一番つらい状況でした。プロレスがしたいとの思いでアタマがいっぱいの毎日でしたね」

きずなは3カ月のブランクを経て、マリーゴールドのビッグマッチ、7・13両国国技館で復帰した。第2のデビュー戦と位置づけてもいいのだろう。
「いままでで一番大きな会場、試合をしていない期間もあるし、まわりはみんな初めての選手(ビクトリア弓月&きずな組vs天麗皇希&後藤智香組)。これからマリーゴールドでやっていけるんだという希望や夢と同じくらい、正直、不安な気持ちも大きかったです。入場前にはデビュー戦以上に緊張していました。でも、そのとき組んだ弓月が直前まで笑わせてくれて、緊張をほぐしてくれたんですよね」

試合は引き分けに終わったものの、それ以上に収穫の多い移籍第1戦だった。不安が一気に吹き飛んだのだ。同世代の選手が多いことが、きずなの前途を照らしたのである。
「前の団体(wave)のプロレスが好きで、そこでデビューしたのは事実です。その気持ちはもちろん変わらないですけど、マリーゴールドに来てなにもかも変わったような気がします。もともとすごくネガティブ思考というか、すぐに落ち込んで考えこんじゃってたんですよね。いまでもなかなか結果が出せなかったり同期の活躍とかで気持ちが下がったりするけど、前よりは下を向かなくなったというか、マリーゴールドに来てから支えてくれる仲間がいたり挑戦したいことがたくさんあるので、前を向けるようになりました。常にワクワクしていられるんです」

同期で同い年の弓月とのタッグは、それ以後も継続され、セレーネ・フローラというチーム名もついた。また、初戦で対戦の天麗&後藤組はアクトレスガールズからのプロレス転向チーム。きずなには新しい刺激になったのだ。
「ライバルも増えたし、負けたくない相手がたくさんいるのは幸せだと思います。これまでは練習も仕事もずっと炎華と一緒だったんですね。ホントに親友だったし、一番のライバル。だけど、急に離れ離れになってしまい、そこの不安も大きかったなかで、なじめるかなという不安も拭い去ってくれたひとりが弓月でした。両国のリングでとなりに立ってくれたことがすごく大きくて、いまも感謝でいっぱい。とにかく、弓月とのタッグって楽しいんですよ。いままでは試合前にかなり緊張していたんですけど、タイトルマッチは別にして、いまはほとんど緊張しない。楽しい気持ちの方が勝つんです。早く試合したい、早くリング立ちたいって、楽しい気持ちになりますね」














