田中きずな マリーゴールドの1年と大向美智子の娘デビューのこれから

 また、きずなにはもうひとり意識している選手がいる。きずなと同じく7・13両国でマリーゴールド第1戦をおこなった、元センダイガールズの瀬戸レアだ。

「団体を移った経緯とか、関節技を使う技術面でも被るところがたくさんあるんですよね。昨年12月から今年3月にかけて私が欠場している間にどんどん強くなって、復帰明けで私が3カウント取られてしまった。ケガをしておくれを取っていたのはわかっていましたけど、瀬戸レアも絶対に負けたくないひとりになりました」

 より多くの選手と遭遇し組んだり闘ったりしていくなかで、きずなにはさまざまな感情が芽生えていくようになる。

「欠場前は弓月のことしか見てなかったというか、見れていなかったです。どんどん先に行っちゃうんじゃないかと、弓月しか追いかけていない感じだったんですね。実際、すごく差がついてしまいました。弓月がスーパーフライのベルトを取ったときはうれしかったですけど、差が開いてしまったという気持ちも大きくて。また、(林下)詩美さんとも組むようにもなってツインスターにも挑戦。その試合で私はセコンドにつきながらも応援できない気持ちがあって。悔しすぎて、取ってほしくないとも思いながら見ていました。弓月は『詩美さんとのタッグは(セレーネ・フローラとは)また別だよ』と言ってくれるんですけどね。もちろん弓月の言うことはわかります。わかるんだけど、寂しくもあったり…」

 それでも、ある出来事を機に弓月の言っていたことが理解できるようになったという。

「皇希さんの復帰戦(5・24代々木)は私とのタッグだったんです。皇希さんは不安だったころの私を支えてくれたひとりでもありました。そんな皇希さんと組めてうれしかったし、試合後にまた組みたいとも言いました。そのときに弓月が言っていた『別だから』という言葉の意味がやっと理解できたんです。弓月とのタッグも大事だけど、いつまでもひとりだけ見てるんじゃなく、上に行くためにも視野を広げて個人としてもっと結果を残していくことで、またいつか弓月とタッグのベルトを巻くことにつながると思います。なのでまずは、弓月だけにとらわれず個人としての結果を残していきたい気持ちですね」

 そんな状況下で、スターダムを退団した岩谷麻優がマリーゴールドに参戦。きずなは“アイコン”岩谷をどう見ているのだろうか?

「麻優さんは、自分のなかでは雲の上の存在です。そんな麻優さんがやってきて、新しい景色になってきた感じがすごくしますね。そこで麻優さんが(スーパーフライ王座を取って)パートナーに選んだのが、弓月。もともとの関係ももちろんあると思うんですけど、弓月がすぐに麻優さんのところに行ったのも悔しかったし、またフラれたみたいな(笑)」

Pages 1 2 3 4

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加