田中きずな マリーゴールドの1年と大向美智子の娘デビューのこれから

悔しい気持ちは、マーベラスとの団体対抗戦にも抱いている。
「私はホントにマリーゴールドが大好きだし、なめられたくない。マリーゴールドを背負う気持ちで(4・25後楽園の)リングに立てたと思います。大好きな気持ちが自信になったんですよ。なので、全員倒す気でいました。だけど(先鋒として)2人には勝ったけど3人目で負けた。結果的に団体としても負けてしまった。最後まで残れなかった悔しさと団体として負けた悔しさ。自分が早くリベンジしたい気持ちでいっぱいですね」

きずなには、団体を背負うとの気持ちも芽生えた。悔しい思いもあるからこそ、さらなる成長も見込まれる。では、両親からなにかアドバイスを得ることはあるのだろうか。
「お父さんには動画を送ってアドバイスしてもらったり、お父さんのジムで教えてもらったりもしています。お父さんが技術的なことだったら、お母さんは精神面ですかね。慰めてもらったりとか、マイナス思考になりがちなところで『ここがよかったよ』と言ってくれたり。デビューしたばかりの頃はアドバイスしてほしいと言ってもあまりもらえなかったり、技を教えてもらうこともできなかったけど、いまは少しだけど認めてもらえるようになったのかなと思います」

そして、きずなにはうれしいニュースが。府川とのタッグチーム、ナチュラルツインビーとしてアルシオンで闘っていた大向美智子の娘、心希(しんの)がマリーゴールドでプロレスデビュー。心希とは母親を通じて幼少時から親交があったのだ。

「お母さんと大向さんが親友で、しんちゃんとはそれこそ赤ちゃんの頃から会っていると思います。頻繁に会っていたわけではないけど、家族ぐるみの付き合いがあって、私としてはお友だちと言うよりは親戚や妹みたいな感覚ですね。会場でプロレスを一緒に見たりもしましたよ。私がプロレスラーになって、しんちゃんは私のデビュー戦を見にきてくれたんですよ。その頃から、しんちゃんも将来プロレスやるんだろうなと思っていました。でもまさか、同じ団体で一緒にできるなんて。しかも私のマリーゴールド初戦でしんちゃんが入団挨拶。あのときは自分のことでいっぱいで実感はなかったけど、あとあとゆっくり考えて、これからしんちゃんと一緒にできると思うと、すごくうれしくなりました(笑)」

「写真提供:マリーゴールド」
心希は5・24代々木でデビュー。しかも第2戦の5・30熊本でタッグながら早くも対戦(山岡聖怜&心希組vsきずな&南小桃組)、15分時間切れで引き分けた。

「写真提供:マリーゴールド」
「まさかこんなに早く闘うとは思ってもいませんでした。しかもデビューしたばかりの2人から勝てなかったのが悔しくて、また新しいスイッチを押してもらった感覚です。“かわいいかわいいしんちゃん”のイメージだったんですけど、もうこれからは絶対に負けられない選手のひとり。まずは一対一でちゃんと取りたいのがありますし、そこから先は闘っても組んでも。両方の気持ちがあります」

「写真提供:マリーゴールド」
きずな(希沙)と心希。2人とも本名に「希」の字が入っているのは偶然か、それとも母親同士の絆から意図的につけられたものなのか。「あっ、ホントだ! 気づかなかったです!」と、きずな。いずれにしても、府川唯未&大向美智子の物語がきずなと心希に引き継がれ、マリーゴールドのリングで紡がれていくことは間違いない。

インタビュアー:新井宏














