【新日本】東京オリンピック柔道100Kg級金メダリストのウルフ アロンが入団!1.4東京ドームでデビュー決定!

新日本プロレスは23日、都内で記者会見を行い、東京オリンピック柔道100Kg級金メダリストのウルフ アロンの入団を発表した。

ウルフは6月8日の全日本実業団体対抗大会を最後に現役生活を終え、10日引退会見を行った。

現役時代は史上8人目となる全日本選手権、世界選手権、五輪を制して「柔道三冠」の輝かしい成績を残して活躍をしていた。

会見には棚橋弘至社長、木谷高明オーナー、ウルフ アロンが出席。棚橋社長よりウルフ選手からの強い要望により入団が決定したことが明かされ、来年1月4日の東京ドーム大会でのデビューが発表された。柔道金メダリストのプロレス転向は、日本人では史上初となる。

「やり残したことなく柔道をやれた。パリが終わってから迷わなかった。自分の中では決めていた」

そう語ったウルフは、今月8日の現役引退試合をもって柔道人生に区切りをつけ、新たな格闘人生に足を踏み出した。目標は、来年1月4日・東京ドーム大会でのデビュー。日本の柔道界が誇る金メダリストが、プロレス界へと活躍の場を移すのは初の挑戦となる。

「全ての生きざまを見せるのがプロレス。ウルフ・アロンを表現できるのもプロレス」

一度抱いた思いは、東京五輪での金メダルという目標を達成しても消えることはなかった。むしろ、燃え尽きた後に残ったのは、リングに立ちたいという欲求だった。柔道で積み上げたキャリアや誇りを自ら封印し、ゼロからの出発を誓った。

「僕が優勝したのは柔道。金メダリストのプライドを持つと邪魔になる」

道着を脱ぎ、リングシューズを履く。練習では受け身から地道に学び直す日々が続いている。かつて6歳で柔道を始めた時と同じように、一つひとつを身体に染み込ませる。現時点でプロレスラーとしてのセンスを問われると、「いや、わかんないですね(笑)」と笑いながらも、実直な姿勢を崩さない。

なぜ総合格闘技ではなくプロレスだったのか。周囲からも投げかけられた疑問に、答えは明快だった。

「なぜ? と言われれば好きだから」

柔道で結果を残したことが、次の舞台の選択において制約になることはなかった。周囲の評価ではなく、自分の気持ちを最優先にした結果がプロレスだった。すでに体重も110kg前後を目指して調整中であり、入場コスチュームには「華やかなものを着てみたい」と語るなど、新たな表現者としての意欲もにじむ。

1月4日東京ドームでのデビューに向け、半年間の準備期間を「長く感じず、短く感じようと思っている」と語る。「一秒一秒をしっかりと準備していく必要がある」と話し、目の前の課題に集中する構えだ。

新日本プロレスの棚橋弘至社長に入団を直訴し、オーナーの木谷高明氏とも面会した。「自分で動きながら繋げていただいた」と話す通り、入団までの道のりにも、決意と実行力が表れている。

「まずはちゃんとしたプロレスをできるようにする。できることを伸ばしていって、できなかったことをできるようにする。その段階です」

試合形式やタイトルへの意欲については「今は考えていない」とし、先を急がず基礎を固める方針を明確にした。柔道の経験を活かす場面についても「まずはプロレスをきちんとやれるようになってから」と慎重である。

注目されるのは、金メダリストがプロレスラーとしてどのように“表現者”へと進化するかという点であろう。畳からマットへ、一本勝負から30分一本勝負へ。異なる土俵で、ウルフ・アロンは自らの可能性を押し広げようとしている。

「試合前、試合中、試合後──すべてで自分の生き様を表現できるプロレスラーになりたい」

その言葉に、ウルフがこれから描く物語のすべてが込められていた。

ウルフは柔道王者としてのプライドは捨ててゼロからスタートしていくことを語り、道場での練習も行っており、現在は基本的な動きから始めている段階。

柔道界のスーパースターのプロレスデビュー戦が今から楽しみである。

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