【アイスリボン】勝愛実が藤田あかねとの死闘を制しICE×∞王座4度目防衛も「会場をいっぱい埋めたかった。正直、悔しいしか言葉が出てこないです」

女子プロレス団体アイスリボンが20周年イヤーの幕開けを飾る後楽園ホール大会「雨のち、リボン2025」が6月21日に開催された。メインイベントではICE×∞王者・勝愛実が藤田あかねとの激闘を制し、4度目の防衛に成功。しかし勝者の胸中は複雑。試合後にはエースの矜持を滲ませながら、「会場をいっぱい埋めたかった。正直、悔しいしか言葉が出てこない」と語った言葉に、女王の責任と覚悟がにじんだ。若手勢の躍動、タッグ王座の初防衛劇、そしてきらりの七番勝負第3戦など、節目の年にふさわしい濃密な大会となった。
アイスリボン後楽園ホール大会「雨のち、リボン2025」
日時:2025年6月21日(土)10時45分開場/11時30分開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:330人
【入場式】
アイスリボンにとって旗揚げ20周年に向けてのスタートの大会となった今回の後楽園ホール。大会前の挨拶に立ったのはきらり。「アイスリボン、きのうで19周年を迎えました。応援してくださっている皆様、本当にありがとうございます。おい、ウナギ・サヤカ!発信がテーマとか言っておいて、全然、今日のことに触れてねえじゃねえかよ!なめてんじゃねーぞ、ばーか!今日は絶対にウナギ・サヤカから勝って、ウナギを食べに行きたいと思います。」と語り、大会スタートを宣言した。
▼第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
キク&叶ミク&×りこ(10分38秒 キューティースペシャル)しのせ愛梨紗&緋彩ませ&緋彩もえ○
飛鳥プロレスとhotシュシュのダブル所属となった愛梨紗。ませ&もえとのhotシュシュトリオとしての初陣が後楽園ホールのオープニングマッチで実現した。試合はませvsりこの小学生対決でスタートもすぐにキク、ミクが入り、ませにトリプルで蹴りを入れるとませを踏みつけてポーズを決める。ここで愛梨紗ともえもリングに入り、キク、ミクを蹴散らすと、りこを捕まえて3人でポーズ。なぜかキクが加わる。りこがませをボディスラムに決めカバーもカウントは2。
代わったミクが逆エビ固め。ロープに逃れたませがレッグロールクラッチもカウント2。ませがクロスボディもミクがキャッチ。ませがスイングDDTから再度、クロスボディを3連発で決めカバーもカウント2。ミクが串刺しドロップキックもませがカニばさみからヘッドシザースドロップ。ませが回転式ボディアタックでカバーもカウント2。代わった愛梨紗がタックルでカバーもカウント2。ミクがカサドーラを狙うが、愛梨紗がこらえる。
ミクがアームホイップでロープ際に愛梨紗を飛ばして飛び込み低空ドロップキック。ロープに飛んだミクに愛梨紗が飛び込みニー。ロープ際のミクに愛梨紗が飛び込み低空クロスボディ。カバーもカウント2。コーナーに振られたミクが振り向きダイビングボディアタックでカバーもカウント2。代わったキクがストンピング、飛び込みDDT。愛梨紗がチンクラッシャー。キクがコーナーに詰めての膝蹴り連打からエースクラッシャーでカバーもカウント2。
愛梨紗が河津落とし、フットスタンプでカバーもカウント2。代わったもえが串刺しドロップキック、ドロップキック2連発でカバーもカウント2。もえがオクラホマロールもカウント2。もえが逆さ押さえ込みを狙うがこらえたキクがミドルキック、首取りニー、飛び込み式のエビ固めもカウント2。キクがランニングニーアタックでカバーもカウント2。りこがタッチを求める。キクからタッチを受けたりこがドロップキック4連発でカバーもカウント2。
もえが低空ドロップキック。倒れたりこを丸め込むがカウントは2。りこがエビ固めももえが反転。さらにりこが反転。いずれもカウント2。りこが初公開のフィッシャーマンズ・スープレックスでホールドもカウント2。愛梨紗がませを抱え上げてりこに2階からのドロップキック。キク、ミクを愛梨紗が蹴散らし、残ったりこを愛梨紗がボディスラム。続けてませがフットスタンプ。もえが倒立式ボディプレスでカバーもカウント2。もえがミサイルキックでカバーもカウント2。もえが初公開のキューティスペシャルでりこからカウント3を奪取。もえが初出場の後楽園ホールのリングで、プロデビュー5戦目にして初勝利を飾った。
▼第2試合 シングルマッチ15分1本勝負
藤田ミノル(ノーコンテスト)トトロさつき
※レフェリー暴行のため
トライアングルリボン王者としてアイスリボン久々参戦のミノルに対して、トトロは「ただのシングルマッチにはしない!」と発言。試合前から気迫むき出しのトトロはゴングが鳴ったあともしばらく自軍コーナーから動かずにミノルを睨み続ける。ゆっくりと中央に出るとミノルとロックアップ。トトロがロープ際に追い込む。思わずリング下に逃れるミノル。「ただの試合だろうが!」と難癖をつけるミノルにトトロは「大事な試合なんだよ!」と切り返す。
渋々リングに戻ったミノルが顔面かきむしりからヘッドロックもロープに振ったトトロがタックル。なんとかこらえるミノル。タックルの打ち合い。ミノルがコーナーにトトロを振る。ミノルの飛び込みをトトロがカウンターのタックルで吹っ飛ばす。トトロが物置攻撃を狙うがミノルが場外エスケープ。トトロがミノルの髪を引っ張り、エプロンに引き上げる。エプロンでトトロがエルボー。さらにリングに戻してボディプレスもミノルがかわす。
ミノルがボディプレスでカバーもカウント2。ミノルが丸め込みもカウント2。ミノルがボディスラムを狙うが、トトロがこらえる。ミノルがエルボーから再度、ボディスラムを狙うが、抱え上げたところでトトロに押しつぶされる。トトロがカバーもカウント2。トトロが串刺しラリアットもミノルがレフェリーを盾にしたため、レフェリーに誤爆。レフェリーがダウン。その間にトトロがボディプレスでカバーもノーカウント。
トトロがレフェリーに近づいたところ、後方からミノルがサムソンクラッチも、まだレフェリーが起き上がれずノーカウント。トトロがエルボーから飛び込みラリアット。ロープ際にミノルを転がして物置攻撃。レフェリーがブレイクに入り、ミノルの様子をうかがう。ミノルがコーナーにレフェリーを詰める。トトロの串刺しラリアットが再度、レフェリーに誤爆。ダメージ大のレフェリーが本部席にゴングを要請。試合は収集つかずのノーコンテストとなった。
試合後、マイクを手にしたトトロは引き上げようとするミノルに「私は今日、トライアングルリボンのチャンピオンが参戦する…せっかくシングルマッチが組まれたなら、そのベルトのタイトルマッチにこぎつけたいわけですよ!7月21日の北沢大会、空いてるよな?そこで私とお前とそのベルトを懸けてタイトルマッチしろ!(呆然とするミノルを無視して)OK?ありがとう!ということで、7月21日、北沢大会でトライアングルリボン選手権、決定!」と独断でタイトルマッチを決めてしまった。
▼第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
真琴&○VENY(15分22秒 片エビ固め)星いぶき×&松下楓歩
※ムーンサルトプレス
タッグとして実績のあるラスエゴに、今大会よりタッグとして本格始動のPrimeLinkが挑んだ一戦。先発に出たいぶきがVENYを挑発もVENYがスルー。真琴が先発に出る。いぶきが正面ドロップキックも当たりが浅い。起き上がったいぶきがいきなり逆水平チョップ連打。真琴がカニばさみでロープにいぶきを叩きつけてのロープ蹴り上げ。真琴の足を払ったいぶきが真琴を倒してサイドからの低空ドロップキック。代わった楓歩がいぶきとのダブルタックル。
さらに2人でロープに飛ぶがリング下からVENYが2人の足を引っ張る。場外戦を経てリングに戻った真琴が楓歩をキャメルクラッチ。VENYが楓歩の顔面を踏みまくる。真琴がボディスラム、ダブルニードロップでカバーもカウント2。代わったVENYがロープを使った目つぶし攻撃。膝を衝いた状態で楓歩がエルボー連打もVENYは余裕の表情。起き上がった楓歩がエルボー連打もVENYが張り手で楓歩を倒す。代わった真琴がサッカーキック。カバーもカウント2。
真琴が楓歩をコーナーに詰めての踏みつけ。VENYが加担する。エプロンに出た真琴が楓歩にビックブーツ。リングに戻ってカバーもカウント2。代わったVENYがビックブーツ連発。かわした楓歩がアームホイップ、回転式ボディアタック。代わったいぶきがタックルもVENYがこらえる。タックルの打ち合いからVENYがタックルでいぶきを倒す。真琴と2人でいぶきをロープに振るが、いぶきがクロスラインを側転で切ると2人まとめてランニングネックブリーカードロップ。
いぶきがVENYをタックルで吹っ飛ばす。代わった楓歩がドロップキックもVENYがかわす。VENYがヘッドロックから顔面かきむしり。代わった真琴が首投げから後頭部へのドロップキック、かかと落としでカバーもカウント2。楓歩が真琴のバックに回ってロープに押し飛ばす、いぶきが飛び込みビックブーツで真琴の上体を逆さ吊りにして楓歩とともにエプロンに出るとサンドイッチニーアタック。楓歩がリングに戻ってカバーもカウント2。楓歩が延髄ハイキック、ブレーンバスターでカバーもカウント2。
代わったいぶきが串刺しボディアタック、正面ドロップキックから卍固め。グランドに崩れるもなお絞め上げる。真琴がロープに逃れる。楓歩とのダブルバックキックからサンドイッチサッカーキック。いぶきがカバーもカウント2。真琴がカウンターのビックブーツ、ダブルアーム・スープレックスでカバーもカウント2。代わったVENYが真琴とのダブルハイアングルキック。VENYがカバーもカウント2。起き上がれないいぶきの目前でVENYがスクワットで挑発。
起き上がったいぶきが渾身のエルボー。VENYがビックブーツで応戦し打ち合いへ。いぶきが逆水平チョップ。VENYが悲鳴を上げて真琴にタッチを求めるも真琴が嫌がる。いぶきがコーナーに詰めてのチョップから中央に戻ってのチョップ。VENYが強烈な張り手。VENYの蹴りをかわしたいぶきがチョップを出すもVENYがカット。VENYがロープに飛ぶもいぶきがカウンターのダブルチョップでカバーもカウント2。真琴が入り、交互にビックブーツ連打。
ロープに振ってのダブルハイアングルキックを狙うがいぶきがかわす。楓歩が入って2人まとめてドロップキック。楓歩を真琴とVENYがダブルのバックキックで吹っ飛ばす。いぶきが2人まとめてダイビングボディアタック。いぶきがVENYにトラースキック、バズソーキック、ライトニングスパイラルでカバーもカウント2。いぶきがコーナーに上がりダイビングボディプレスを狙うが起き上がったVENYが下からのドロップキックをいぶきのボディに突き刺す。
VENYがトラースキックでカバーもカウント2。VENYがムーンサルトプレスもいぶきがかわす。楓歩がバズソーキック。いぶきと楓歩がVENYをダブルバックドロップからダブルレッグロールクラッチでカバーもカウント2で真琴がカット。いぶきと楓歩が真琴をロープに振るが真琴が2人まとめてスピアー。いぶきがVENYを前方回転エビ固めもカウント2。いぶきがグッドいぶニングもカウント2。VENYがトラースキック。いぶきがジャンピングニーアタック、ダブルチョップ。起き上がったVENYがニールキックでカバーもカウント2。VENYがムーンサルトプレスでいぶきからカウント3を奪った。
▼第4試合 若菜きらり試練の七番勝負 第三弾 15分1本勝負
○ウナギ・サヤカ(13分36秒 エビ固め)若菜きらり×
※城門突破
きらりの七番勝負第三弾の相手は発信力があるプロレスラーとして藤本が対戦相手に指名したウナギ。試合前、握手の手を差し出すきらりにウナギが先制のビックブーツを叩きこむ。きらりがエルボー連打もウナギがエルボー1発で吹っ飛ばす。きらりが張り手。ウナギが倍返しのビックブーツ。ウナギがボディスラムからキャメルクラッチ。ウナギがカバーもカウント2。ウナギがコーナーに詰めての踏みつけ。きらりがエルボー連打もウナギが両手を広げて受けて立つ。
ウナギがエルボー、ボディスラム、高角度逆エビ固めから逆片エビ固め。ロープに逃れたきらりにウナギがストンピング。きらりがスタナー、フットスタンプ。ウナギが大ふへん固め(=変形ゴリースペシャル)。逃れたきらりが場外へ転落。なかなか起き上がれない。エプロンに座って様子をうかがっていたウナギが場外に降りるときらりを引き起こす。きらりがエルボー連打もウナギが引き上げての場外ブレーンバスター。
リングに戻ってのブレーンバスターから拙者、蒲焼き者で候。(=ギロチンドロップ)。カバーもカウント2。きらりが反転してカバーもカウント2。きらりがレッグロールクラッチもカウント2。きらりがポンスタナー、ダイビングボディアタックでカバーもカウント2。エルボーの打ち合い。ロープに飛んだきらりがクリスト。ロープに逃れたウナギにきらりが飛び込みドロップキック、ローリングネックブリーカードロップでカバーもカウント2。
きらりがミサイルキックでカバーもカウント2。コーナーに上がったきらりをウナギが雪崩式ブレーンバスター。きらりが神栖でカバーもカウント2。ウナギがカウンターのビックブーツでカバーもカウント2。ウナギがダイヤモンドカッターでカバーもカウント2。ウナギが大ふん固めからの城門突破(=スウィンギング・リバースSTO)でカウント3を奪った。
試合後、マイクを手にしたウナギは倒れているきらりを見下ろしながら「おい、きらり。お前が相手にならないのがわかっただろ。私は残念ながら発信力だけじゃないよ。でも発信するということには命を懸けてる。YouTubeとかインスタとかXとか、合わせたら30万人ぐらいいるんだけどさ。足元に及ばないこともわかっているけど、お前がアイスリボンで飛び抜けた1番になったら、そこで本当の査定をしてやるよ。」と語った。きらりは「まだまだこんなところじゃ絶対に負けない。アイスリボンでプロレス業界で飛び抜けた選手になるんで、今度はちゃんと査定してください。そのときは潰す。」とウナギに宣戦布告。その言葉を聞いたウナギは「やれるならやってみろ。あと、今日、ここで見ている人たちも、選手も、七番勝負は期待の証。(セコンド陣に目を向けて)やらないお前はどう思っているのかなあ。お前もならなきゃいけねえんじゃねえの、1番に。アイスリボン、参戦する気、さらさらないけど、発信ナンバー1の私が、放っておけないぐらいのアイスリボンになれるならやってみろよ。そしたら、お前らまとめて査定してやるよ。」ときらりのみならずアイスリボンに対して言葉を投げ、リングを降りた。残ったきらりに藤本が次の七番勝負の相手として山下りなを発表。「(きらりに)この人の戦いを感じてほしい。」とし、7月26日の横浜産貿ホールでの対戦が決まった。
▼第5試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 30分1本勝負
[王者]○杏ちゃむ&Yappy(14分12秒 レフェリーストップ)久令愛×&AKARI[挑戦者]
※腕固め
※第67代王者初防衛に成功
Bad Buttsのリボンタッグ初防衛戦は本人たちの逆指名で決まったCREAKARI。Pure-Jのベストタッグといっていい2人を相手に迎えたものの、気がかりはYappyの左腕の回復具合。試合は先発に出ようとするYappyを押さえて杏ちゃむが出る。ロープに飛んだ杏ちゃむをAKARIがカニばさみで倒し低空ドロップキック。杏ちゃむがミドルキック。Yappyを呼び込んでAKARIをロープに追い込むと上体をロープの外に出し、エプロンに出た杏ちゃむとYappyが餅つき式ヒップアタックからサンドイッチヒップアタック。
試合は場外戦を経てリングに上がった杏ちゃむがAKARIに串刺しダブルニーアタックでカバーもカウント2。Yappyとのダブルヘッドバットからカバーもカウント2。AKARIがカウンターのビックブーツ。久令愛がキャメルクラッチ、AKARIが顔面への低空ドロップキック。杏ちゃむをコーナーに横に寝かせたAKARIが蹴り上げ。中央に戻すも杏ちゃむがサイドキック。杏ちゃむがコルバタからのスクールボーイもカウント2。杏ちゃむが上体を起こしたAKARIの顔面に正面ドロップキック。カバーもカウント2。
代わったYappyが飛び込みラリアット。久令愛が入るもYappyが久令愛にスタナーを決めながらAKARIにギロチンドロップ。YappyがAKARIに串刺しヒップアタック、串刺しラリアット、雷電ドロップでカバーもカウント2。Yappyがカツ丼でカバーもカウント2。YappyがAKARIをコーナーに振るが飛び込みをAKARIがカウンターのビックブーツ。カバーもカウント2。AKARIがYappyの痛めている左腕を捉えアームロック。さらに腕ひしぎ十字固めを狙うが、杏ちゃむがカット。AKARIがダブルリストアームサルトでカバーもカウント2。
代わった久令愛がYappyの左腕を絞め上げる。さらに串刺しビックブーツでカバーもカウント2。久令愛がアームブリーカー。ロープに逃れたYappyに久令愛がかかと落とし。Yappyが久令愛をファイヤーマンズキャリーから投げ飛ばす。杏ちゃむが入り、ダブルの串刺しヒップアタック。さらに杏ちゃむが串刺しダブルニーアタック。Yappyが串刺し開脚ヒップアタック。杏ちゃむがダイビングフットスタンプ。Yappyがギロチンドロップでカバーもカウント2。Yappyがファイナルカッター。
Yappyがファイヤーマンズキャリーを狙うが、こらえた久令愛がYappyの左腕を絞り上げる。久令愛が正面ドロップキックでカバーもカウント2。Yappyがウェイストランド。代わった杏ちゃむがダイビングボディアタックでカバーもカウント2。杏ちゃむがハイキック、ミドルキックでカバーもカウント2。杏ちゃむが腕ひしぎ十字固め。杏ちゃむがミサイルキックも久令愛がかわしロープ際に杏ちゃむを追い込みAKARIが飛び込みラリアット。久令愛が飛び込み顔面ウォッシュ。AKARIが619。
久令愛とAKARIが合体フェイスクラッシャー。久令愛がカバーもカウント2。久令愛が杏ちゃむをノーザンライト・スープレックス。AKARIがコーナーからダイビングエルボードロップ。久令愛がスカイデスペシャルでカバーもカウント2でYappyがカット。久令愛がYappyを押さえてAKARIがラリアットも、Yappyがかわして久令愛に誤爆。杏ちゃむとYappyがAKARIを合体フェイスバスター。久令愛をコーナーに上げて杏ちゃむとYappyがスクールボーイボム。杏ちゃむがダイビングフットスタンプ。Yappyがチョークスカルスラム。杏ちゃむがバズソーキックでカバーもカウント2。杏ちゃむが久令愛にアームブリーカー。YappyがAKARIを場外で抑え込む。杏ちゃむが角度を変え、さらに絞め上げたところでレフェリーストップ。Bad Buttsがタイトル初防衛を果たした。
▼第6試合 ICE×∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]○勝愛実(19分02秒 片エビ固め)藤田あかね×[挑戦者]
※ダイビングエルボードロップ
※第40代王者4度目の防衛に成功
着実に王座防衛を重ねる勝の前に現れたのは、Fantast ICE王者のあかね。フリーとしてアイスリボン参戦後、国内外様々なリングでキャリアを重ねてきたあかねは、持ち前の力強さに試合運びの巧みさが加わり、満を持してICE×∞王座挑戦に名乗りを挙げてきた。4度目のICE×∞王座挑戦で、自身のFantast ICE王座との二冠を目指すあかねの勢いを、アイスリボンのエースである勝が止められるか…王者の強さが問われる大一番。試合前、握手した腕を2人が引き込み額を突きつける。
レフェリーが2人を離しゴング。と同時に2人がタックルでぶつかり合う。エルボーの打ち合い。あかねが水車落とし。勝をロープに詰めての飛び込みタックル。あかねがエルボードロップでカバーもカウント2。勝が串刺しエルボー。勝がフェイスクラッシャーを狙うがあかねがこらえる。あかねが串刺しショルダーアタック。勝が串刺しボディアタック、飛び込み顔面ウォッシュ。勝がフェイスクラッシャー、エルボードロップでカバーもカウント2。勝がダブルアームの体勢もあかねがこらえる。
勝がDDT、フットスタンプ。ロープ際のあかねに勝が飛び込み顔面ウォッシュ。もつれて2人が場外に落ちる。勝があかねを鉄柱に叩きつけて飛び込むもあかねがかわし、勝が鉄柱にラリアット。あかねがストンピングから客席に勝を投げ飛ばす。勝が場外ボディスラムを決め、ステージ上からのフットスタンプ。勝があかねをリングに入れてコーナーを掴んでのリバースフットスタンプ2連発。勝がリバーススプラッシュもあかねが剣山。あかねがフライングショルダーアタック。エルボーの打ち合い。
勝が投げ捨てジャーマン。あかねがバックドロップ。勝がダブルハンマー。あかねがヘッドバット。両者ダウン。タックルにきたあかねを勝がドラゴンスリーパー。さらにグランドに持ち込む。反転して勝がスリーパーもあかねがロープに逃れる。あかねがカウンターのタックルからバックフリップでカバーもカウント2。あかねがアバランシュホールド。あかねがPOMジュース。反転して変形キャメルクラッチ。勝がロープに逃れる。勝が飛び込みラリアット。カバーもカウント2。勝がイナズマバスターでカバーもカウント2。
勝がダイビングエルボードロップでカバーもカウント2。あかねがエルボー。勝がエルボー連打。あかねが勝の足を抱えてヘッドバット。倒れた勝を引き起こしたあかねがアメリカンオレンジドライバーでカバーもカウント2。勝がレッグロールクラッチもカウント2。勝が飛び込みラリアット、スタナー、側頭部へのエルボー連打からトラースキックでカバーもカウント2。勝が飛び込みラリアットでカバーもカウント2。勝が雪崩式オレンジ☆ブロッサムからダイビングエルボードロップでカウント3を奪い、激戦に終止符を打った。
〈試合後のリング上〉
勝「7、8年ぐらい前の(対戦のときは)、お前なんか私の記憶と眼中にもなかったのに、今日のあかねには、このベルトを全力で獲りに来る気迫と覚悟しか感じませんでした。あかねの成長、嬉しいけど、悔しい。だけど、強くなったね。(と大の字のあかねに覆いかぶさる)」
あかね「前も言ったとおり、7、8年前は怖くて(試合前日は)次の日が来なければいいと思っていたぐらい、勝さんに対して苦手意識があったのに、記憶にも残ってなかったなんて…。でも7、8年前の藤田あかねに言いたいです。頑張ってプロレスを続けていれば、あのとき苦手だった勝愛実と後楽園ホールのメインで試合をして、強くなったと言ってもらえる日が来るからと。そしたらあんなに嫌がることはなかったかもしれない。今、ちょっと(女子プロ界で)引退ラッシュが続いていて、自分もコロナがなければ、もう引退しているつもりだった。でも、今日、勝さんと試合ができて、引退しなくて良かったと思いました。悔しいけど、ありがとうございました。」
※2人が向かい合って座礼。
勝「(あかねは)勝に締めさせない同盟の一員らしいですけど、今日ぐらいはいいんじゃない。一緒に、例のあれやってよ。」
※勝があかねを起こして2人で「ミュージック、スタート!」。握手回りへ。
※握手回りから選手がリングに戻る。マイクを手にしたのはいぶき、楓歩のプリンク。
楓歩「アイスリボンは昨日で19周年を迎えました。ありがとうございます。」
いぶき「ありがとうございます。」
楓歩「ということは、今日からは20周年に向けて、8月には後楽園ホールもありますし、動いて行かなきゃいけない。みんなで頑張っていかなきゃいけない。ね、きらり。」
きらり「絶対、絶対、アイスリボンを盛り上げていきたいです。ね、りこ。」
りこ「これからはアイスリボンのトップに立ちます!」
楓歩「おー!ね、トトロさん。」
トトロ「もちろん、みんなと盛り上がるぞーっ!」
いぶき「Yappyさんも。」
Yappy「おーっ!」
いぶき「私たちPrimeLinkはタッグのベルトもあきらめてないですし、そしてシングルのベルトもあきらめてないです。」
楓歩「私も。」
いぶき「私たちはこれから20周年に向けて、もっともっと走っていかないといけないと思うので、これからもアイスリボンの応援をよろしくお願いします!」
※この流れでプリンクの2人が「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。
〈試合後の勝愛実〉
――消耗戦を制しての王座防衛でした。
「きつかったです。今までの防衛戦よりはるかにきつくて、しんどくて、厳しくて、でもプロレスしたーって感じの防衛戦でした。」
――改めて藤田あかね選手はどでしたか?
「若手の頃は本当にリング上のマイクでも言ったように、記憶にも眼中にもなかったんですけど、やっぱり7年、8年、この期間で経験してきたものはでかかったなと、戦いを通して感じました。これからあかねとは対角でやり合っていきたいなと思います。ここまでやり合える選手、アイスのリングではなかなかいないんじゃないですか。」
――防衛を重ねてきて、その間、常に後楽園ホールのメインを務めてきたわけですが。
「うーん…厳しいですよね。一言では言えない。きのうでアイスリボン19周年を迎えて、20年目1発目が今回の後楽園ホールで、できることなら、会場をいっぱい埋めたかったけど、うーん…悔しい…正直、悔しいしか言葉が出てこないです。最後のエンディングでもプリンクの2人がタッグも狙っているし、このシングルも狙っているって、アイスリボンみんなもっともっと頑張っていかないといけないってプラスのメッセージを残してくれたんですけど、本当に彼女たちの言うとおりで、そうやって口に出していってくれる選手をどんどん増やしていきたいなと思います。」
――その中で勝選手がトップでやっていかなきゃいけない。
「はい、もちろん。このICE×∞のチャンピオンが私である以上は誰がなんと言おうとアイスリボンのトップは勝愛実なんで。今日、またチャンピオンとしての強さを手に入れたので、前しか向かないで突っ走っていきます。」
〈試合後の藤田あかね〉
「悔しいですね。勝ったと思ったんですけどね。(Fantastのベルトの挑戦者に勝を逆指名することは)できたら嬉しいですけど、勝さんが今日、どんだけICE×∞のベルトに命を懸けているかを身をもって体感したので、たぶん勝さんを指名しても、あのベルトを持っているうちは乗っかってこないんじゃないかなと、勝手にそんな気がしますね。なんであんだけ強い、すごいレスラーがトップにいるのに、お客さんがいないのかなって思っちゃいます。お客さんが入っていれば、気合が入るとかってお客さんの数ではないですけど、やっぱり勝愛実がすごいのに、客入りが寂しいのは、他団体の出戻りみたいな自分が言うのもなんなんですけど、悲しいなって思います。もっと勝愛実を見てほしいです。」
<写真提供:アイスリボン>