【ノア】彩羽匠がビクトリア弓月を相手に貫禄の初防衛!真紅のバラを携え林下詩美が電撃登場「戦えるのを楽しみにしています」7・16後楽園で一騎打ちへ

プロレスリング・ノアが6月30日、東京・品川ステラボールにて「WRESTLE MAGIC 2025」を開催した。

セミファイナルではGHC女子王座戦が行われ、王者・彩羽匠(マーベラス)が、マリーゴールド所属の20歳、ビクトリア弓月を破り、初防衛を果たした。

試合は体格差のある両者による攻防が焦点となった。ビクトリア弓月はかつてマリーゴールドのスーパーフライ級王者として軽量級での戦いを重ねてきた実力者。対する彩羽は、抜群の蹴り技と試合構築力を武器とするベテランだ。

ゴングと同時に両者は距離を測るように探り合い、徐々に攻撃を重ねていく。彩羽は得意のハイキックやサソリ固めで主導権を握ろうとするが、弓月も一歩も引かず、気迫のこもったエルボーを連打。中盤にはローリングアローからフォールを狙うなど、反撃の糸口を掴んだ。

しかし、王者は焦らなかった。相手の動きを読み切った彩羽は、終盤にシットダウン式のパワーボムを叩き込み、そこからランニングスリーへとつなぐ。この流れを断ち切ることができなかった弓月は、3カウントを許し、惜しくもタイトル奪取はならなかった。

<試合結果>

▼セミファイナル GHC女子選手権試合(60分1本勝負)
<王者>彩羽匠 〇
vs
<挑戦者>ビクトリア弓月 ×
13分4秒 ランニングスリー→片エビ固め
※第2代王者が初防衛に成功

気迫でぶつかった弓月に観客から拍手が送られるなか、会場の空気が一変する。

メインイベント前のセミファイナル終了直後、林下詩美(マリーゴールド・ワールド王者)が姿を現したのである。

リングに立った詩美は一言も発さず、手に持った真紅のバラを彩羽に差し出した。

互いに視線を交わした数秒間、会場のざわめきは静寂に変わり、無言のやり取りだけが意味を持った。彩羽はそのバラを受け取り、両者は無言でにらみ合ったまま幕が下りた。

■試合後バックステージコメント

彩羽「GHC女子の初防衛戦…ん? 初防衛戦? 初防衛戦ですかね。初防衛戦、無事に守ることができました。もちろん、この結果は誰もが予想してた結果であって。でも自分の防衛記録にビクトリア弓月、その名前を貸してくれてありがとう。そしてね、試合後に来た林下詩美だっけ? もうあそこまで来てくれたらね、シングルやらないわけないでしょう。お望み通り7月16日、マリーゴールド後楽園大会、シングルやりましょう。伝えといてください。やるよ、シングルマッチ。もうためないから。やる」

弓月「このMONDAY MAGICっていう魔法にかかって出たんですけど、詩美さんよりも先に、このビクトリア弓月は匠さんの持つGHCのベルトを獲れるっていう最大のチャンスだったんですけど獲れず。でも、まだまだチャンスはつかめると思ってまして、グランドスラムを狙っているからこそ、そのGHCというベルトも必ず獲らなきゃいけないと思っているので。また、このMONDAY MAGICっていう魔法にかかって出場したいって思いましたし、そうじゃなくてもGHCのベルトをかけて戦いたいと私は思ってます。必ずそのベルト、私が獲ってやるから覚えとけ」

詩美「今日はこの魔法の時間に彩羽匠に会いに来ました。ずっと待ってたんだけど、私そんなにいい子じゃないから、自分からこうして足を運んで会いに来ました。私のバラ受け取ってくれましたよね? 私とベルトかけてシングルやってくれるってことでいいんですよね? ずっとずっと待ってたけど、私はもう待てないです。バラを受け取ったってことはシングルしてくれるって私は捉えているので、戦えるのを楽しみにしています」

 

GHC女子王座を巡る戦いは、新たな局面を迎えた。GHC女子王者・彩羽と、マリーゴールドワールド王者・詩美。

両者の激突が、7月16日・後楽園ホールで実現する。団体を越えた誇りと意地、そしてタイトルを懸けた一騎打ちに注目が集まる。

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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