【ノア】HAYATAが技巧と奇策でGHCハードコア王座を強奪!石川修司は「もう1回やらせろ」

プロレスリング・ノアが6月30日、東京・品川ステラボールで開催した「WRESTLE MAGIC 2025」にて、GHCハードコア王座戦が実施された。挑戦者HAYATAが王者・石川修司を破り、激闘の末に新王者となった。
試合開始のゴングが鳴ると、HAYATAはすぐさま場外へと移動し、竹刀を持ち出す。得意とするスピードと奇襲を駆使して、石川に先制攻撃を加えた。しかし、体格差という明確なハンディキャップを覆すには至らず、石川の強烈な反撃に遭う。
王者はアルミ製のゴミ箱をHAYATAの頭にかぶせ、容赦のない竹刀攻撃で主導権を奪い返した。リング外ではエプロン上でのファイアーサンダー、さらにはイスの山への雪崩式ブレーンバスターなど、破壊的な技を次々と繰り出し、王者としての風格を見せつけた。
一方、挑戦者もやられっぱなしでは終わらない。コーナートップからの切り返しで形勢を逆転すると、石川に対してロープ際でのパワーボムを決め、流れを一変させた。さらに、倒れ込んだ王者にイスとテーブルを重ね、その上から得意の月面水爆を決めて一気にダメージを加えた。
石川も意地を見せ、反撃に転じようとするが、HAYATAは冷静だった。フランケンシュタイナーでの返し技から、イスに打ちつける一撃を加える。そして最後は丸め込みで、レフェリーの3カウントを奪取。試合時間11分32秒、HAYATAが新王者に輝いた。
試合後バックステージでHAYATAは「次は…」とだけ口にし、不敵な笑みを浮かべて会場を後にした。
一方、敗れた石川は納得のいかぬ様子で「おい、どうなってんだ? おい! ちょっとおかしいと思ったんだ。俺はNOSAWA論外を指名したのによ、勝手にHAYATA出てきやがって。返しただろ? ワン、ツー、ギリギリキックアウトだよ、今のよ! ナメんなよ。」と声を荒げた。怒りは収まらず、「ここは魔法のリングなんだろ? おい、リマッチなんて言わねえぞ。HAYATAともう一回やらせろ。もっと顔面グチャグチャにしてやるよ。ふざけんな」とリマッチを要求。その言葉には、屈辱と悔しさ、そして再戦への執念が込められていた。
力でねじ伏せようとする石川に対し、技巧と頭脳で立ち向かったHAYATA。両者の対立は終焉を迎えるどころか、さらに激化する兆しを見せている。
果たして再戦の舞台はどこになるのか。そして、王座を手にしたHAYATAが次に指名する相手とは。
<写真提供:プロレスリング・ノア>
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