“和”にこだわる東京女子・宮本もか。インターナショナルのベルトで日本のプロレス文化を世界に伝える!
「写真提供:東京女子プロレス」
「鈴芽さんは練習生の頃からお世話になっている一番近い先輩で、デビューしたときからいつか超えたいと思っていました。シングルのタイトルマッチを鈴芽さんとするのは初めてですけど、去年の夏(24年7・20後楽園)にはタッグで挑戦(プリンセスタッグ王座戦。鈴芽&遠藤有栖組vs宮本もか&荒井優希組)していて、追いつかなかった。なので、今回こそは鈴芽さんを超えてベルトを取って、防衛戦を海外でやりたいとの思いがあります。もちろん、日本でも。最近の東京女子にはいろんな国から選手がやってくるので、いろんな国の選手とインターナショナルのベルトを懸けて、国内外どこでもやりたいです」
7・21大田区では、組んでよし、闘ってよしの元SKE48荒井優希が瑞希のプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦する。東京女子の25年下半期を占う2大シングル王座戦。里村明衣子も絶賛した荒井と試合内容で比較もされるであろう宮本。主役のひとりとして大きな期待がかけられるなか、彼女自身はあくまでも自分の試合に集中するつもりだ。
「荒井さんはライバルでもあり、組んでもピンチのときにすぐ来てくれたり、すごいよく見てくれてるから、パートナーとしても高め合える存在だと思ってます。すごい(プロレス)センスの持ち主ですよ。ただこんどの大田区では荒井さんを意識せず、とにかく勝つことに意識を向けたいと思っていますね」
7・21大田区が終われば、7・27新宿からシングルの祭典『第12回東京プリンセスカップ』がスタート。宮本はここで新インターナショナル王者としてエントリーしたいと考えている。が、当初の発表ではそこに彼女の名前はなかった。それがベルト奪取へのモチベーションを高めてもいるという。
「本戦出場を最初から発表された選手はみんなベルト経験者。ベルトを持ったことがある人というのが条件で、私は該当しなかった。それがすごく悔しかったんです。タイトルマッチが決まっていながらプリンセスカップに名前がない。この悔しさは私のなかではけっこう大きくて、だからこそベルトを持って本戦に臨みたいです」
本戦は16選手参加のトーナメントで、先に発表されたのは12名。残り4枠は予選を経て決定され、そこには16選手がエントリー。宮本はすでに1回戦を勝ち抜いており、7・8新宿での最終予選(宮本vs鳥喰かや)にコマを進めている。ここで正式にプリンセスカップへの5年連続エントリーを決め、その勢いで初めてのベルトも奪いたい。和のコスチュームにインターナショナルのベルト。そうなれば、プリンセスカップ初制覇さえも見えてくるのではないか。“大和撫子”宮本もか、令和7年、勝負の夏だ!
インタビュアー:新井宏