【ドラゴンゲート】シュン・スカイウォーカーが緊急決定の前哨戦でYAMATOを制す！「7・13神戸ワールド、当たり前のように王座返還が行われる」

　プロレス団体ドラゴンゲートが7月3日、東京・後楽園ホールで『AGGRESSIVE GATE 2025』を開催した。13日の神戸ワールド記念ホールで行われる年間最大のビッグマッチで、オープン・ザ・ドリームゲート王座に挑むシュン・スカイウォーカーが緊急決定の前哨戦で王者YAMATOを制し、ベルト獲りに自信をみなぎらせた。

　シュンは6・28岡山大会から謎の欠場を続け、新日本プロレスの6・29名古屋大会に電撃参戦したが、決戦10日前の今大会でも試合は組まれず。メインイベントではYAMATOが極悪軍団Z-Bratsの新鋭・帆希とシングルマッチで対戦した。

　早々に場外戦になると、YAMATOはチョップ、鉄柱攻撃、イスの上へのブレーンバスターと厳しい攻め。リングに戻ると、串刺しチョップで追い込む。さらに雪崩式ブレーンバスター、垂直落下式ブレーンバスターで猛攻。帆希もドロップキックを叩き込むが、YAMATOがギャラリアで叩きつける。カバーは自ら起こすと、YAMATOはスリーパーから胴締め式に移行し、帆希が動けなくなりレフェリーストップで完勝。

　マイクを持ったYAMATOは「ただの毛の生えたグリーンボーイかと思ったらよ、ちょっと手こずっちまったかな。ちょっと疲れてるんですよ。俺は怒ってんだ。うちの大会を休んで、こともあろうに新日本プロレスに就職活動をしに行ったシュン・スカイウォーカーに！今日が神戸ワールド前、最後の後楽園だ。数限りなくある日本のプロレス団体にとって、一番大切な場所が後楽園だよな。そこに姿も現さないとはどういうことだ！」と大一番の前に欠場を続けるシュンへの怒りを吐露。

　するとシュンが現れ「オープン・ザ・ドリームゲートのタイトルマッチ、その前哨戦などいらないと言ったこのシュン・スカイウォーカーがなぜ今、この後楽園ホールのリングの上にいるか。それは、オマエたち後楽園のファンがシュン・スカイウォーカーを求めているからだ。ドラゴンゲートファンがシュン・スカイウォーカーの戦いを欲しているからだろ？YAMATO、俺は今ここにオマエと戦うために来たんだよ。こんな唐突な戦いは無理だ。2試合目なんてムチャだ。そもそもシュン・スカイウォーカーと人間を同じ土俵に並べることがムチャだ。オマエができる選択は2つに1つだ。今ここでシュン・スカイウォーカーと戦うか、もしくは逃げるかだ！ここにいる人間たちはシュン・スカイウォーカーの戦いを見たいよな？どうするんだ？YAMATO、逃げるのか？」と迫る。

　突然の要求にYAMATOは「オマエの言うことは詭弁だらけだよ。こんな奴の言葉にオマエら惑わされてんじゃねぇよ。まあ、いいぞ。まだまだ俺はピンピンしてるからよ。シュン、俺はやってやってもいいぞ」と応じた。

　しかし、斎藤了GMは「オマエら2人の戦いはドラゴンゲート最上級のカードだ。今この場でシングルなんて無理に決まってるだろ！」と拒否。シュンが「客が見たいと言ってるぞ。オマエら、見たいだろ？」と言うと、場内から万雷の拍手。さすがにファンの思いを無視できなくなった斎藤GMは「だったらいいよ！今からやってやるよ！ただし、前哨戦、このシングルは5分だけだ。ワールド前最初で最後の前哨戦やりましょう！」と決断し、急きょ、5分1本勝負ながら、YAMATOとシュンの前哨戦が開始された。

　シュンはビッグブーツ、エルボー、チョップ、ブラスターと一騎果敢に攻め込む。YAMATOも串刺しドロップキック、ブレーンバスターで反撃していくも帆希戦のダメージが垣間見える。残り1分を切り、シュンのムーンサルト・ダブルニーはかわされるも、シュンはアシュラ、SSWで叩きつけ、タイムアップ寸前で3カウントを奪った。

　なんとも強引なやり方で前哨戦を制したシュンは「YAMATO、そしてこの戦いを求めた人間たちども。YAMATOは5分も耐えられなかったな。ドリーム戦当日、言い訳はきかないぞ。7月13日、神戸ワールド記念ホール、シュン・スカイウォーカーは終わらないよ！」と勝ち誇ってリングを後にした。

　“負けたら退団”を公言しているシュンはバックステージで「最初で最後の前哨戦。この結果がこの世界の当たり前なんだよ。何回やったって一緒だ。7月13日、神戸ワールド記念ホールでは当たり前のように王座返還が行われる。シュン・スカイウォーカーが新たなドリームゲート王者になる。シュン・スカイウォーカーを退団させよう？思うだけ思っとけ。オマエたちの願いも、オマエたちの想像も、オマエたちの期待も、すべてが水の泡になる。俺が天空から降り注ぐ雨にしてやるよ！」とタイトル戦での勝利を確信していた。

「AGGRESSIVE GATE 2025」　7月3日（水）東京・後楽園ホール
第7試合　シングルマッチ
〇YAMATO vs帆希●
(16分36秒: 胴締めスリーパーホールド→レフェリーストップ )

※緊急決定試合　シングルマッチ
●YAMATOvsシュン・スカイウォーカー〇
(4分53秒: SSW→エビ固め )

＜文/写真：ミカエル・コバタ＞