デンマークからやってきた17歳マディソン・マーリーが日本のプロレス修行中!

【WEEKEND女子プロレス♯73】

 北欧デンマークからSEAdLINNNG(シードリング)にやってきた“ザッツ・マイ・ガール”マディソン・マーリー。彼女は現在17歳で、将来のWWEスーパースターを夢見ている。プロレスキャリアは2年前にスタートさせ、今年5月に初来日。シードリングで練習を積み、まずは日本のプロレスを吸収したいと考えている。ここまでシードリングでは2試合をこなしているが、愛らしいルックスとフレッシュなファイトで若手の刺激にもなっている。今回は、そんな彼女の経歴を紹介しよう。


「写真提供:SEAdLINNNG」

「2007年9月24日、コペンハーゲンで生まれました。小さい頃からダンスに興味があって、6歳くらいから14歳までやっていましたね。プロレスを知ったのはTikTokがきっかけで、ベラ・ツインズやワイアット・ファミリーの試合に惹かれました。非日常的なスポーツエンターテインメントアクションに圧倒されたんです」

 Youtubeを中心にWWEの映像を見るようになったというマディソン。しかしプロレスとはあくまでもアメリカ発で、デンマークでは一般的認知度は高いとは言えない。が、小規模ながらデンマークでもプロレス団体が活動している。彼女もそれはあとから知ったのだが、やはりデンマークの団体はWWEとは雲泥の差。現在、ヨーロッパのほとんどの国に団体があるとはいえ、WWEのような大きな組織は存在していない。イギリス、ドイツなど一部を除けば、日本で言う“ど”インディー団体がほとんどだ。

 もうすぐ13歳になろうかというとき、コペンハーゲンでのプロレス大会開催を知る。大好きなWWEでないことはわかっているが、実際にプロレスが見られるのならと会場に足を運んだ。

「コペンハーゲンで試合を見て、自分もやりたいと思ったんです。確かに有名なレスラーはいなかったけれど、リングの上で闘うレスラーがカッコよかったんですよね」

 そして彼女は、すぐにでもプロレスラーになりたいと家族に打ち明けた。が、当然のように猛反対にあう。まだ子どもだからという理由はもちろん、ケガのリスクも大きい。それを身をもって知っているのが、母親だった。

「お母さんはかつてプロのダンサーだったんです。私がダンスに夢中になっていたのも、お母さんの影響があったのかもしれません。でも、ヒザのケガであきらめたんですよね。だから私の将来を思って、私にはせめて学校を卒業してほしかった。でも、私の興味はプロレスに移行していました。絶対にプロレスラーになりたい。プロレスラーになるために学校をやめる。私には学校に通いながらプロレスをするという選択肢はなかったんです。それは、ちゃんとプロレスをやりたいから」


「写真提供:SEAdLINNNG」

 母をまじえて教師と面談し、夢を追いたいと時間をかけて説得。そのときからすでに、彼女はレスラーになるためのトレーニングを開始しており、地元団体NEW(ノルディック・エリート・レスリング)の養成所ノルディック・エリート・レスリング・アカデミーに入門した。

「ここは父が見つけてくれました。父の幼なじみが、プロレスラーだったんですよ。すごい偶然ですよね。父が『ウチの娘が練習したいんだけど、できるかな?』と連絡してくれたんです。男性がほとんどで、女性の練習生はほとんど自分だけでしたね。練習はピート・フェニックス、スペイン人レスラーのカルロス・サモーラが中心に見てくれました。そしてデビューは23年7月1日。相手は、アリス・インクでした」

 アリス・インクとは、スカンジナビア・ハリケーンのリングネームで23年11月から12月にかけてスターダムに参戦したスウェーデンの格闘系レスラー。デビュー戦後、マディソンは学校に通いながらリングに上がる。それはもちろん、レスラー専念を想定しての準備段階ととらえていた。

これまでの試合のなかには、インクをはじめ来日経験のある選手とも対戦。同年11月にはマリーゴールド参戦のマイラ・グレースと闘い、24年1月のスウェーデンでの試合が彼女にとって初めての海外だった。5月にはかつてSMASHで人気を博したジェシカ・ラブとシングル。6月に元センダイガールズのハイジ・カトリーナのSLAM女子王座に挑戦、これが初めてのタイトルマッチだった。7月にはインクとタッグを結成し、10月になるとwXw参戦でドイツに進出。試合は初めてだったが、wXwはトレーニングのために行き来していた団体でもある。今年1月には初のイギリスで、元センダイガールズワールド王者のミリー・マッケンジーに挑んだ。そして彼女の説得が実り退学、プロレスに専念できる環境になったのが、この頃だという。

「学校をやめたのは1月だったかな。後悔はしていません。いろんな国に出ていけるようになったし、反対していたおばあちゃんもいまでは応援してくれています。デビューからちょうど2年。ジャパンにいるなんて信じられないわ(笑)」

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