スターダム姫ゆりあ 新人レスラーの先陣を切り5★STAR GPにエントリー!
デビュー前、ゆりあはアキラとともに4回ほど公開エキシビションマッチでリングに立った。デビュー直前、本人の意図しないところで過去のグラビア活動が明らかになってしまったものの、リング上で練習の成果を発揮しようとする姿勢が偏見の目を変えさせる結果となったのである。アスリートとしての基礎がなければ試合はさせない。当たり前とはいえ、それはまた、団体の指針をあらためて示しているようでもあったのだ。
「そうですね。エキシをやってよかったと思います」と、ゆりあ。そしてアキラに引き続き、ゆりあもデビュー。相手はあこがれの舞華。過去の経歴にシンパシーをおぼえる白川未奈にもあこがれの気持ちがあった。いずれは舞華、白川のE neXus V(イー・ネクサス・ヴィー)に加入したいと思っていた。白川のコスチュームを買おうとしたくらいなのだ。

「写真提供:スターダム」
白川は、さらなる夢をかなえるためにアメリカAEWに移籍した。白川のコスチュームは、ゆりあが(もちろん無償で)譲り受けることとなった。
「まだ袖も通していないし、家でも着ていないです。本当に大事なときに着たいと思ってます。私も白川さんのように海外でも試合をしたいと思っているし、コスチュームだけじゃなく、白川さんが巻いたベルトは、フューチャー・オブ・スターダムから全部巻きたいです」

白川には該当しない王座ながら、ゆりあには若手ブランドNEW BLOODのタッグ王座を獲得するチャンスがやってきた。ゆりあには、飯田沙耶の強烈なチョップをきっかけにSTARSとの交流が生まれた。飯田に弟子入りすると、STARSのメンバーにも練習を見てもらえるようになった。そこからユニット入りの話が持ち上がったのだ。
が、ゆりあには負い目があった。「鹿島(沙希)さんが朱里さんの蹴りを受けたくなくてゴッズアイに入ったように、私は親分(飯田)のチョップを食らいたくないから同じコーナーに立ちたいと思いました」というのは半分ネタながら、ユニット加入は実績を作ってからにしたい。デビュー以来、まだ自分の力で勝ったことがないのだ。だからこそ、練習に付き合ってくれる向後桃とのタッグで、NBタッグ王座のベルトを巻きたい。王者になってこそ、晴れてSTARSのメンバーになれると考えた。

「写真提供:スターダム」
しかし、月山和香&HANAKO組に敗れて初戴冠ならず。奮闘ぶりからSTARS入りも認められるのではと思いきや、ゆりあ自身がそれを許さなかった。
その後も、ゆりあにはチャンスが訪れる。5★STAR GP出場の残り一枠を巡り、アキラとのシングルマッチが組まれたのだ。とはいえ、アキラはすでにゆりあのずっと先を走っている。初勝利後も白星を挙げており、ミ・ヴィダ・ロカ入りでユニットにも加入。勢いからしてもアキラの優勢は否めなかった。
ところが、この試合でゆりあが初勝利とともに出場権もゲットする大逆転。シングル初勝利がそのままシングルリーグ戦エントリーにつながった。
「アキラが注目を浴びるたびに嫉妬していました。もう悔しくて、悔しくて。最初は、自分たちはタイプも違うし性格も違うから比べられるところじゃないと思っていたんですけど、対照的であって似たつくりのリングネーム。それでいてアキラの方が評価も高くて、先にユニットに入って、waveさんのリーグ戦にも出て。うらやましいというか、ずっと置いていかれていた気持ちがありましたね。でも、今回やっとアキラに勝てて、いままでの負の気持ちからようやく抜け出せたかなって思います」
とはいえ、初勝利とリーグ戦エントリーがそのままSTARS入りにつながるわけではないとのこと。ゆりあとしては、さらに実績を重ねたうえでSTARS入りを果たしたいと考えているようなのだ。

「無所属のまま5★STAR GPを乗り切って、胸張ってみなさんと並び立ちたいので、いまはまだそのときじゃないと思います」
そして迎えた5★STAR GP初戦で、ゆりあは天咲光由に敗れ黒星スタート。しかしながら、リーグ戦はまだ始まったばかり(本稿掲載日8・1郡山では大怪獣ボジラ! 宇都宮凱旋となる8・3昼の部ではさくらあやと公式リーグ戦)。優勝戦線に食い込むのはさすがに難しいかもしれないが、さらなる成長は大いに期待できる。デビュー当初から「エースになる」と言い続けているゆりあにとって、今回のリーグ戦エントリーは“まさか”であると同時に、大きな目標へのスタート地点。まずは、全7試合の公式戦完走か。おっとりしながらも芯の強さも持ち合わせている不思議なレスラー、姫ゆりあに期待したい。
インタビュアー:新井宏
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