【HEAT-UP】“壁”を超え、新時代の象徴へ。秦野友貴、団体の未来を懸けたメインイベントへの覚悟「僕が、HEAT-UPを若返らせる」

■流出した至宝と、HEAT-UP生え抜きの意地

――今、HEAT-UPは、このユニバーサル王座だけでなく、タッグ王座、そしてもう一つのシングルのベルトも、全て他団体の選手に流出している状況です。その中で、生え抜きの秦野選手がメインで王座に挑戦することへの、期待感はご自身でも感じていますか?

秦野:あ、そうですね。すごく感じています。HEAT-UPでは、一般の方向けのプロレス教室もやっているんですが、僕がその担当をすることが多くて。会員さんからも、「頑張ってほしい」「ベルトを巻いているところが見たい」と、直接声をかけていただく機会がたくさんあります。その期待は、正直、すごく大きなプレッシャーにもなっています。

――そのプレッシャーを、どう受け止めていますか?

秦野:僕自身、まだキャリア3年で、本当に団体の政権を獲れる器なのか、という不安はあります。でも、思い返せば、僕はキャリアを通じて、ずっと背伸びをしてきたような気がするんです。タッグのタイトル戦線に絡んだ時も、今回のシングルのタイトル戦も、常に自分の実力より少し上の、ギリギリ届くか届かないか、という場所で戦ってきた。

そうやって背伸びし続けて、なんとか、このビッグマッチのメインイベントまでたどり着くことができた。だから今回も、プレッシャーはものすごく大きいですけど、それを受け止めて、ギリギリのところで、なんとか手を伸ばして、掴み取りたい。「任せてください」と、今はそういう気持ちです。

――今大会には、大仁田厚選手やマーティ・スカル選手といった、国内外のビッグネームも参戦します。その中でメインイベントを務め、大会を締めるという責任もありますね。

秦野:そうですね。本当にすごい選手がたくさん上がってくださるので……さっきも言いましたけど、内容で、本当に負けたくない。結果はもちろんですが、この日の全試合の中で、「僕らの試合が、純粋に一番面白かった」と、そう言わせるところまで持っていきたい。熱くて、面白くて、そして、何か伝わるものがある。そういう試合をするのが、僕の責任だと思っています。今までHEAT-UPを見てこなかったお客様も、たくさん来られると思うので。これは、僕らにとって、とてつもないチャンスですから。

 

■王者になった先の未来図。「僕が、HEAT-UPを若返らせる」

――もし、この大一番でベルトを獲った暁には、どのようなチャンピオン像を描いていますか? HEAT-UPを、どう導いていきたいですか?

秦野:今のHEAT-UPは、象徴である田村(和宏)さんと、僕ら若手、という構図になっています。その中で、今回ベルトを獲る可能性があるのは、客観的に見ても、僕なのかな、と。

そして、僕がもしチャンピオンになったら、これまで定さんや田村さんが持っていた時とは、少しベルトの意味合いが変わってくると思うんです。良い意味で、ベルトへの挑戦の“敷居が下がる”んじゃないかな、と。

――敷居が下がる、ですか。

秦野:はい。キャリア的な面でも、僕なら、もっと若い選手たちが「俺も挑戦したい」と、声を上げやすくなると思うんです。もちろん、それで王座のクオリティを下げたいわけではありません。むしろ、その「挑みやすさ」を長所にして、団体を活性化させたい。

HEAT-UPにレギュラーで出てくれている若手や、まだ見ぬ他団体の若手。デビューしたばかりでも、熱意と情熱があって、メキメキ成長している。そういう選手たちと、僕は防衛戦をやっていきたい。象徴である田村さんから、次の世代へ。僕がチャンピオンになることで、HEAT-UPが若返っていく、新しい景色を見せていきたいです。

――その防衛ロードの先には、もしかしたら、未来のスター候補である、12歳の助川蓮選手との対戦もあるかもしれませんね。

秦野:そうですね(笑)。まだ、ちょっと若すぎますけど。彼がタイトル戦線に上がってくるまで、僕が防衛し続けて待っていたい。それぐらいの気持ちでいます。

――HEAT-UPの未来は、秦野選手の双肩にかかっている、と。

秦野:はい。その覚悟は、できています。

 

■HEAT-UPの理念と共に。ファンへのメッセージ

――それでは最後に、この大会を楽しみにしているファンの皆さんへ、メッセージをお願いいたします。

秦野:はい。まず、メンバーが本当に豪華です。でも、この大会は、ただ豪華なだけではありません。僕らが活動の拠点とする「川崎」の要素がたくさん詰まった、地域に根差したお祭りでもあります。

そして、僕らが団体のコンセプトとして掲げている「社会貢献と青少年育成」。その集大成でもあります。助川蓮のような若い才能が輝く場があり、障害者の方々に会場設営やグッズ販売をお手伝いいただくといった、僕らが日々行っている活動が、この一つの大会にギュッと詰まっています。

試合はもちろんですが、試合以外の部分も含めて、HEAT-UPという団体そのものを、楽しんでいただきたいと思います。そして、メインイベントでは、今後のHEAT-UPの全てを見せる戦いをします。この試合を見れば、これからのHEAT-UPから、絶対に目が離せなくなる。そのつもりで戦いますので、ぜひ会場にお越しください。

――ありがとうございました。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

HEAT-UP×とどろきパーク〜『超KAWASAKI2』
日時:2025年8月17日(日)13:00開場/14:30開始
会場:東急ドレッセとどろきアリーナ

▼第1試合
変態格闘教育~ぼくの夏休み~
シングルマッチ 10分1本勝負
佐藤光留 vs 助川蓮
※ヒートアップキッズルール採用

▼第2試合
地中海に届け!ミヤーオの叫び!
シングルマッチ 60分1本勝負
ミヤーオ宮本 vs カリム・ブリガント

▼第3試合
アストロノーツ襲来!飛ばす超かわさきロケット
タッグマッチ 60分1本勝負
阿部史典&野村卓矢 vs ハジメ&三輪マーロン翔太

▼第4試合
バチバチはつらいよ~フーテンの生き様~
シングルマッチ 60分1本勝負
池田大輔 vs ホワイト森山

▼第5試合
HEAT-UPユニバーサルタッグ選手権試合
3wayタッグマッチ 60分1本勝負
[王者]ジョーシー&ムーロー vs レッド・イーグル&清水佑[挑戦者] vs 大家健&趙雲子龍[挑戦者]
※王者ドバイ軍は、初防衛戦。

▼第6試合
邪道再降臨!立ち上がる正義の継承者
バンクハウスデスマッチ 時間無制限1本勝負
大仁田厚&雷神矢口&リッキー・フジ vs 今井礼夢&大谷譲二&名島アリ

▼第7試合
孤高のシューティングスター~俺の真剣勝負~
シングルマッチ 時間無制限1本勝負
鈴木みのる vs 裕希斗

▼第8試合
CTWヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王者]TAMURA☆GENE☆ vs マーティー・スカル[挑戦者]
※王者TAMURA☆GENE☆は、初防衛戦。

▼第9試合
HEAT-UPユニバーサル選手権試合 60分1本勝負
[王者]定アキラ vs 秦野友貴[挑戦者]
※王者定アキラは、初防衛戦。

 

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