【ガンプロ】今成夢人“ファンとしての眼差し”最後の相手、望月成晃を王者として迎え撃つ覚悟「これは、ただのチャレンジマッチじゃない」

■王者としての成長と、守り抜いた“タイトルの品質”

――やはり、王者として団体を率いる重責は、相当なものなのですね。

今成:はい。それと、もう一つ。この「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級」というタイトルの“品質”というものを、常に意識しています。僕が前回、このベルトを巻いた時は、正直、その品質を高められなかった。2回しか防衛できずに、ベルトを失ってしまった。そのことで、自分自身への信用も、周りからの信用も、一度落ちてしまったと思うんです。
でも、今回、2度目の戴冠を果たしてから、5回の防衛を重ねてきました。その一つ一つの戦いの中で、このタイトルと共に、自分も成長できたという感覚がある。そして、「誰が相手でも、がっちり3つ獲る。そこに文句は言わせない」という、王者としての安定感を、少しずつ示せてきたんじゃないか、と。

――その自信が、今の今成選手を支えている、と。

今成:そうですね。このタイトルを、他のどの団体のベルトにも負けない、最高品質のものにしたい。激しい戦い、熱い戦い、エモーショナルな戦い……その全てを内包した、「これこそがスピリット・オブ・ガンバレなんだ」というものを、作りたかった。その積み重ねがあったからこそ、今回、望月さんという偉大な相手を前にしても、ビビらずに、堂々と二本の足で立って、迎え撃つことができる。そういう感覚でいます。

――その王者の覚悟と、団体の勢いが、望月選手の心を動かし、今回の挑戦に繋がったのかもしれませんね。

今成:だとしたら、嬉しいですね。望月さん自身も、前哨戦の後のコメントで「(今成の)ファイトスタイルは好きだ」と言ってくださったみたいで。僕としても、あの武輝道場仕込みの望月さんのファイトスタイルが大好きなので。そういう意味では、最高の相手が、最高のタイミングで、僕らの熱に乗ってくれた。本当に、願ったり叶ったりですよ。

 

■大谷晋二郎の魂と共に。伝説の試合を想起させる戦いへ

――今成選手と望月選手の試合は、間違いなく“熱い”戦いになると思いますが、どのような試合展開を思い描いていますか?

今成:僕、前に一度言ったことがあるんですけど、大谷晋二郎 対 望月成晃の、スーパーJカップでの試合が、本当に大好きなんですよ。

――プロレス史に残る名勝負ですね。

今成:はい。僕自身、大谷さんに見出されて、今もこうしてプロレスを続けられている、という部分がすごく大きい。だから、あの試合を想起させられるような、魂と魂がぶつかり合うような戦いを、望月さんとしたいですね。

――そうなると、会場のファンの熱量を、どちらが味方につけるか、というのも大きなポイントになりますね。

今成:まさしく。この戦いは、ワンツースリーを獲る、獲られるだけじゃない。空間を掌握する力、その全てを含めての戦いだと思っています。望月さんの入場テーマ曲「傷だらけの栄光」が流れれば、会場のギアは一気に入るでしょう。でも、僕の「POISON」がかかった時に、それ以上の高揚感とアドレナリンを、お客さんに感じさせなければいけない。「今成夢人が出てきた方が、アドレナリンが湧くんだ」と。入場から、ゴングが鳴る前、そして試合後まで、全ての領域で、僕は望月成晃と戦うつもりです。

■ダブルメインイベントの誇り。「どっしりと、迎え撃つ」

――今大会は、渡瀬瑞基選手の10周年記念試合との「ダブルメインイベント」として開催されます。王者として、この形式については、どう思われますか?

今成:まず、この「ダブルメインイベント」という冠をつけられる団体になったんだな、ということが、シンプルに嬉しいですね。二つのシングルマッチを、大会の軸として据えることができる。旗揚げから12年、今まで中々できなかった、そういう大会構成ができるようになったのは、たまらなく気持ちがいいです。

――どちらもメインディッシュだ、と。

今成:そうです。お客さんには、もう、お腹いっぱいになってほしい。渡瀬くんの試合も、僕の試合も見て、「今日は二つも得したな」っていう、最高の満足感を感じて帰ってほしいですね。

――渡瀬選手の試合も、今成選手の試合も、奇しくも「他団体の超実力者を、ガンプロの魂が迎え撃つ」という構図になりました。

今成:そうですね。渡瀬くんと僕、二人とも共通しているのは、「これは、ただのチャレンジマッチじゃないんだ」ということ。僕らは、自分たちがやってきた興行や試合に、そして、ガンプロのファンの熱量に、絶対的な自信を持っています。だから、相手がどれだけ偉大なレジェンドであろうと、僕らはチャレンジャーじゃない。王者として、ガンプロの魂として、どっしりと構えて、迎え撃つ。対等な立場で、真っ向からぶつかりにいく。多分、僕も渡瀬くんも、同じ気持ちだと思います。

■「夏一番の思い出を、後楽園で」―ファンへのメッセージ

――それでは最後に、このダブルメインイベント、そして王座戦を楽しみにしているファンの皆さんへ、メッセージをお願いいたします。

今成:はい。まずは、渡瀬くんの10周年。一人の名選手の10年間を、こうやって団体として、ファンと一緒にお祝いできる大会ができることが、本当に嬉しいです。そして、今年2回目となる、ガンプロの後楽園ホール大会。少しずつですけど、着実に、僕らはこの聖地が似合う団体になってきていると、自負しています。4月の後楽園も、素晴らしい熱狂が生まれました。でも、8月は、それを超える大爆発の後楽園にします。
夏の終わり、みんな、夏バテしているかもしれないけど、そんなものは吹き飛ばす、とんでもない大汗を、後楽園で一緒にかきましょう。もし、この夏、まだ最高の思い出ができていない、という人がいたら、この8月26日、後楽園ホールに来てください。この一日だけで、あなたの夏一番の思い出を作ってみせます。ガンバレ☆プロレスの熱を、全身に注入しに来てください。

――ありがとうございました。

<インタビュアー:山口義徳 / プロレスTODAY総監督>

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