【ガンプロ】亡き父と見た夢、今成夢人&渡瀬瑞基からの檄!デビューを目指す練習生・元島仙多郎、覚悟の告白「今の自分なりのプロレスの魂を、全力でぶつけていきます」

その瞳には、まだあどけなさと共に、揺るぎない覚悟が宿っていた。

ガンバレ☆プロレスの未来を担うべく、故郷・鹿児島から単身上京してきた一人の若者、元島仙多郎練習生。8月11日の高島平大会で行われる公開エキシビションマッチ、それはプロデビューへの最終関門とも言える試練のリングだ。

今回、団体の二大巨頭であるスピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王者・今成夢人と、渡瀬瑞基が見守る、ある意味で公開スパーリングよりも緊張するであろう空間で、彼は何を語るのか。

亡き父と交わした無言の約束、人生を変えた衝撃の一戦、ライバルへの闘志、そして、超えるべき偉大な壁。一人の若者が、夢への重い扉をこじ開けようとする、その決意を語った。

■原点 ― 亡き父との約束、そして運命を変えた一戦

――まずは、プロレスラーを目指した、その最初のきっかけから教えていただけますか。

元島:プロレスを知ったきっかけは、中学二年の頃に、亡くなった父と一緒に観戦に行ったことでした。

――お父様と、ですか。

元島:はい。その時、地元の九州プロレスさんで、桜島なおきさんと、めんたい☆キッドさんのシングルマッチを見て。その時に、「プロレスって、こんなに面白いんだ」って思って、そこから一気にハマりました。

――それが、プロレスとの出会いだったのですね。

元島:そうです。でも、「なりたい」と、本気で思ったきっかけは、また別にあって。高校一年生ぐらいの時に見た、新日本プロレスの高橋ヒロム選手と、ドラゴン・リー選手のシングルマッチです。あの試合を見て、「ああ、自分もプロレスラーになろう」って。もう、急に、スイッチが入った感じでした。

――数ある団体の中から、ガンバレ☆プロレスを選んだのは、なぜだったのでしょうか。

元島:ガンバレ☆プロレスという団体の存在を教えてくれたのが、石川県でプロレスをされている、兼平大介さんでした。それで、実際に試合を見させていただいて……他の団体にはない、選手と、その、お客様が、まるで一つの家族みたいに一体になっているというか。そこが、すごくアットホームで、本当にいいところだな、と思って。「この団体に入って、自分もガンバレ☆プロレスの一員になりたい」と、強く思いました。

■二人の“壁”。渡瀬瑞基と今成夢人からの檄

――そして今日、そのガンプロの先輩、しかも王者とエースのお二人に囲まれていますが、現在の心境はいかがですか?

元島:……すごい、緊張します。

渡瀬&今成:(笑)

――元島さんは今、23歳。鹿児島からプロレスラーになるという夢を抱いて上京されたわけですね。その覚悟は並大抵のものではないと思います。では、まず先輩である渡瀬選手から、練習生としての元島さんを見て、何かアドバイスはありますか?

渡瀬:アドバイスできるような立場じゃないですけど……なんだろうな。一言で言うと、おとなしいんじゃないですかね。まだまだ、元気を出せよって怒られるよりも、ガンプロでは、むしろ『うるせえよ!』って怒られる方がマシだと思う。もっと、がむしゃらでいいのかなって。今のイメージだと、まだ「普通の練習生」なんですよ。そうじゃなくて、「ガンプロの練習生が、ガンプロの一員になるんだ」っていう、その覚悟を、まずはお客さんに納得させてほしいですね。

――熱さや、元気さ。もっと自分を解き放ってほしい、と。

渡瀬:そうですね。

――渡瀬先輩からの、熱い檄です。元島さん、どうですか。

元島:……はい。確かに、自分でも「まだ声をもっと出せるんじゃないか」って、いろんな選手からアドバイスを頂くので。もっと、そうですね、他のベテランの選手の方にも負けないぐらい声を出して、「なんだ、あの練習生。なんか変じゃないか?」って思われるぐらい。それぐらい、頑張りたいです。

――自分を解き放つ、というのは、ガンプロという団体に、すごくフィットすると思います。では次に、現役チャンピオンの今成選手からも、アドバイスをお願いします。

今成:うちの団体には、元島くんと多分同い年の中村宗達と、川上翔大っていうのがいます。二人とも勢いがいいし、言ってみれば、他の団体にもきちんとセールスができていて、それぞれの「個性」っていうのが、伝わってきてると思う。だから、良くも悪くも、これから、君はその二人と比べられていくと思うんですよ。その比べられていくことに、ジェラシーを感じるのか、感じないのか。比較されたいのか、されたくないのか。いろいろあると思うけど、自分だけの「個性」というものを、とにかく、いろんな形で築いていってほしいな、とは思いますよね。

我々としても、20代の若い選手が、こうして3人も揃っているっていうのは、団体にとっての“希望”なので。でも、「若い」って言われる期間は、意外とあっという間に過ぎちゃう。だから、後悔のないように、その若さを、ちゃんと全部出し切ってほしいなと思います。中村と川上、あの二人からしたら、「こいつに超えられてたまるか」っていう気持ちも、当然あるだろうし。この3人のトライアングルが、これからどういう物語になっていくかっていうのは、個人的には、すごく楽しみですね。プロレス団体って、昔から「闘魂三銃士」みたいに、3人一括りにして売り出すっていう手法があるけど、君たちが、それに乗るのか、反発するのか。そういう見立てを作って、やっていってほしいですね。

――王者からの、非常に戦略的なアドバイスです。元島さん、どう受け止めましたか。

元島:同い年の中村さんも、川上さんも、正直、自分にとってはライバルだと思っているので。絶対に、超えたいなと思っています。

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