【2AW】「デビュー戦で引退がよぎりました」予測不能な新人、彩月悠叶!裏方志望のオタク女子が、“極悪女王”のフォーク攻撃を乗り越えて掴んだ夢
もともとは、裏方志望だった。大阪の大学に通う、どこにでもいるアニメや可愛いものが好きな、オタク気質の女の子。そんな彼女の人生は、プロレスとの、そして“ある選手”との出会いで、180度転換する。
「この人と、試合がしたい」その一心で、大学を中退。親の猛反対を振り切り、故郷・大阪を飛び出し、単身千葉へ。そして、聖地・後楽園ホールで迎えたデビュー戦の相手は、あの“極悪女王”ダンプ松本だった――。
千葉密着・発信型プロレス2AWが放つ、予測不能な新人、彩月悠叶(さつき ゆうか)。その破天荒すぎるプロレス人生の始まりと、未来への大きな夢。そのすべてを、彼女は屈託のない笑顔で語り始めた。
『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』
【日時】2025年8月24日(日)開場12:15 / 開始13:00
【会場】TKPガーデンシティ千葉
<決定対戦カード>
▼タッグマッチ
笹村あやめ&彩月悠叶
vs
SAKI(COLOR’S)&小林香萌(フリー)
■裏方志望からの180度転換。「怖い」から「試合がしたい」へ

――対外的なメディアでの単独インタビューは、今回が初めてだそうですね。
彩月:はい、よろしくお願いします! そうなんです、嬉しいです。
――早速ですが、彩月選手がプロレスラーを目指した、その原点からお聞かせください。
彩月:実は、もともとプロレスラーになりたかったわけじゃないんですよね。
――えっ、そうなんですか!?
彩月:裏方志望でした。身長も低いし、ちょっとぽっちゃりしてるし、見た目も良くないし……。レスラーなんて、絶対に自分にはなれないものだと思っていて。だから、裏方としてプロレスを支えることができたらいいな、って漠然と考えていたんです。
――それが、どうしてリングに上がる側に?
彩月:大阪の大学に通っていた一年生の時、某大手団体さんの、男子と女子のミクスドの興行を見る機会があって。それまで男子プロレスしか見てこなかったので、「女子って、男子と試合ができるんだ!」っていうのを、まず知ったんです。その頃、SNSがきっかけで、同い年でインディープロレス好きの友達ができて。その子が愛媛の子だったんですけど、わざわざ大阪まで会いに来てくれて、「一緒に大日本プロレスを見に行こうよ」って誘われたんです。
――それが、インディープロレスとの出会いだったのですね。
彩月:正直、一番最初に見に行った時は、全然ハマらなくて。デスマッチとかハードコアとか、「怖い、怖い、怖い! こんな危険な世界があるんだ……」って。初めて見たハードコアマッチが、ヤンキー二丁拳銃さんとアストロノーツさんの試合で、もう、ただただ衝撃でした。だから、その時は「もう、二度と行かないな」って思ったんです。
――一度は、拒絶反応があった、と。
彩月:怖くて。でも、翌年の初めに、新日本プロレスさんが大阪で初めて声出し応援を解禁する大会があって、それにその子と一緒に行く約束をしていたら、「あれ? その日の昼、大日本もあるよ。はしごしようよ」って言われて(笑)。せっかく遠くから来てくれるんだから、断れないな、と思って、もう一度見に行ったんです。そしたら、不思議なもので、その2回目の大会で、なぜか「あ、面白いな」って思えて。たぶん、一度見たことで、心の耐性ができていたんでしょうね。
――その大会で、運命が変わったわけですね。
彩月:その大会で好きになった選手の中に、ミクスドマッチをたくさんやられている選手がいて。「ああ、こんな世界もあるんだ」って。その時、ふと、思っちゃったんです。「この人と、プロレスの試合がしたいな」って。
■大学中退、大阪から千葉へ。「思ったら即行動」の人生

――「試合がしたい」と思った時、ご自身の身体的なコンプレックスなどは、もう気にならなくなっていた?
彩月:そうですね。「プロレスラーって、意外となれるものなのかもしれない」って、その時、なぜか思えたんです。でも、いざ「なる」ってなっても、いきなり団体に入門するのは、やっぱりハードルが高いじゃないですか。どうしよう、って思っていた時に、好きになった選手の一人である、木下亨平選手が、神戸の「リングソウル」というバーでプロレス教室をやっている、という情報を見つけて。
――なるほど。
彩月:私、すごいオタク気質なので、その時の思考が、「え、推しの選手と、3,000円で2時間も一緒に練習できるの!? これは最高や!」ってなって(笑)。
――動機が、非常にオタク的ですね(笑)。
彩月:はい(笑)。それで通い始めたら、今度はやる方に、ものすごくハマっちゃって。もともと体を動かすのは好きだったので。もう、やりたくなっちゃって、すぐにでもプロになりたい、と。それで、まず親に「大学、辞めます」って。
――それは、猛反対されたでしょう。
彩月:めちゃくちゃ怒られました。「ふざけるな」「ここまでどれだけお金を使ったと思ってるんだ」と。辞めさせてくれない感じだったので、もう、テストを全部受けない、という実力行使に出て。留年が確定したところで、「もう一度お願いします」と。そしたら、親も「……もう、いいよ」と。
――すごい行動力ですね。
彩月:そこからは、プロレス教室に通い詰める毎日でした。そんなある日、「今まで女子の選手から学んだことがないだろうから」と、ゲストとして笹村あやめさんを呼んでくださったんです。その瞬間に、もう、ビビッと来ちゃって。「この選手、すごい!」と。その日のうちに、笹村さんに「2AWに入門したいんですけど!」って、直談判していました。
――本当に、思ったら即行動、なんですね。
彩月:子供の頃から、ずっとそうでしたね。中学生の時に「漫才やってみたい」と思ったら、賞金10万円に釣られて、地元のプロしかいないようなお笑い大会に、女の子二人組で出場したりとか。そういう、即決即行動気質は、昔からかもしれないです。
――その行動力で、2AWへの道が開けたわけですね。
彩月:笹村さんから話を通していただいて、後日、会長と面談することになったんです。たまたま東京に行く予定があったので、その日に合わせて、千葉での大会を見学させてもらうことになって。そうしたら、その大会の前日に会長がいらっしゃるから、ということで、そこで面談して。
そしたら、その流れで、「あ、じゃあ、明日、入門テストする?」って言われて。
――急ですね!
彩月:でも、なんか、そんな気はしていたので、自分も(笑)。一応、練習着も靴も持ってきていたので、「あ、できます!」と。それで、大会の直前にテストを受けて、後日、合格の連絡をいただきました。親には、「東京に旅行行ってくるね」としか言っていなかったので、帰ってきたら入門が決まってる、みたいな。「何してんのや!」って、また怒られましたけど(笑)。














