【2AW】「デビュー戦で引退がよぎりました」予測不能な新人、彩月悠叶!裏方志望のオタク女子が、“極悪女王”のフォーク攻撃を乗り越えて掴んだ夢

■デビュー戦で「引退したくなった」。極悪女王との壮絶すぎる初陣

――発表された対戦相手が、ダンプ松本&ZAP。パートナーは笹村あやめ選手でした。

彩月:デビューが決まった喜びと、対戦相手を知った衝撃とで、「よし、やっとデビューできる!……けど、これはどうすればいいんだ?」っていう、感情の整理が追いつかなかったです。

――女子プロレスを見てこなかった彩月選手でも、ダンプ松本選手は知っていた、と。

彩月:ちょうどその時期に、ドラマの『極悪女王』を見ていて。「うわあ、ダンプさんって、本当にすごいお方なんだな」って、改めて思っていた、まさにそのタイミングで、現実の世界で試合をすることになって。「私が!?」って。そんなこと、あるのか、と。

――ドラマで見たレジェンドと、現実で戦う。しかも、それがデビュー戦。

彩月:もう、色々なアイテムが出てくるんだろうな、と覚悟はしていました。竹刀とか、一斗缶とか。でも、まさか、フォークが出てくるとは……。

――デビュー戦で、フォーク攻撃を受けたと。

彩月:額を固定されて、「あ、何か来るな」と思ったら、ガッと。ちょうど、目の前の席に妹が座っていたんですけど、その目の前で刺されて。妹、大号泣してましたね。「お姉ちゃんが刺されてる!」って。

――壮絶すぎますね……。

彩月:受け身も、リングの中で取るより先に、場外でボディスラムを食らって、場外で初めて取りました。もう、その時の記憶は、あんまりしっかりしてないです。フォークで刺されて、血でにじんだ目で、後楽園ホールの天井を見上げた時、これ、本当にデビュー戦なのに、引退がよぎるなって、本気で思いました。

 

■天才の背中を追いかけて。笹村あやめという、偉大な道標

――その唯一無二のデビュー戦を乗り越えたことで、得られたものは大きかったのではないでしょうか。

彩月:これから男子選手とも戦っていく中で、最初にあの試練を与えてくださったのは、すごく大きな経験値になりました。あれを経験したことで、心が折れなくなりましたね。

――そのデビュー戦で、隣に立ってくれていたのが、2AW入りのきっかけとなった笹村あやめ選手でした。彩月選手にとって、笹村選手はどのような存在ですか?

彩月:私が「2AWの彩月です」って挨拶すると、必ず「ああ、笹村さんのところの」って言われるんです。それぐらい、笹村さんはすごい。デビュー当時から“天才”と呼ばれてきた方は、やっぱり本当に天才で。パワーも、スピードも、試合のリズムも、全てがすごすぎる。練習生の時に、そのすごさを目の当たりにして、「この人には、なれない」って、心が折れそうになったこともありました。でも、そんな偉大な先輩の背中を追いかけられるということは、自分の限界を作らないということでもある。常にレベルアップし続ける先輩がすぐそばにいてくれるのは、本当に勉強になりますし、いつか、絶対に超えたい、と思っています。

――心強い存在ですね。

彩月:デビュー戦の時もそうでしたけど、笹村さんが横に立ってくれていると、「なんか、無敵だな」って思えるんです。大阪から一人で千葉に出てきて、寂しい時も、ご飯に連れて行ってくれたり、忙しいスケジュールの合間を縫って、練習を見てくださったり。本当に、よくしていただいています。

――練習は、やはり厳しいですか?

彩月:(笑顔で)厳しくはありますけど、笹村さんは、一つ一つの動き、リングの中での仕草にまで、すごくこだわっている方なので。練習のたびに、「そういうことか!」って、新しい発見があります。

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