【全日本】青柳優馬、地元・松本で三冠王座奪取ならず…王者ジュンが感謝を告げる「オレに基本を教えたのはアンタだった」

全日本プロレスは8月10日、長野・エア・ウォーターアリーナ松本で「熱闘!サマーアクションウォーズ2025」を開催。

「熱闘!サマーアクションウォーズ2025」
日時:2025年8月10日(日)開場時間13:00開始時間14:00
会場:ウォーターアリーナ松本(松本市総合体育館)メインアリーナ
観衆:1,596人

メインイベントで行われた三冠ヘビー級選手権試合で、挑戦者の青柳優馬が王者・斉藤ジュンに挑むも、王者の圧倒的な力の前に惜敗。

故郷での王座戴冠という悲願は、あと一歩のところで叶わなかった。

この日の松本大会は、まさに“青柳兄弟”のための舞台であった。

セミファイナルで弟の青柳亮生が世界ジュニアヘビー級王座を奪取。その熱気を引き継ぎ、兄・優馬が団体の至宝・三冠ヘビー級王座獲りに挑む。

地元ファンの大声援を背に、青柳は序盤から場外戦に持ち込むなど、気迫あふれる攻撃で王者を追い込んだ。

中盤には、ジュンの巨体をパワーボムで投げ捨て、スピンキック、ロックスターバスター、そして必殺のTHE FOOLと、持てる力のすべてをぶつけて王者を追い詰めた。

しかし、王者の壁はあまりにも厚かった。

青柳の猛攻を驚異的なタフネスで耐え抜いたジュンは、一瞬の隙を突いてカウンターの張り手を叩き込むと、そこからローリングラリアート、ジャックハマー、そしてとどめのDays Goneという怒涛の連続攻撃で、挑戦者の夢を打ち砕いた。

<試合結果>

▼メインイベント(第7試合) 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
<王 者>斉藤ジュン 〇
vs
<挑戦者>青柳優馬 ×
21分57秒 Days Gone→片エビ固め
※第75代王者・斉藤ジュンが7度目の防衛に成功

故郷に錦を飾ることはできなかった青柳は、「やっちまった…地元で取りたかった。松本にお越しの皆さん、松本の皆さん今日は応援ありがとうございました。次があるかまだわかりませんが、次ある時は必ず皆さんの応援にお応えするように努力します」と唇を噛み、その悔しさを滲ませた。

だが、この日の物語は、単なる悲劇では終わらなかった。勝利した王者ジュンがリング上でマイクを握ると、敗れた挑戦者へ、知られざる過去と、魂からの感謝を口にしたのである。

「オレはこの全日本プロレスに、プロレスの右も左も分からずに入ってきた。そんな時、イチからオレに基本を教えたのは青柳優馬、アンタだった。オレが今、三冠チャンピオンとしてこのリングに立っているのは間違いなく青柳優馬、アンタのおかげだ。ありがとう」

それは、王者から挑戦者へ、そして弟分から兄貴分へと送られる、最大限のリスペクトであった。

さらに、負傷欠場中の双子の弟・レイへ「オレはずっとオマエが帰ってくるのをリングで待ってるぜ」とメッセージを送った。

締めのデザートには長野県松本産のスイカを豪快に頬張った王者ジュンは、試合後バックステージで「今日防衛したら、誰も名乗りをあげる奴は来なかったな。次はいよいよ王道トーナメントがやってくるから。俺は勢いに乗ってる綾部蓮と1回戦で当たる。あいつを倒して必ずこのベルトを持ったまま王道トーナメント優勝してやるぜ」と、夏の最強決定戦での完全制覇を宣言した。

青柳優馬の凱旋戴冠という夢は叶わなかった。

しかし、その代わりに、王者と挑戦者の間に存在する、師弟のような美しき絆が明らかになった松本の夜。

敗れた青柳、そして弟の帰りを待つ王者ジュン。

それぞれの物語が、夏の最強決定戦「王道トーナメント」へと続いていく。

<写真提供:全日本プロレス>

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