【スターダム】『5★STAR GP2025』総括!渡辺桃、9度目の挑戦で手にした栄冠!Sareeeに降り注ぐ怒号――揺れ動く女子プロレスの現在地
2025年8月23日、大田区総合体育館。
灼熱の夏を締めくくる大舞台で、女子プロレスの歴史は新たな一頁を刻んだ。
スターダムのシングル最強決定リーグ「5★STAR GP 2025」決勝戦――渡辺桃がAZMを破り、9度目の挑戦にして悲願の初優勝を遂げたのである。
ブラックピーチの時代、到来。渡辺桃『5★STAR GP』初優勝!

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観衆2,856人が詰めかけた大田区の空気は、開始前から異様な熱気を帯びていた。
かつて同じユニットで肩を並べ、タッグリーグを制したこともある桃とAZM。
友情と裏切り、その複雑な歴史を背負っての決勝戦であった。

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両者は序盤から躊躇なく全力をぶつけ合い、リング上はまさに青春と裏切り、希望と絶望が交錯する修羅場となった。
AZMは怒涛のスピードで攻め込み、変型羽根折り固めで勝利を寸前まで手繰り寄せた。

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また桃も仲間であるH.A.T.E.の介入を制止し、自らの力で勝負を決めようとする姿には、「5★STAR GP 2025」制覇への覚悟が滲んでいた。
試合は雪崩式カナディアン・デストロイヤーを浴びてもなお立ち上がり、最後はピーチサンダーを炸裂させた桃がついに勝利を手にした。
9年越しの悲願に手を伸ばした瞬間、場内に響き渡ったのは驚きと感動が入り混じる大歓声であった。
試合後、マイクを握った桃はいつもの毒舌を炸裂させた。

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「9回目の出場でやっと優勝。応援してくれてるクソどもには長らく待たせたな。優勝ってこんなつれえんだな」
そしてその矛先は一気に世界へ向いた。
「この日本、そしてアメリカでもメキシコでもいいよ。全世界のベルトを持ってるヤツら、この渡辺桃が行くから覚悟して待っとけ。とにかく、しっかり聞けよ。今からが、この渡辺桃の時代だよ。オマエら、クソどもは、楽しみに待っとけ!」
観客を罵倒しながらも、その奥に込められた熱は確かなものだ。
ヒールとしての冷徹さと、プロレスラーとしての自負。
その両面をぶつけて初めて手にした栄冠だった。
一方、敗れたAZMは涙ながらに前を見据えた。

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「やっと、やっと、7年連続で出てきて、ずっと賞はもらってるけど、優勝まで行けなくて、やっと、やっと決勝まで来たけど、負けて。自分が嫌いになりそうで。この5★STARを通していままで自分が一番自分のこと嫌いだったけど、だんだん自信も持って、好きになりたかったけど、負けて。悔しいのに、悔しいのに渡辺桃と決勝で会えて嬉しかったと思うのが悔しくて。もう次泣くときは勝つときって決めるし。渡辺桃を倒すのはこのAZMだし、スターダムを背負うのはこのAZMだから。ここで、終わらないから。もっともっと自分のこと好きになれるように、もっと私は…。いや私は天才なんで、ここからまたハイスピードで頂点立ってやるよ、バカヤロー!」
敗北の悔しさと、それを超えて芽生える誇り。
負けてなお強し、その姿はまさしく次代の象徴である。














