【TAKAYAMANIA】恩讐を超え、魂のエール!鈴木、丸藤、柴田、KENTAが“帝王”髙山善廣へ捧ぐ30分ドローの“協奏曲”
2017年5月に頸髄完全損傷の重傷を負い、現在もリハビリを続ける“帝王”髙山善廣を支援する大会『TAKAYAMANIA EMPIRE IV』が、9月3日(水)に東京・後楽園ホールで開催された。
メインイベントでは、髙山と縁の深い鈴木みのる、丸藤正道、柴田勝頼、KENTAが集結。
それぞれが抱える複雑な因縁を乗り越え、髙山へ捧げる魂のぶつかり合いを繰り広げた末、30分時間切れ引き分け。

試合後には全ての遺恨を水に流し、リング上で団結。後楽園ホールは、プロレスが持つ無限の可能性と、深い感動に包まれた。
この日の後楽園ホールは、団体の垣根を越え、髙山へのリスペクトに満ちた空間であった。
試合前には、新日本プロレスの棚橋弘至がサプライズで登場。

「髙山さんが強大な壁として新日本に参戦していただいて、その戦いの中でいろんなことを学ばせていただきました」と感謝を述べ、支援を約束した。
そして、メインイベント。
リングサイドに陣取る髙山本人の口から、その組み合わせが「鈴木みのる&丸藤正道vs柴田勝頼&KENTA」と発表されると、場内は騒然となった。

かつて“ソウルメイト”と呼ばれながらもKENTAの裏切りで断絶した柴田とKENTA。
かつて共闘しながらも、鈴木軍のノア侵攻で激しい抗争を繰り広げた鈴木と丸藤。
帝王の采配は、あまりにも危険で、予測不能な化学反応を生み出すものであった。
その予感は、ゴングと同時に現実となる。

パートナーであるはずの柴田がKENTAに襲いかかり、試合はタッグマッチの体をなさず、4人がそれぞれの感情をむき出しにしてぶつかり合う、壮絶な魂の削り合いへと突入した。
リング内外で繰り広げられたチョップ合戦は、解説席の小橋建太をも巻き込み、まさに聖地を揺るがす大乱闘となった。

しかし、その一発一発は、言葉にならない、リングサイドで見守る髙山への魂のエールであった。

30分間、互いのすべてをぶつけ合った末に、試合は時間切れ引き分け。
そして、この日の本当のクライマックスは、ここからであった。

試合後も睨み合っていた柴田とKENTAが、長年の確執を乗り越え、固い握手と抱擁を交わす。
そして、鈴木もまた「まあ、いいか」と、丸藤との抗争に終止符を打った。
帝王が見守るリングで、4人の男たちの物語が、一つの大きな円を描いて完結したのである。
全試合終了後、リングに上がった髙山は、盟友・鈴木と、未来へ続く“約束”を交わした。

鈴木「お前の涙は、お前が立ち上がって、俺に負けて悔しいって泣くまで取っておけ!」

髙山「立ち上がって、鈴木みのるをぶちのめして、嬉し泣きしたいね」
それは、二人の戦いがまだ終わっていないことの証明であった。

最後に、髙山がマイクで「ノーフィアー!」と叫ぶと、満員の観客も大合唱。
この日の後楽園ホールは、髙山善廣という一人の男への愛とリスペクトが充満する、奇跡の空間となっていた。
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