【SSPW】9・11後楽園大会見どころコラム到着!船木がかつての弟子イケメンと10年ぶりの再会、予測困難なタイトルマッチ!
▼第4試合 テキサストルネードランバージャック6人タッグデスマッチ30分1本勝負
間下隼人(SSPW)&関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)&洞口義浩(フリー)
vs
大仁田厚(邪道軍)&雷神矢口(邪道軍)&リッキー・フジ(邪道軍)

間下隼人&関根“シュレック”秀樹&洞口義浩組vs大仁田厚&雷神矢口&リッキー・フジ組の6人タッグマッチは、最終的に通常ルールから大仁田の要求通り“テキサストルネードランバージャック6人タッグデスマッチ”に決定した。
FMWE9・28鶴見青果市場に間下とシュレックが出陣、大仁田&矢口組と電流爆破デスマッチを敢行することになっており、この試合はそれに向けての前哨戦となる。SSPWマットを大仁田に荒らされた間下は電流爆破への挑戦を明言、ホームリングの後楽園では今回で3回連続の対戦だ。

8月、間下がHEAT UPの会場で大仁田に挑戦状を渡せば、大仁田はSSPW事務所を電撃訪問、初代タイガーの早期回復を祈るとともに、平井丈雅代表に対し今大会の試合形式を独断で変更、間下&シュレックとの対戦が待ったなしとなった。
デスマッチに挑む間下とシュレックは洞口義浩を引き入れてのトリオを結成、大仁田&矢口&リッキー・フジとの邪道軍をホームで迎え撃つ。大荒れ必至の闘いで、間下組が電流爆破へのヒントをつかむか、それとも邪道軍が間下組を得意の形式で一蹴するか? 大仁田一本狙いであろう間下はもちろん、MMA、UWFルールもこなすシュレックのデスマッチへの適応がカギを握りそうだ。
▼第5試合 タッグマッチ30分1本勝負
スーパー・タイガー(SSPW)&竹田誠志(フリー)vs村上和成(フリー)&川村亮(フリー)

第5試合はスーパー・タイガー&&竹田誠志組vs村上和成&川村亮組のタッグマッチ。ストロングかつデンジャラスなにおいのするカードとなった。SSPWのエースであるスーパーと竹田のタッグは両極のスタイルに位置しながらも、両者とも格闘技のバックボーンを持っており、闘っても組んでも刺激的な組み合わせだ。
竹田は2年半ぶりのSSPW参戦で、前回もスーパーとのタッグだった。その試合では船木誠勝&関根“シュレック”秀樹組を破っており、前回の再現といきたいところだろう。

しかし、村上和成&川村亮は一筋縄ではいかない相手。平成のテロリストと呼ばれる村上は令和のSSPWで完全復活、レジェンド王座を獲得している。スーパーに奪回され、現在は船木が巻いているSSPWの至宝。それを再び狙ってくることは容易に想像でき、スーパーとの再戦は絶好のアピールにもなるだろう。
村上と組むのはロッキー川村、ロッキー川村2、または2として進化を続けてきた異色の格闘系レスラー川村亮だ。ミドル級とライトヘビー級の元キング・オブ・パンクラシストであり、格闘技とプロレスのリングを往来してきた川村だが、ハードヒット11・29「川村亮引退興行 完廃」でリングを去る。
よって、5年ぶりの参戦となる今回が川村にとって最後のSSPWマットとなりそうだ。あえてロッキーを封印した意図がストロングスタイルのリングにあるのか。それを確認する試合にもなるだろう。
▼第6試合 Wメインイベント6人タッグマッチ30分1本勝負
ジャガー横田(ワールド女子プロレスディアナ)&薮下めぐみ(フリー)&スターライト・キッド(スターダム)
vs
世羅りさ(プロミネンス)&柊くるみ(プロミネンス)&夏実もち(プロミネンス)

虎のマスクを被ったスターライト・キッドが初代タイガーマスクのリングに待望の初参戦を果たす。スターダムのワンダー・オブ・スターダム王者であるキッドは本来、3・13後楽園に登場する予定だったが急きょ欠場となり、AZMが代打参戦を果たしてジャガー横田とタッグを組んだ。
今回はキッドが参戦し、あらためて本大会に花を添えることとなる。キッドはジャガー&薮下めぐみの初代SSPW女子タッグ王者チームとのトリオを結成。ジャガーとキッドは2年前のスターダム8・19大田区における6人タッグで初遭遇。
当時はヒールのキッドだったが、今年7月29日に開催されたジャガーのデビュー49周年大会での6人タッグで再会、そして今回、初めて同じコーナーに立つことになる。キッドは自身のXで「ありがとうございます。やっと!嬉しい!!」とコメント。

ジャガーは「私は私の信じているプロレスで闘うのみです」と自然体。相手は来年1月の引退を決めた世羅りさ率いるプロミネンスだ。世羅は柊くるみ、夏実もちを率いてのSSPWマット乗り込み。プロミネンスはカード決定に「プロミネンス全員での参戦。3人揃うこともなかなか無い中、このような強敵と闘える機会を貰えてとてもワクワクしております」とコメント。
ジャガーとキッドのタッグが注目されるなか、デスマッチ&ハードコアユニットのプロミネンスがどこまで自分たちの世界に相手を引き込むことができるかが、勝負のポイントになりそうだ。
▼メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負
〈王者〉船木誠勝(フリー)vs〈挑戦者〉黒潮TOKYOジャパン(プロレスリングアップタウン)
※第20代王者、2度目の防衛戦。

3・13後楽園でスーパー・タイガーを破りレジェンド王座を奪回した船木誠勝。これが4度目の戴冠ながら、これまで不思議と防衛を果たしたことがなかった。しかし、6・12後楽園で新崎人生を破り、“初の初防衛”に成功。ここから先は、船木にとってすべてのレジェンド王座戦が未知の領域となってくる。
そして今回、デビュー40周年を迎えた王者が挑戦者に指名したのが、WRESTLE―1時代の弟子だった黒潮TOKYOジャパン、当時の黒潮“イケメン”二郎である。SSPWには初参戦となるイケメンだが、武藤敬司、船木も認めた「将来のエース」候補。

しかしこの10年間は交流がなく、両者にとっては大きな賭けにもなる闘いとなりそうだ。かつては師でもある船木とタッグも組んでいたイケメンは会見にて当時を思い出し、「怖い!」「やりたくない!」と心情を吐露。しかしだからこそ、この闘いへの興味が倍増したことも事実である。
船木は初代タイガー欠場後、スーパー・タイガーや関本大介、大谷晋二郎との闘いを通じSSPWを盛り上げ、レジェンド王座を団体の至宝に昇華させてきた立役者。一方のイケメンはW-1からWWEに渡り、帰国後みずから新団体アップタウンを旗揚げした。
そして船木との対戦は、話題沸騰間違いないホームよりも、あえて船木の土俵で闘うべくストロングスタイルのリングを選んだのである。ともに「この10年を知る試合」と位置付け、ストロングスタイルと個性のぶつかり合いとなるタイトルマッチ。結果はもちろん、イケメンの入場から勝負が決まる一瞬まで、すべてにおいて目が離せない闘いとなることは間違いない。

<写真提供:ストロングスタイルプロレス>
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