【新日本】棚橋が永田との20年の激闘史に終止符!東金でのラストシングルに感謝「永田選手の存在っていうのは自分の中でとても大きなものでした」
新日本プロレス“100年に一人の逸材”棚橋弘至の引退ロードが9月7日、“東金の英雄”永田裕志の故郷である千葉・東金アリーナにたどり着いた。
永田がプロデュースする大会『Blue Justice XVI』のメインイベントで、新日本の黄金時代を築いた両雄による、最後となるシングルマッチが実現。
30分近くに及ぶ死闘の末、棚橋が永田をハイフライフローで破り、20年以上にわたる激闘の歴史に、尊敬と感謝の念を込めて終止符を打った。
『永田裕志 Produce Blue Justice XVI ~青義奉謝~』
日時:2025年9月7日 (日) 14:30開場16:00開始
会場:千葉・東金アリーナ
観衆:1,509人
2000年代、新日本プロレスの中心で、数多の名勝負を繰り広げてきた両者。来年1月の引退を控える棚橋にとって、この一戦は特別な意味を持っていた。

試合は、互いのすべてを知り尽くした二人ならではの、深く、そして激しい攻防となった。棚橋がドラゴンスクリューで永田の膝を破壊しにかかれば、永田もまた、厳しい蹴りの連打で反撃。

棚橋が掟破りのナガタロックを繰り出すなど、その戦いの一つ一つに、長い歴史の記憶が刻まれているかのようであった。終盤、永田が雪崩式のエクスプロイダーという大技で勝負を決めにいくが、棚橋はこれを執念でキックアウト。

最後は、満身創痍の中、棚橋がハイフライアタックからの必殺ハイフライフローを完璧に決め、偉大なる先輩から、大きな大きな勝利を掴み取った。

<試合結果>
▼メインイベント(第7試合) 30分1本勝負
棚橋弘至ファイナルロード~縁(えにし)
永田裕志 ×
vs
棚橋弘至 〇
18分11秒 ハイフライフロー→片エビ固め
試合後、リング上でマイクを握った棚橋は、その胸の内を明かした。

「2000年代、本当に僕と永田さんは何度も何度も戦いました。その戦いの日々の中で、僕に足りなかったもの、もっと必要なものを全部、永田さんが教えてくれました。ありがとうございました!」
その言葉は、単なるライバルではなく、師弟にも似た関係であった二人への、棚橋からの最大限の感謝のメッセージであった。セレモニーでは、永田の子息である裕生くんから棚橋へ花束が贈られ、最後は観客と共に、棚橋の「愛してま~す!」と永田の「ゼアッ!」が聖地に響き渡った。

しかし、バックステージで永田は、一人のプロモーターとして、団体の未来への危機感を口にした。
「本当は俺と棚橋が闘ってお客様が来るようじゃダメなんですよね。本当に今の新世代と言われる世代、彼らが本当にもっと。まぁ、今は一番苦しい時かもしれない、彼らにとっては。本当に1日も早くガーッと力をつけて、彼らの力で会場がフルハウスになるようになってくれれば、俺もプロモーターとしてちょっと楽できるし。そのプロモーターという部分で楽すると共に彼らと闘ってね、しっかり今の若い力ってものを肌で感じてみたいという大きな気持ちがありますしね。
まぁ、今、新日本プロレスは一番厳しいというかね、いろいろ大変な時かもしれませんけど、その中で若い選手がちゃんと出てくように、棚橋社長には頼みたいところですよ、彼がドンドン表に出るような形で。そうすればプロモーターとして結構楽できるし、その分、僕はリング上で思いっきりファイトすることができますから。まぁウルフも入りましたし、1月の佐倉ではもし良かったら。ウルフ、1月4日にデビューするんでしょう?もし1月佐倉大会、上手くできるようならばそこでウルフと組んでもやってみたいなと思います」
その言葉は、新しい世代に時代の中心を担ってほしいという、ベテランからの魂の檄であった。

棚橋もまた、「永田選手との闘いの中で本当にレスリングで敵わない、グラウンドで極められる、寝技も強い、そして打撃持強い。本当に何度も何度も弾き返されて、でもその中でちょっとだけ腐った時期もありましたが、なんだよって諦めずに頑張ってきて今があるので、本当に永田選手の存在っていうのは自分の中でとても大きなものでした」と永田に感謝。
続けて「これからの新日本プロレスもいろんな選手がいて、チャンスを掴んで上がっていく。そこにただ会社から与えられたものではなくて、自分で掴み取った物語が絶対ありますから、皆さん、これからの新日本プロレス、ドンドン日にちのカウントダウンが進んでいますが、楽しみに。誰が、誰が上がってくるか、どの選手がチャンピオン、今のザックを倒すのか、そういった意味で僕も最後の最後、引退試合の残り1秒まで上を目指しますんで、最後まで見といてください。今日は本当にありがとうございました」と、未来を担う後輩たちへエールを送った。
一つの偉大なライバルストーリーが、この日、美しい形で幕を閉じた。そして、そのバトンは、確かに次の世代へと渡された。二人のレジェンドが示したプロレスへの愛と、未来への願い。それに応えるのは、今を生きるレスラーたちの使命である。
<写真提供:新日本プロレス>
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