【マリーゴールド】ロッシー小川、二度目の両国決戦を語る「時を経て、大きくなった二人が戦う。それが両国という舞台に相応しい」岩谷麻優vsイヨ・スカイ実現の舞台裏

◆ 純マリーゴールドの頂上決戦。覚醒したエースと遅咲きのシンデレラ


©マリーゴールド

――続きまして、マリーゴールドの”今”を象徴するタイトルマッチについて伺います。シングルリーグ戦『DREAM*STAR GP2025』を制覇した青野未来選手が、王者・林下詩美選手のマリーゴールド・ワールド王座に挑戦します。青野選手の飛躍は、マリーゴールドが生んだ一つの物語だと感じております。

ロッシー:青野未来っていう選手は、もう何年だろう、キャリアは6、7年ぐらいやってるんですけど、実は今までウチに来るまでは、名前しか、存在が知られてなかったと。青野未来の試合を見た人っていうのは、あんまりいなかった。でも、ようやくその彼女が、このプロレスの世界で名前が出てきて、今始まったばっかりですよ。


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――キャリアはありながらも、マリーゴールドで本当の意味でのスタートを切った、と。

ロッシー:だから、それまでのキャリアってあったんだけど、表に出てないじゃないですか、プロレス界には。そうですね。だから、遅咲きっちゃ遅咲きなんですけども、素質は元々あったわけですから。

――高橋奈七永選手の引退試合の相手を務め、そして今回のリーグ戦制覇と、着実にステップアップし、ついに団体の最高峰のベルトに手をかけました。メインイベントクラスに名前が刻まれることも多くなり、団体からの期待値の高さが窺えます。

ロッシー:期待値はありますよ。はい。

――その青野選手を迎え撃つのが、王者・林下詩美選手です。ジュリア選手が団体を去って以降、名実ともにエースとしてマリーゴールドを牽引してきました。この二人が団体の至宝を懸けて激突するというのは、非常に大きな見どころだと感じます。

ロッシー:今までシングルやってないんですよ、この二人は。だからそういう意味では、前哨戦はもう何回もやってね、タッグで激突してはいるんですけど、このシングルでの決着戦っていうのは、一つの、なんだろうな……マリーゴールドの頂上対決ですよね。


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――まさに、純粋なマリーゴールドの、今のストーリーにおける天王山決戦という印象です。

ロッシー:そう。それがないと、ゲストばっかりではね。そこの団体の主軸を見せないと。

――ロッシーさんからご覧になって、青野選手のレスラーとしての魅力はどのような点にあるとお考えですか。

ロッシー:青野未来はね、どこを切っても青野未来なんですよ。金太郎飴みたいな感じで。古い表現だけど、どっから何を逆さにしようが、どっから見ても青野未来。なんて言うのかな……純粋。純粋な、純粋っていうか、なんだろうな、ある意味もういつも一緒なんですよ。

――ブレない、ということでしょうか。

ロッシー:うん。青野ってクオリティが高いのと、あと感情表現もそこまでね、ブレないというか。いつも一緒。いつもニコニコしてるみたいな、もう優等生。だから逆に、そこからどう感情を爆発させるかが鍵かもしれない。安定感があるっていうのは、チャンピオンとしてはすごく大事な要素ですよ。優等生、優等生ですよ。


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――対する王者・林下詩美選手は、現在どのような状態だと見ていらっしゃいますか。

ロッシー:この試合に向けて、ちょっともうちょっと引き締めた方がいいよね、体をね、やっぱり。

――それは王者への、さらなる高みを目指してほしいという期待の表れですね。マリーゴールドに来てから、ご自身を解き放っているような自由さを感じますが。

ロッシー:いや、そうではないです。まだまだ自我は出さないですよ。ただ、なんだろうな……自由になったからね。まあ、これからどう変わっていくかですね。

――イヨ選手や岩谷選手という外からの刺激だけでなく、青野選手のような中からの突き上げが、林下選手をさらに進化させる起爆剤になるかもしれませんね。

ロッシー:そうなってほしいですね。うかうかしてられないですよ。


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◆ 急成長の”背番号1”と覚醒した”リングの貴婦人”


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――そしてもう一つのタイトルマッチ、ビクトリア弓月選手が桜井麻衣選手の持つユナイテッド・ナショナル王座に挑戦します。弓月選手は今、マリーゴールドで、いや日本の女子プロレス界で最も成長著しい選手と言っても過言ではないかと思います。

ロッシー:マリーゴールドというか、今の若手の中ですよね。彼女はトップクラスになったんじゃないですか。だって、まだデビューして2年経ってないですよ。

――そのキャリアとは思えないほどの堂々たる試合ぶり、そして度胸には驚かされます。マリーゴールドの背番号1番を託されたことからも、その期待の高さがわかります。

ロッシー:1番を背負う覚悟がやっぱあるぐらい、本人がこのマリーゴールドでトップを獲るっていう決意に固めてるってことですよね。彼女はやっぱり彼女なりのね、考えがあってここに来てるんで、それなりの野心を持ってるものですよ。


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――ロッシーさんご自身も、今年の新人賞候補として名前を挙げられるほど、高く評価されている。

ロッシー:新人王、狙ってますよ。いや、今の流れだったらいけそうなイメージありますけどね。他に誰がいるのかな、みたいな。そうですね。そういう意味ではすごくいいんじゃないですか。あんだけ華やかになって、素晴らしいなと思います。

――その若き挑戦者を迎え撃つのが、王者・桜井麻衣選手です。長期政権を築き、今や団体の”顔”の一人となりました。かつてのキャラクター先行のイメージから、実力派のチャンピオンへと見事に変貌を遂げられましたね。

ロッシー:桜井はやっぱり、すごくいろんなことを考えてるんで。なんだろう、すごくそういう意味では変わりましたよね、マリーゴールドに来て。

――具体的には、どのような部分に変化を感じられますか。

ロッシー:なんだろうな……スターダムにいた時はね、普通の選手だったじゃないですか。普通の選手っていうか、そんな上のクラスじゃなかったから。登場人物の一人、って感じでしたね。でも、こっちに来たらね、本人の努力もあってね、一気に花開いた。だから、そういう意味では彼女は、そう、なんだろうな……団体をすごく思ってるんじゃないですか。


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――共に移籍してきたジュリア選手がWWEへ旅立った後、ご自身の役割をより強く意識されるようになったのでしょうか。

ロッシー:そうそう、当然そうですね。あと、ジュリアにとって代わってはいないけど、ジュリアがいない穴を埋めようとはしてますよね。そこが言ってみればこの実績としてあると。スターダムにいた頃の桜井と、今の桜井は別人ですよ。

――別人、ですか。

ロッシー:別人。全然違うと思います。別人。すごい成長しましたよね、彼女も。

――まさに、そういった選手の成長や変化を目の当たりにできるのが、プロレスを見続ける醍醐味ですね。

ロッシー:でも、そうやって変わっていく様を見るのも楽しいわけですよね。選手の成長を、一緒にね、目の当たりにして一緒に見ていく。「あの時ああだった選手がここまで来たんだ」っていうね。「それを最初から見てんだぞ」っていうのがね、ファンの一つの、あれじゃないですか。誇りみたいな。

――まさしく。このユナイテッド・ナショナル選手権試合は、マリーゴールドの未来を担う世代の激突であり、二人の選手の成長物語が交錯する非常に興味深い一戦となりそうです。

(後編へ続く)

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

後編では決定済の他カード、旗揚げからの振り返り、今後の展望など公開をお楽しみに!

『Marigold GRAND DESTINY2025』
日時:2025年10月26日(日)2:30PM
会場:東京・両国国技館

▼マリーゴールド・ワールド選手権試合
(王者)林下詩美vs (挑戦者)青野未来
※林下詩美は5度目の防衛戦

▼ユナイテッド・ナショナル選手権試合
(王者)桜井麻衣vs (挑戦者)ビクトリア弓月
※桜井麻衣は7度目の防衛戦

▼The Dream Destiny
岩谷麻優vsイヨ・スカイ(WWE)

▼That’s Wrestling
山岡聖怜 vs 橋本千紘(センダイガールズ)

▼二世showdown
田中きずなwith府川唯未vs 心希with大向美智子

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