【新日本】“メキシコ帰りの新風”KUUKAI、凱旋試合を勝利で飾る!しかし試合後はH.O.T.が襲撃しベルト強奪!

新日本プロレス10月4日の神奈川・平塚大会で、メキシコ遠征から約3年ぶりに凱旋帰国したKUUKAIがリングに登場。

エル・デスペラードのパートナーとして、HOUSE OF TORTURE(H.O.T.)との10人タッグマッチに臨み、凱旋試合を自らの手で勝利で飾った。

しかし、試合後はH.O.T.が本隊の王者たちを襲撃。NEVER無差別級、IWGPジュニアヘビー級のベルトを強奪し、10月のタイトルマッチ3連戦へ向け、その悪意を剥き出しにした。

この日の第5試合は、10月に行われる3大タイトルマッチの前哨戦。ゴング前からH.O.T.のSHOがマイクを握り、「この北海道の田舎モンどもがよ!」と平塚のファンを罵倒。不穏な空気の中、試合の火蓋は切られた。

試合は、H.O.T.の非道な介入が続く中、凱旋したKUUKAIが躍動。IWGPジュニアタッグ王者のSHO&DOUKIを相手に、ティヘラやトルニージョアタックといった、メキシコで磨いた華麗な空中殺法を披露。

最後は、ディック東郷を必殺のカンシオン・デ・クーナで沈め、その実力の高さを満員のファンに見せつけた。

しかし、試合後H.O.T.のメンバーがリングに乱入。

NEVER無差別級王者のボルチン・オレッグ、IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラード、そしてこの日の主役であるKUUKAIを蹂躙。それぞれのベルトを強奪すると、リング上で高々と掲げ、その野望を見せつけた。

バックステージで、H.O.T.のメンバーはその悪意を隠そうともしなかった。

EVILは、ボルチンから奪ったNEVERのベルトを手に、「このベルトはよ、ボルチンが持ってても何の価値もねぇからよ、IWGP以上の存在価値があるこの俺が持って、価値上げてやるつってんだから、ありがたく思えよ!」と嘯く。

DOUKIもまた、デスペラードを「偽物のチャンピオンがな!このアホな新日本ファンを洗脳して洗脳して洗脳しまくったようだな」と罵倒。

SHOは、凱旋したKUUKAIに対し、「オメーも道連れじゃ!まさに同行二人よ」と、非情なまでの“教育”を予告した。

一方、襲撃を受け、ベルトを奪われた王者たちも、その怒りを露わにした。

ボルチン「EVIL、本当に今の世界で、プロレスの世界で一番ヤバいヒールだと思うから。でも、そのヤバいヒールを倒したら、自分はプロレスラーとして強くなってるじゃないですか。(中略)誰よりもEVILを倒したい」

デスペラード「(KUUKAIは)絶対この子は、全然俺の教え子でもないなんでもない、先輩後輩とか関係ない、一人のレスラーとしてこれから来る人間だから、よく覚えとけ。アァ、DOUKI、鉄パイプでちゃんと振れるようになったんだな!ナメんなよ」

KUUKAI「新日本ファンの皆さん、メキシコから3年ぶりに帰ってきましたKUUKAIです。俺は誰よりもプロレスを、プロレスを愛して、そしてこのリングネームになって、常にプロレスに感謝を、感謝を捧げている。そして今回、このような舞台を作ってくださって、デスペラードさん、ありがとうございます」

KUUKAIという“新風”の登場という明るい話題があった一方で、H.O.T.の非道な振る舞いは、3つのタイトルマッチを単なる王座戦ではなく、遺恨渦巻く“戦争”へと変貌させた。

それぞれのベルトの行方、そしてH.O.T.の暴走を誰が止めるのか。秋のビッグマッチシリーズは、予測不能な、あまりにも危険な状態でゴングを待つことになった。

<写真提供:新日本プロレス>

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