【新日本】海野、IWGPタッグ王者OSKARを撃破!“聖域”の誇りを胸に、前哨戦で大きな先勝「お前らの言うケンカってこんなもんか?」

新日本プロレス10月6日の東京・後楽園ホール大会で、10.13両国国技館で行われるIWGPタッグ選手権試合の前哨戦シングル2番勝負の火蓋が切られた。

まず行われた一戦では、挑戦者組の海野翔太が、王者組の一角であるOSKARを破り、王座奪取へ向け、大きな先勝を飾った。

凱旋帰国の勢いそのままにIWGPタッグ王座を戴冠した“K.O.B”ことYuto-Ice&OSKAR。

その戴冠直後に、海野と上村優也が挑戦を表明し、新世代によるタッグの頂上決戦が決定した。

その前哨戦として組まれたこの日のシングルマッチは、海野が掲げる“本隊の誇り”と、OSKARが属するBC WAR DOGSの“暴力的な支配”という、互いのイデオロギーが激突する戦いとなった。

試合は、OSKARがその規格外のパワーで海野を圧倒する展開で始まった。

場外戦でも容赦ない攻撃で海野を蹂躙し、王者としての格の違いを見せつける。

しかし、新日本の“聖域”を守る男の心は折れない。OSKARの猛攻を耐え抜いた海野は、トルネードDDTで反撃の狼煙を上げると、ジャーマンスープレックス、ストライクニーと畳み掛ける。

終盤、激しいエルボー合戦を制すると、最後は必殺のSecond Chapterを完璧に決め、巨漢の王者から劇的な3カウントを奪取した。

試合後、海野は倒れたOSKARの身体の上に、IWGPタッグのベルトを置き、その勝利をアピール。そしてバックステージで、その胸の内を語った。

「オイ、そんな甘くねぇんだよ。Ice、OSKAR、お前らは俺と上村より先にIWGPって名の付くベルトを手に入れた。悔しいだろう、どう考えてもこの状況。でもな、シングルでもタッグでも俺らは負けない。前に進み続ける。本隊背負ってんだよ。他のユニットでもない、新日本プロレスリングの本隊だ。だから俺は聖域って言葉を大事にしてる。お前らの言うケンカってこんなもんか?両国、さらにパワーアップした俺らがお前らの前に立つ。そん時はベルトいただくからな」

一方、敗北を喫したOSKARは、その怒りの矛先を、この日リングに立っていなかった海野のパートナー、上村優也に向けた。

「この闘いを制したとでも思ってるのか?これはストリートファイトだろ?ショータ、まだ始まりに過ぎない。本物の痛みはこれから来る。(中略)リョーゴクへ来い。お前は相棒のユーヤと並んで死体となるんだ。ユーヤ、聞け。お前は何も成し遂げてない。キャリアを通して獲ったベルトはゼロだ!俺とIceはタッグチャンピオンだ!ユーヤ、お前には何もない!」

前哨戦の第一ラウンドは、挑戦者組の海野に軍配が上がった。しかし、王者組の怒りは、むしろ増幅された。

新日本の本隊と、BULLET CLUB WAR DOGS。そして、新世代の未来を懸けたIWGPタッグ王座戦は、もはや単なるタイトルマッチではない。

それぞれの誇りと、イデオロギーを懸けた、全面戦争へと突入した。

<写真提供:新日本プロレス>

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