【新日本】DOUKI、H.O.T.の無法殺法でIWGPジュニア“奪還”!デスペラードをTKO葬にし「こっちが正真正銘、本物のジュニアのチャンピオンじゃ」
新日本プロレス10月6日の東京・後楽園ホール大会のメインイベントで行われたIWGPジュニアヘビー級選手権試合で、挑戦者のDOUKIが王者エル・デスペラードを破り、9ヶ月ぶりに王座へ返り咲いた。
しかし、その結末は、HOUSE OF TORTURE(H.O.T.)のセコンドSHOによる非情な介入の末のレフェリーストップ勝ちという、王者としてあるまじきものであった。
その因縁は、今年1月4日の東京ドーム大会に遡る。当時王者だったDOUKIは、デスペラードとの防衛戦の最中、不慮の事故で左肘を負傷。
無念のレフェリーストップで王座から陥落した。その後、H.O.T.に電撃加入したDOUKIは、「偽物のチャンピオン」とデスペラードを罵倒し続け、この日の王座戦を迎えた。

“本物”のチャンピオンは誰か。その答えを決めるはずの一戦は、しかし、ゴングが鳴る前からH.O.T.の土俵であった。
DOUKIはベルトや鉄パイプといった凶器で序盤から試合を優位に進める。

中盤、デスペラードも怒涛の反撃を見せ、DOUKIの膝へ集中攻撃。必殺のヌメロ・ドスでDOUKIを捕獲し、勝利は目前かと思われた。
だが、その瞬間、リングにSHOが乱入。トーチャーツールでデスペラードを殴打し、試合は無法地帯と化した。

デスペラードのセコンド、KUUKAIもSHOを排除しようとするが、返り討ちに遭う。

レフェリー不在の中、デスペラードも鉄パイプで反撃するが、最後はSHOが鉄板でデスペラードの頭部を殴打。

意識が朦朧とするデスペラードを、DOUKIがイタリアンストレッチNo.32で締め上げると、レフェリーが試合をストップ。
9ヶ月前の悲劇を、あまりにも卑劣な形で再現し、ベルトを“奪還”した。

試合後、リング上でSHOは「オイ!これで誰が本物か、わかったやろうが!わかったら、アホどもはさっさと帰れや!」と、その勝利を正当化。

バックステージでも、「こっちがオイ、正真正銘、本物のジュニアのチャンピオンじゃ、オラ!オイ、今まではよ、ただただお前らバカだからよ、騙されとっただけなんよ、このアホが、オラ!騙されるほうが悪いんじゃ」と勝ち誇った。
一方、非道の限りを尽くされ、ベルトを失ったデスペラードはノーコメント。その沈黙が、この結末の無念さと、H.O.T.という組織の異常さを何よりも雄弁に物語っていた。
H.O.T.という巨大な悪の力を手に入れ、IWGPジュニアタッグと合わせ、二冠王となったDOUKI。その“本物”の証明は、これから始まる。新日本ジュニア戦線は、この日を境に、深い闇の時代へと突入した。
<写真提供:新日本プロレス>
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