【ノア】HAYATA、広島同郷対決を制しGHCハードコア初防衛!敗れた宮本裕向も「何か楽しかった」と充実の表情

プロレスリング・ノア10月6日の東京・新木場1stRING大会『MONDAY MAGIC』で行われたGHCハードコア選手権試合は、王者HAYATAが、デスマッチの強豪・宮本裕向を破り、初防衛に成功。試合は、HAYATAと宮本、同じ広島出身である両者の歴史が交錯する、壮絶なハードコアマッチとなった。

“月曜の魔法”が生んだ、予測不能なタイトルマッチ。ノアジュニアのテクニシャンである王者HAYATAが、挑戦者の土俵であるハードコア、つまり「なんでもあり」の過酷なルールで、デスマッチのスペシャリストを迎え撃つという、危険な一戦であった。

試合は、序盤からリング内外を問わず、あらゆるものが凶器と化す、壮絶な打撃戦が繰り広げられた模様だ。

王者HAYATAが、挑戦者の得意とする領域で一歩も引かない戦いを見せ、最後は15分を超える死闘の末、宮本からエビ固めで3カウントを奪取。

その適応能力の高さと、王者としての意地を見せつけた。

しかし、この試合の真の物語は、試合後に敗者が語った言葉の中にあった。

バックステージに現れた宮本は、悔しさよりも、どこか晴れやかな表情で、この一戦を振り返った。

「HAYATA、昔から知ってるんですよ。彼も同じ広島なんで。広島で何回も試合して、こうやってNOAHに来てね、NOAHで試合するのは2回目ぐらいかもしれないけど、僕の得意なハードコアで挑んで負けちゃったんですけど、何か楽しかったですね。自分が知ってる人が、こうやって広島から上京して頑張って。自分もそうなんですけど、そうやってやっていけて。またどこかで広島タッグも組んでみたいなと思いました。ありがとうございました」

ベルトは獲れなかった。GHCハードコアのベルトは、王者HAYATAの腰に残り続けた。

しかし、この日の戦いは、勝敗を超え、二人のレスラーの間に存在する、長い歴史と確かな絆を、改めて証明する一夜となった。

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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