【ノア】KENTAが北宮を撃破しGHC王座V2！NXT帰りの稲村愛輝が英語交じりの挑戦表明に「どうした、急に？」

プロレスリング・ノアは10月11日(土)、東京・両国国技館大会にて『WRESTLE ODYSSEY』を開催した。

『WRESTLE ODYSSEY』
日程：2025年10月11日（土）開場13:30 開始15:00
会場：東京・両国国技館
観衆：3,617人

メインイベントではGHCヘビー級選手権試合が行われ、王者KENTAが“N-1 VICTORY 2025”覇者のマサ北宮を破り、2度目の防衛に成功した。

しかし、その王座戦の最中、そして試合後に、WWE・NXTでの武者修行から凱旋帰国した稲村愛輝がサプライズで登場。新王者へ挑戦を表明し、ノアのヘビー級戦線は、新たな局面へと突入した。

選手会長でありながら、極悪軍団「TEAM 2000X」の“チェアマン”として君臨する北宮。その王座戦は、セコンドのタダスケやヨシ・タツが序盤から介入する、無法地帯と化した。王者KENTAは、その非道なまでの組織的暴行に苦しめられ、防戦一方の展開を強いられる。

その混沌としたリングサイドで観戦していたのが、昨年11月からNXTへ無期限の武者修行に出ていた稲村であった。北宮との口論をきっかけに、その闘志に火がつく。

終盤、レフェリーが倒れ無法状態となったリングに乱入すると、介入してきたタダスケとヨシ・タツを豪快なラリアットで蹴散らし、王者KENTAを救出するという、衝撃の行動に出た。

このアシストを受け、息を吹き返したKENTAは、北宮の猛攻を耐え抜くと、最後は強烈な掌底からの必殺go 2 sleepを完璧に決め、30分近くに及んだ死闘に終止符を打った。

＜試合結果＞

▼メインイベント　GHCヘビー級選手権試合
＜王者＞KENTA 〇
vs
＜挑戦者＞マサ北宮 ×
23分34秒　go 2 sleep → 片エビ固め
※第48代王者が2度目の防衛に成功。

しかし、この日の本当の主役は、リングの外にいた。試合後、カウボーイハットを被った稲村がリングに上がり、マイクを握った。

「コングラチュレーションズ、GHCヘビー級チャンピオン、ミスターKENTA！ノアのファンの皆さま、ヨシキ・イナムラがアメリカからこのプロレスリング・ノアのリングにカムバックしました。ミスターKENTA、ユーの持つ、そのGHCヘビーウェイトにぜひチャレンジさせてください」

その流暢な英語交じりの挑戦表明に対し、KENTAは「一応、ここにいるお客さん全員を代表して言わせてもらうわ。どうした、急に？1年行っただけで絵に描いたようにアメリカにかぶれてんじゃねえか！」と、辛辣なツッコミ。

しかし、稲村も怯むことなく、「分かってます。だけど僕はアメリカで得たエクスペリエンスを十分に生かしして、アナタのそのベルトにチャレンジさせてください。僕はダーティーなファイトは嫌いです」と、改めて正々堂々の勝負を要求した。

その真っ直ぐな想いを受け、KENTAも「おい稲村。アイ・アクセプト・ユア・チャレンジ」と、英語でその挑戦を受諾。

二人は固い握手と抱擁を交わし、次期GHCヘビー級選手権試合が決定的なものとなった。

■試合後バックステージコメント

KENTA｢What’s up everybody? いろいろね､戦前､言ってはきたけど北宮､強かったし､危なかったし､それでも勝ったのは俺だから｡次､なんか変な､あんなよくわかんねえ､かぶれたヤツ来たけど､あいつとやるのかどうなのか､まだわかんねえけど｡何あれ? めっちゃかぶれてんじゃん｡何年? 1年? 1年弱? よくあそこまでかぶれられるな｡どういう神経してんの? ビックリした｡ビックリしたよ｡ビックリした! ふざけんなよ｡今日とりあえず勝ててホッとしてるし､だけど､まだまだここからどんどん戦いは続いていくし､あの変なかぶれたヤツもまた来るのかもしれないし｡やりますよ｡全然いつでも｡俺もまだまだやれる限り､同世代､引退していく人もいるけど､俺はこれ(GHCヘビー)を持ってる｡今がある中でまだまだ突っ走っていくから見届けてやってください｡結局ね､最後俺が何を言いたいかっていうと､ミスターKENTAってこと｣

稲村｢Yoshiki Inamuraがプロレスリング･ノアにアメリカからカムバックしました｡本当にこの場に戻ってこれて､またプロレスリング･ノアのリングで試合ができることはベリー･エキサイティングです｡たくさんのNOAHファンの皆さんがサポート､アシストしてくれたので､しっかりと恩返しをしたいと思います｡そのためにはミスターKENTA､彼が持つベルトに挑戦し､僕がチャンピオンになります｡ミスターKENTAがこのタイミングで､僕が帰ってくるこのタイミングでチャンピオンでいてくれたことはひじょうにハッピーです｡あのでっかいヤツがしっかりとミスターKENTA､あなたにリスペクトをもってペイバックしたいと思います｡ミスターKENTA､ぜひピュアで､ストロングで､フェア&スクエア､正々堂々としたファイトをしましょう｡サンキュー｣