【ノア】鈴木みのる、藤田和之と40年越しの“遭遇”は両者リングアウト決着!「次会ったら必ず仕留めてやる」

プロレスリング・ノアは10月11日(土)、東京・両国国技館大会にて『WRESTLE ODYSSEY』を開催した。

『WRESTLE ODYSSEY』
日程:2025年10月11日(土)開場13:30 開始15:00
会場:東京・両国国技館
観衆:3,617人

藤田和之と鈴木みのるによるスペシャルシングルマッチは、ゴングが鳴り終わった後も、両国のリングに生々しい闘争の爪痕を残した。40年越しの一戦は、互いに一歩も譲らない打撃戦の末、両者リングアウトという不完全燃焼な結末に。

しかし、試合後、鈴木は「プロレスこそが戦いだ」と、自らの信じるプロレスの真髄をファンに叩きつけ、藤田との完全決着を誓った。

その戦いは、レスリングではなかった。ゴングが鳴ると同時に、両者はリング中央で視殺戦を繰り広げると、すぐに壮絶な打撃戦へと突入。

その戦いはリングでは収まらず、場外で互いの肉体を破壊し尽くすかのような試合となった。両者共にリングへ戻る意思を見せず、非情にも両者リングアウトのゴングが鳴らされると、場内はブーイングに包まれた。

しかし、そのブーイングを、鈴木は「途中で止めんなよ。やっと会えたんだからよ」と、レフェリーにクレーム。そして、この一戦に込められた、知られざる歴史を明かした。

「お前ら、知らねえだろ?40年越しだぞ、あいつと初めて向き合ったのは。ガキの頃からお互いの存在を意識して40年後だ。ハハハ。」

40年という、あまりにも長い歳月を経て実現した、宿命の対決。その結末が、ルールによって妨げられたことへの怒り。そして、鈴木は、その怒りの矛先を、ノアのファンへと向けた。

「おい、新しくなったんだろ? NOAHのお客さん、NOAHのファン。新しいヤツがどんどん入ってきてるんだろ? お前ら、プロレスはもっと綺麗な組み体操みたいにやって欲しいんだろ。バカじゃねえのか。プロレスは、プロレスこそが戦いだ。形なんかあるわけねえだろ。あるのは殴り合いだ、殺し合いだ」

それは、ただの挑発ではない。プロレスの本質とは何かを問う、“プロレス王”からの、魂のメッセージであった。そして、無言でリングを去った藤田に対し、こう言い放った。

「おい、藤田よ。次会ったら必ず仕留めてやる。今日は殴り合いを楽しんじまったよ」

40年の時を経て、ついに交わった二つの獣。その戦いは、まだ始まったばかり。

両者リングアウトという結末は、むしろ、次なる、そしてさらに過酷な“闘争”への、序章に過ぎない。

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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