【全日本】潮崎豪、HAVOC入りで電撃登場!三冠挑戦表明に王者・宮原健斗が激怒「出たり入ったり、何がしたいんだ!」

全日本プロレスは10月11日、埼玉・行田市民総合体育館にて「旗揚げ記念シリーズ2025」を開催した。

「旗揚げ記念シリーズ2025」
日時:2025年10月11日(土)開場時間14:00 開始時間15:00
会場:行田グリーンアリーナ
観衆:1,011人

第4試合で“X”として姿を現した男が、王道のリングを激震させた。その正体は、9月末でプロレスリング・ノアを退団した潮崎豪であった。

芦野祥太郎率いるユニット「HAVOC」の新メンバーとして登場した潮崎は、芦野とタッグを組み、宮原健斗&鈴木秀樹組と対戦。リングアナの「X」のコールが終わると同時にフードを脱いだ瞬間、会場は驚きと歓声に包まれた。

全日本を去ってから10年。潮崎が再び王道のリングに立った。

ゴングが鳴るやいなや、宮原がいきなりビッグブーツで先制。試合前の挨拶もないまま、怒りの感情を爆発させた。

潮崎は場外へ吹き飛ばされ、鉄柵に何度も叩きつけられる。パイプ椅子での殴打も止まず、レフェリーが止めに入るほどの乱戦となった。

反則裁定により潮崎組の勝利が告げられたが、宮原の表情に納得はなかった。

試合後、宮原はマイクを握ると感情をあらわにした。

「オイ!なんだオマエ、久しぶりだな潮崎豪。出たり入ったり、出たり入ったり。何がしたいんだ、オマエ、コラ!何がしたいのか言ってみろ!」

挑発を真正面から受け止めた潮崎豪は、静かに、しかし力強く応じた。

「出たり入ったり、出たり入ったりか。オマエのその熱い気持ちに応えて、三冠ベルト挑戦させろ!どうだ!」

10年ぶりの再会は、再戦を懇願する形で燃え上がった。宮原はしばし沈黙したのち、口角を上げて答えた。

「オイ、オマエ言ったな、三冠ベルト。オマエ、いつの時代で頭が止まってるんだ。オレを誰だと思っているんだ。まぁいいよ。10・22でやってやろうじゃねぇか。ただよ、てめえのその何年前か分からない止まっている頭脳をオレがけちょんけちょんにいじめてやるよ。いいな。もう時代は動いてるんだ。そして最後に言っておこう。オマエ潰すぞオラ」

挑戦表明は即座に受諾された。10月22日後楽園ホール大会、三冠ヘビー級選手権が正式決定へ。
2015年以来の全日本復帰を果たした潮崎にとって、それは「原点への帰還」であると同時に「再出発の闘い」となった。

試合後、バックステージの潮崎は語気を強めた。

「俺は全日本プロレスに戻ってきたんじゃねえよ。HAVOCをプロレス界にとどろかせてやるよ」

あくまで自らの旗印はHAVOCであると強調。組織のため、そして新たな居場所を証明するために三冠王座を狙う。

芦野祥太郎は潮崎の加入を「戦力以上の衝撃」と表現したという。無骨な闘志と経験値を備えた男が、狂乱の集団HAVOCに加わった意味は大きい。

一方で、宮原の怒りは収まらない。全日本を去り、再び戻ってきた潮崎への感情は単なる嫉妬でも対抗心でもない。王道の誇りを背負う者としての“信念の衝突”である。

「出たり入ったり」という言葉に象徴されるように、プロレス界を渡り歩いてきた潮崎のキャリアは波乱に満ちてきた。だが、そのたびに強くなり、リングに立つ意味を問い直してきた。その姿を見てきたファンも少なくない。

HAVOCという“破壊”を掲げる軍団に身を置いた潮崎が、宮原の掲げる“王道”とどう向き合うのか。
ノアで頂点を極めた男が、再び三冠ベルトを前に何を見せるのか。

<写真提供:全日本プロレス>

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