【東京女子】桐生真弥がインター王座戦の調印書にアイアンマン王座を獲られるも、回り回ってなんとか奪還!「見たか私の本気を。これを持って群馬に帰るんだから!」

 東京女子プロレスが10月12日、東京・新宿FACEで「TJPW Autumn Victory in SHINJUKU vol.1」を開催した。アイアンマンヘビーメタル級王者・桐生真弥が山下実優との試合途中に王座陥落も、なんとかかんとか奪還に成功。19日のGメッセ群馬メインホール(高崎市)大会に向け、王者としての凱旋を誓った。

 10・4品川での6人タッグ戦で桐生は山下実優にギブアップ負けを喫してベルトを失うも、試合後、山下の背後から丸め込んで3カウントを奪い獲り返した。怒りの山下は10・12新宿での一騎打ちを要求し、桐生との一戦が決まった。

 その後、8日に行われたインターネットサイン会終了後、桐生はハロウィンポートレート購入者に敗れてベルトを手放すも、奪回に成功して、この日のタイトル戦を迎えた。

 試合は山下がキック連発で優位に進むなか、場外戦へ。ステージ席での乱闘になると、桐生は本部席に置いてあったインターナショナル・プリンセス選手権試合の調印書がはさまったバインダーを取り、山下を殴打。桐生は白井李世リングアナとバインダーの取り合いになり、その勢いで背中から転倒しダウン。桐生の体の上にバインダーが乗っていたため、レフェリーが3カウントを叩き、インター王座戦の調印書に王座移動。

 この時点でアイアンマンのタイトル戦ではなくなった。場外カウントが進むなか、山下がカウント19で滑り込みリングアウト勝ちを収めたがベルトを手にすることはできず。

 桐生は「ベルト持って入ったのに、いつの間にかなくしてしまった。最悪だ。群馬に持って帰りたいのに! 何があったのか本当に覚えてない。すごく蹴られたし、すごく殴られた。もうイヤだ。山下さん怖いわ!」とガックリ肩を落とした。

 山下は「アイアンマンのタイトルマッチでしょ? 途中で獲られたら話が変わってくるよ。こんなんじゃ終わらせられない。もう何もかけなくていい。私はただただ真弥と戦いたいだけなので、時間無制限1本勝負で真弥とのシングル組んでください! 絶対許さない」と怒り心頭。

 ところが、大会終了後のバックステージで事件が勃発。アイアンマンのベルトがインター選手権試合の調印書から白井リングアナのバインダーに、そしてダブルビタミンドリンク(約500ミリリットル)に次々に移動。めざとく、その場面を発見した桐生が四苦八苦しながらもダブルビタミンドリンクを飲み干してベルト奪還に成功し、「見たか私の本気を! これを持って群馬に帰るんだから!」と叫んだ。

 とはいえ、同王座は24時間365日、レフェリーさえいれば、レスラーでなくても狙えるベルトとあって、桐生にとっては油断できない1週間となりそうだ。

【大会名】TJPW Autumn Victory in SHINJUKU vol.1
【日時】2025年10月12日(日)
【会場】東京・新宿FACE
【観衆】312人(超満員)

▼第1試合 ねくじぇねトーナメント’25 時間無制限1本勝負
○七瀬千花 vs 小夏れん●
6分46秒 稲荷鳥居・改

▼第2試合 ねくじぇねトーナメント’25 時間無制限1本勝負
●キラ・サマー vs 高見汐珠○
8分14秒 コアラクラッチ

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
辰巳リカ&●芦田美歩 vs HIMAWARI&鈴木志乃○
10分41秒 変形コブラクラッチ

▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●桐生真弥 vs インターナショナル・プリンセス選手権試合の調印書○<挑戦者>
12時5分 体固め
※真弥が防衛に失敗、インターナショナル・プリンセス選手権試合の調印書が第1775代王者となる。

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●桐生真弥 vs 山下実優○
12分12秒 リングアウト勝ち

▼第5試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○瑞希&鈴芽&荒井優希 vs ハイパーミサヲ&らく&原宿ぽむ●
9分55秒 キューティースペシャル

▼セミファイナル タッグマッチ 20分1本勝負
遠藤有栖&●風城ハル vs 中島翔子&アリス・クロウリー○
10分4秒 片エビ固め
※スウィングサイドスラム

▼メインイベント 6人タッグマッチ 20分1本勝負
渡辺未詩&上福ゆき&●上原わかな vs 愛野ユキ&まなせゆうな&凍雅○
16分37秒 片エビ固め
※ロックボトム

~以下、大会終了後

▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●インターナショナル・プリンセス選手権試合の調印書 vs 白井李世のバインダー○<挑戦者>
13時50分 体固め
※調印書が防衛に失敗、バインダーが第1776代王者となる。

▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●白井李世のバインダー vs ダブルビタミンドリンク○<挑戦者>
14時43分 体固め
※バインダーが防衛に失敗、ダブルビタミンドリンクが第1777代王者となる。

▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●ダブルビタミンドリンク vs 桐生真弥○<挑戦者> 14時45分 飲み切る
※ダブルビタミンドリンクが防衛に失敗、真弥が第1778代王者に返り咲く。

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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