【新日本】辻とゲイブ、IWGP世界戦を“格下”扱い!? GLOBAL王座戦は“真のメイン”を懸けたライバル決戦へ「俺たちが新日本のトップだ」
新日本プロレスは12日、決戦を翌日に控えた東京・ユナイテッドシネマ豊洲にて、10月13日の両国国技館大会で行われるIWGP GLOBALヘビー級選手権試合の公開調印式を実施した。
王者ゲイブ・キッドと挑戦者・辻陽太は、互いを「唯一のライバル」と認め合う異例の“共闘”を見せ、同日行われるIWGP世界ヘビー級選手権試合を差し置いて、自分たちの戦いこそが「新日本のトップ」を決める“真のメインイベント”であると、満員のファンの前で堂々宣言した。

ヤングライオン時代から鎬を削ってきた両者の間には、罵詈雑言を超えた深いライバル意識が存在した。王者ゲイブは「俺が新日本プロレスに入った2019年から、その時からたった1人だけ俺がライバルだと認めるヤツがいる。それは紛れもなくこの隣にいる辻陽太ただ1人だけだ」と断言。「新日本で今2人のスターがいるとすれば、これは紛れもなく俺と辻陽太になるだろう」と、自らと挑戦者こそが団体の中心であると主張した。
挑戦者の辻も、ゲイブを「ヤングライオン時代を一緒に過ごした戦友」と呼び、その実力を認めた上で、「誰よりも新日本プロレスを表現できるのは俺たちだと思っています」と、王者と同調。シリーズに帯同していないIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.と挑戦者KONOSUKE TAKESHITAを尻目に、自分たちの戦いこそが新日本の本流であるという強い自負をのぞかせた。
ゲイブは、試合順がセミファイナルであることについて「観てるファンのお前らが『どっちの試合がメインに相応しかったか』と感じとってくれればいい」と、内容でIWGP世界戦を凌駕することを予告。両国での一戦は、単なるベルトを懸けた戦いではない。新日本の“魂”と“未来”を懸けた、二人のライバルによる頂上決戦の様相を呈してきた。

▼IWGP GLOBALヘビー級選手権試合 公開調印式
<王者>ゲイブ・キッド
vs
<挑戦者>辻陽太
【会見コメント】

辻陽太「最近の彼の行動を見ていると、『新日本』『新日本』言っているくせにAEWばっか行ってんじゃねぇか。そういうふうに言う人も中にはいると思います。でも、俺にとってはそんなことは関係ない。彼はヤングライオン時代を一緒に過ごした戦友であり、何より野毛道場出身の1人のヤングライオン。その野毛道場でヘッドロック、チョップ、ボディスラム、そしてボストンクラブ。どれだけ練習してきたのかを明日試合で見せたいと思います。
まあ彼にひとつイチャモンもつけるとしたら、たまには彼のスーツ姿を見てみたいですね。知ってます? 彼の地元のノッティンガムにはPaul Smithっていう世界的なブランドがあるんですよ」

ゲイブ・キッド「俺が新日本プロレスに入った2019年から、その時からたった1人だけ俺がライバルだと認めるヤツがいる。それは同世代の海野翔太や成田蓮、上村優也じゃなくて、紛れもなくこの隣にいる辻陽太ただ1人だけだ。俺たちは海外遠征でも闘ってきたし、海外遠征から戻ってきて勝ったり負けたりを繰り返してきた。新日本で今2人のスターがいるとすれば、これは紛れもなく俺と辻陽太になるだろう。
ただ、その勝ち負けを繰り返してきた歴史も明日で終わりになる。明日勝った者が(1.4)東京ドーム『WRESTLE KINGDOM』へのチケットを手にすることができる。それは確実なことだ。そして俺だけでなく辻も二冠というタイトルを狙っているということを俺は知っている。ただ、俺が勝手東京ドーム行きのチケットを手にする。それは間違いないだろう」
<写真提供:新日本プロレス>
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